人生で2度目の告白だった。
あれは‥‥‥ なんだったんだ、?
───"あんたが好きなんですよ"‥‥
俺告白されたんだよな?
あの春海に。春海新に。
なんだ実感が全く湧かねぇ、
告白されたこと自体はあんまり嫌じゃなくて
むしろ、ちょっと嬉しかったりもした訳なんだけど。
だってあの春海だし、あんなイケメンに告白されて
嫌な奴いないし!!
ただ、腑に落ちないのは春海が"男"だという一点のみで。
湘「あ゛ーーなんなんだよ、もーーー!!!」
「どーした湘(笑)」
「こいつさっきから悩んでは発狂、悩んでは発狂の繰り返し(笑)」
「恋か!!恋なのか?!」
あれが、あの告白が田中さんからのものだったら
どれだけ嬉しいんだろ‥‥
恋じゃねー。恋な訳がないんだよ、
湘「‥‥ね、うっちー」
「ん?」
湘「合コン、セッティングしてくれ‥‥」
「いーけど(笑)」
サッカー部1の合コン魔神であり、春海が入ってくる前までは
サッカー部1のモテ男として名をとどろかせていた内田に助けを求めた。
湘「もうなんでもいんだ、彼女がほしい‥‥」
内田「今度N校との合コンあるけど、来る?」
湘「おう!!!行く!!!」
内田「‥‥‥あ、たださ、条件があって、」
湘「なんだよ条件って」
内田「いや、それがさ‥‥」
ガチャ、
うっちーがなにかを言いかけた瞬間。
言葉を遮るようにして、部室の扉が開いた。
新「あ、すいません‥‥」
げ。春海新‥‥
内田「おっ、いーとこに春海!!」
新「え、なんですか?」
内田「いや今度さN校との合コンがあるんだけどさ
春海を必ず連れて行くって条件で合コンこじつけたんだよね‥‥」
条件って、春海だったのかよ?!
新「はぁ‥‥、」
内田「頼む、来てくんねぇ?」
新「‥‥内田先輩と、」
横目で俺をチラッと見た春海は嫌そうな顔をして言った。
新「もしかして、不破先輩も行くんですか?」
内田「おお、行くよ!!」
新「‥‥」
なんだよそのいかにもモテねーくせに、みたいな顔。
別にいいじゃねぇかよ、合コンくらい。
つーか俺は男に興味なんかねーし
めっちゃくちゃに女好きだし、合コン行くだろ、普通。
新「‥‥、分かりました。行きます、」
内田「え、マジ?!春海お前いー奴だなぁ!!!」
新「‥‥ただ俺すぐに帰りますよ、興味ないんで」
内田「はははっ、揺るがねーな(笑)いーよ分かった!!」
春海来んだ、合コン‥‥
結局昨日あいつに告白された俺は
"冗談にしては、笑えねーよ"そう言って走り去った。
春海の顔見たら相当俺に怒っているっぽいけど
だからってどうしたら良かったのかなんて分からなくて、
つーか問題は、春海じゃない訳で‥‥
内田「あ、湘。」
湘「んー」
内田「そういや今日昼に亜由がお前のこと探してたよ。」
湘「え"‥‥」
内田「なんか聞きたいことあるっつてたけど、」
連絡先教える約束から、早5日。
俺は田中さんに会っていないどころか
田中さんを避けるようにして、逃げまくっていた。
湘「‥‥あーうん、まぁ、」
内田「なに遂に亜由と進展あったの?」
湘「いや、ねぇ」
内田「なんだよ、ねぇーのかよ(笑)」
進展があったのは田中さんじゃねぇんだよ!!!
春海なんだよ!!!
あーもー、まさかこの俺が男に告白されて悩む日がくるなんて‥‥
湘「人生で2度目だったんだよ‥‥」
内田「は、なにが(笑)」
湘「告白されたのが‥‥」
中学2年の時、同じクラスで同じ委員会だった女子に告白された。
性格は良かったけど、正直タイプじゃなかったし、
太ってたってこともあって、お前はねーわって断った。
断った後、その子は普通にしてくれたけど
本当は見て見ぬフリをしたんだ。
‥‥その子が泣いていたことを。
内田「ま、今度行く合コンはN校だし、モデルの卵みたいな子が
いっぱい来るから、安心して期待しろよ。な?」
湘「おー」
.
.
.
.
.
.
そんなこんなで、迎えた合コン当日。
サッカー部1イケメンの春海に
次にモテる内田、そしてその次にモテる安西。
そして、俺という異色なメンバーで合コンは始まった。
「初めまして、愛海ですっ。
家庭科部に入ってるので料理には自身がありまーす!」
てか、
「夏希です!」
てか!
「奈々ですっ」
なんだよ、この合コン‥
「楓です!今日春海くんに会えるって聞いて、ちょーメイク頑張りましたぁ!」
田中さんレベルなんてもんじゃねぇ‥‥
皆可愛すぎるだろ!なんだこの顔面偏差値の高さ!!
内田「すっげ、みんなちょー可愛いね!」
「今日はありがとね、うっちー」
安西「なにみんなモデルなの?」
「えーただの読モだよー。ねっ?」
「うん、そうそう」
「よくスカウトはされるけど、あんま興味ないし」
なんなんだ、目がパチパチする。
さっきから驚くくらい目が合わないし
みんな春海ばっか見てるけど、
やっぱ俺、女の子が好きだ‥‥‥
湘「ねーねー、君名前は?」
俺は一番端の席に座ってさっきから何も話さない子に声をかけた。
「‥‥え、」
湘「いや、さっきから何も話さないから(笑)」
黒髪ロングで化粧だってあまりしてなくて




