星空記念日
俺が知りたいのは別れた原因なんだが、ずっと諦めずにやってきた。
でも、最近彼女の本音を聞いて果たしてこれには意味があるのかと思ってしまった。彼女は僕のこと好きでいてくれて僕のこと考えてくれて、なのに、考えてどうするんだろ。
でも、行こう。
それが僕の答えだから。
今日は一年記念日を祝った。
その日は一日中とは行かなかったが、次の日が休みだったので僕たちは車で少し山奥の展望台に行くことにした。どこにしようか話していたのだけど、0時ちょうどにお祝いできたら、ということで、夜楽しめるところにしたくて、星を観に行くことにした。
なので、僕は車を出して展望台へ向かった。
「綺麗じゃない。星。」
「そうだろ、星は変わらないのな、本当に」
「行こう。」
僕と留美は星を眺めていた。
寒かったけれど、外に出た方がいいと言って、2人で寒い中星を観たのだ。
もう季節は秋終わり頃で夜は特に寒かった。
《渉と最近いることが幸せだな。毎日こうやって星でも見て、グダッて、お菓子とか食べたりして、そんな日がずっと続けばいいのに。私、初めてだな。付き合って結婚しても幸せでいれるって確信が持てたの。本当に渉と一緒にいたい。》
け、っこん、
そんな話僕らはしたことがあっただろうか。一度だけウェディングドレスをじっと見ている時があったかもしれないが、僕はこの時まだ結婚のことは考えてなかった気がするな。
結婚は30くらいで出来ればと思っていた。留美は考えていたのだな、そんなことも。
あの時は珍しく、留美がやけに素直で何か照れくさかったことはよく覚えている。
「渉、好きだよ。また来年もここにきたいな、記念日に」
「そうだな。記念日は毎年ここに来るか。」
《渉が珍しく将来のこと言ってくれてる。良かった。渉も結婚のこと考えてくれてるんだね。》
留美は僕が想像してたよりも結婚のことを考えてくれてるみたいだな、僕は本当に幸せな気分に浸かることが出来た。
今日は問題ないだろう、帰るとするか。
「彼女は結婚願望強いのね。」
「そうみたいだな。」
ロザンヌがふと、その時に暗い顔をしたのに僕は気付くことが出来なかった。




