異世界「ダイソン」の世界観
ノベルアップ+にて開催された「異世界ファンタジー」設定コンテストに応募した作品です。このコンテストは自分で異世界を設定して、それをオープンにして他の作家さんにその世界観を使った作品を書いてもらおう!というものでした。
小説とはちょっと違うのでジャンルをその他のその他にしております。もしも「こちらのジャンルのほうがいいよ」というご意見がございましたら教えていただければ幸いです。
また、こちらの世界観設定を読んでみて「なんか書いてみたい!」と思われた方がおられましたら遠慮なくバンバン書いてくださいませ。あ、そのときには一言いただければとてもうれしいです
異世界「ダイソン」の世界観
空に「フレア」と呼ばれる一つの太陽と「神の御座所」と呼ばれる一つの月を持つ異世界「ダイソン」が舞台となります。
この世界には4大陸で出来ており、それぞれの大陸は陸続きでも海路(船)でも空路(飛行魔法――後述)でも行くことが出来ません。他の大陸に行くには各大陸の大神殿にある「神の門」を利用して行くことになります。
なお、各大陸にはそれぞれ海はあり、小さな島々がありますがそこには海路や空路で行くことが出来ます。どの大陸も文明レベルは中世レベルと思って頂いて結構です。
※ 4大陸について
「ガイア」「アース」「チキュウ」「テラ」と言う名前の4大陸があります。各大陸毎に政治形態が違っており、以下は各大陸の説明になります。
「ガイア」――首都は「グリス」
熱帯気候の大陸です。活火山もあります。主に住んでいるのは暑さに強い獣人や亜人(トカゲ獣人やドワーフなど)です。また、比較的強いモンスターもいます(ファイアドラゴン等)
人種は殆どいませんが中にはこの大陸でしか取れない資源や温泉目当てに来る者もいます。
政治形態は一応獣人と亜人の合議制を取ってますが、殆ど種族毎で別れていることが多く、身分差別もある大陸で各種族毎に「王」とそれに連なる「貴族」的な家柄の人がいます。
「アース」――首都は「サンロス」
亜熱帯気候の大陸です。人種、獣人(虎系獣人、猫・犬系獣人等)亜人がバランス良く住んでます。モンスターもさほど強いのはいません。
政治形態は各種族の合議制を取っております。身分差別も少ないです。
「チキュウ」――首都は「テリス」
温帯気候の大陸です。人種が最も多く住んでおり、人口の大半は人種です。モンスターも弱いのしかおらず、冒険者(後述)は他の大陸に武者修行に出たりすることが多いです。
また、この大陸の特徴としては魔法が発達しているこの世界において唯一「厄災(後述)が残していった【科学】についての研究」を【テクノウィザード】という国家組織が行ってます。ただ、魔法が万能な世界なのでどちらかというと秘密結社に近いような印象を人々にもたれているようです。
政治形態は現代の民主主義とほぼ同じで選挙制になっております。王や貴族等はいません。
「テラ」――首都は「テラ」ここのみ首都名が大陸名と同じです。
亜寒帯気候の大陸です。エルフが人口の大半を占めてますが数はそんなに多くありません。他には寒さに強い獣人(熊系獣人)が極少数おります。この地は非常にマナ(後述)の量が多く、魔法に長けているエルフが住むには適した大陸ですが、モンスターも同じように魔法に長けた強い種がおります(フロストドラゴン等)
政治形態はエルフの各部族の代表からなる合議制ですが、代表の中から「長老」と言われる最高権力者を決め、その人物の命令に従うことが殆どです。身分差別はないですが、エルフは長命種(人種や亜人、獣人が平均寿命70歳前後に対してエルフは平均寿命200~300歳前後)のためかどちらかというと排他的な大陸です。
※ 魔法について
この世界には「マナ」と言われる要素が大気中にあり、種族を問わずこの「マナ」を利用して魔法が使えます。ただ、種族毎に魔法が得意、不得意というのはあって
エルフ>人種>ドワーフ>獣人 の順になってます。逆に体力はこの反対となります。
