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短編大作選

伝説

作者: 高島トモツグ

ブラック企業と知りながら入社した


必殺技があるから特に気にしない


必殺技とは忍者よりも誰よりも気配

を消すことが出来ることだ


ただ大魔王から貰った伝説のそういうおにぎりを持っているだけだ


それが無くてもオネェ以外に見つかることはないのだが


心に静けさがあればどんな名探偵の前でも空間に溶けてゆける


僕の心には森のような癒しと入道雲のような柔らかさがあるから


僕は本物のサラリーマンにも偽物のサラリーマンにも見えない絶妙な位置にいる


気配を存分にさらけ出して電車の向かいの席の文学少女の気を逸らすという暇つぶしをたまにしてしまうこともある


かなりの貧乏でかなりのボロアパートに住んでいる


使われていないブラウン管テレビが未だに家にある


そんな時間が止まったような暮らしだ


毎週牛乳をくれる特定の人がいるから飲み物には困らない


気配はコントロール出来るけど金運や仕事運はほとんどコントロール出来ないから苦労している


ドラゴンの守護神が付いている聖女や幕末の農民には到底敵わない


その程度の運勢だ

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