別れたあの日
僕の部屋で宅飲みをしようという話になったので、二人でコンビニに出かけた。
今から考えるとその時から彼女の様子は少しいつもより元気がなく、不自然な感じであった。
帰ってきて、二人で飲もうと缶を開けて少し話すと、彼女は泣き始めた。
その時の僕は焦って何か辛いことでもあったのだろう、だから、宅飲みをしようと言い出したのだと思って
「何かあった?話聞くよ。」
というと彼女は
「ごめんなさい。渉はいつも優しかった。でも、これから忙しくなるし、ここにずっといられるかも分からない。別れてほしい。」
彼女に転勤の話が上がっていたのは事実で、遠距離恋愛に自信がなくなったのだと考えた。
しかし、なぜ僕はあの時引き止めることが出来なかったのか。
きっと心のどこかで彼女みたいな素敵な人が付き合ってくれているだけで幸せでいた振られても仕方がない上に遠距離恋愛というやつに僕も自信がなかったからなのだろう。
そのまま受け入れて彼女は部屋を出て行ってしまった。
それ以来理由を考えても考えてもやはり遠恋が理由だとは思えなかった。
これからロザンヌと様々巡っていくことになったために、僕は過去の事実を知ることになるのだろう。
怖くもあるその事実を知って、僕はどうするのだろうか想像もつかないことから逃げたい気持ちも少し芽生えてきた。
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そうして、迎えた今日、ロザンヌが見当たらないので試しに呼んでみた。
外で呼んだらただの不審者になるので、家で呼ぶことにした。
「おーい。ロザンヌ。どこだ?」
しかし、彼女は現れない。
あの出来事は夢だったのか、普通そう思うだろう。
しかし、今でもはっきり覚えている。彼女の心の声が。
彼女が現れないのは残念だが、そのうち現れるだろうと水族館に向かうことにした。