もちろん個々によっても差は出ますので一概には言えませんが……
魔法の種類は4元素【火水土風】と【闇光】の6種に別れます。火の魔法なら焚火をつけるくらいの「ファイア」から大地を焼き尽くす「プロミネンス」まで、水の魔法ならコップに飲み水を貯める「ウォータ」から大陸を沈めるほどの「ウェイブ」まで、他の系統の魔法もこのような感じになってます。このあたりはファンタジーのお約束そのままですのでお好きなように色々な魔法を考えてみて下さい。
なお、風の魔法を極めると「飛行魔法」により空を飛べるようになりますが、他の大陸にはなぜか行けません。ずっと飛んでいるといつの間にか自分が飛びたった所に戻ってしまいます。大陸内と近隣の諸島であればどこでも飛んでいくことが出来ます(理由は次ページにて)
魔法の発動には生活魔法程度なら何も必要ありませんが高度な魔法になればなるほど精神集中や触媒――杖やワンドのような装備や魔石のようなアイテム――が必要になります。このあたりもファンタジーのお約束そのままですのでお好きなように色々考えてみて下さい。
このように魔法が非常に発達した世界ですので科学については「チキュウ」の極一部の人々以外には殆ど研究はされていません。
※ 宗教について
どの大陸も唯一神「アーティファ」様を信仰してます。各大陸の首都には大神殿があり、そこにある「神の門」を使ってのみ他の大陸に行けます(各大神殿にそれぞれの大陸に行くための3個の神の門があります)
冒険者ギルドに所属している「冒険者」(後述)は無料でこの門を使用できますが他の者は使用料を神殿に払わねばなりません。
各大神殿には神官長のみ入室できる「神託の間」があり「厄災|(後述)」が起こった時などはこの「神託の間」で唯一神アーティファ様から直々に神託を受けると言われてます。
また、夜空に浮かぶ「神の御座所」という名の月には唯一神アーティファ様が住んでいるという伝説もあります。
※ 冒険者ギルド及び冒険者について
この世界では魔法は生活必需レベルなので誰でも使えますし、誰でも習うことが出来ますが武器は危険なので一部の猟師が使うショートボウや護身用の短剣、ショートソード等以外は危険なので一般人は持てませんし習うことも出来ません。
対モンスターや対人武器を所持できたり使用方法を習うことが出来るのは冒険者ギルドに所属している冒険者か、各国の自警団や騎士団に所属している者だけです。
冒険者ギルドは初心者のFクラスから勇者レベルの特Sクラスまであり、各大陸のギルドマスターの会議により昇進が決まります。
冒険者の仕事は薬草取りから凶悪モンスター退治まで多岐にわたりますが、一番大きな存在意義は「厄災」が起こった時の対処に当たることです。
もしも「厄災」が発生した時には強制的に戦闘参加となります。そのために各神殿も冒険者には「神の門」を無料で使用できるように配慮しているのです。
※ 「厄災」について
この世界には不定期に「厄災」と言われる危機的な状況が訪れます。
ある日突然「魔物」と言われる存在がこの世界の何処かに忽然と現れます。それが来た時には各大陸の大神殿にある「神託の間」の唯一神アーティファ様の像が光り輝き、神官長が「厄災」が来たことを神託として受け取ります。そして同時に魔物を倒すための切り札となる「勇者」「聖女」「大賢者」その他の必要なメンバーが誰なのかも神託として受け取ります。神殿はこの神託のあった人物を保護し、厄災排除へと送り出します。
また、これが起こった時点で全ての冒険者はこの「厄災」排除に向けての戦闘に強制参加となり、神託を受けたメンバーをバックアップします。
以上が「この世界の住民が知っている」大まかな設定です。
基本的には「厄災」が無い時には至って平和な世界ですので、冒険者として自由に世界を歩いたり、一般市民としてのんびりと生活してみて下さい。
次ページは「この世界の本当の設定」となります。