え、あいつが好きなのって‥‥俺?!!
その3日後。
俺は何故か春海に呼び出された。
湘「なんかあった?」
新「‥‥いきなり、すみません」
湘「ん?全然いーけど、」
新「‥‥不破先輩、覚えてます?
俺と不破先輩、同じ中学校だったんですよ、」
湘「え?!!マジ?!!」
新「その反応‥‥やっぱ覚えてないんですね、(笑)」
湘「いやいやいや、え、マジか‥‥」
新「俺、中学ん時から身長高くて、なにやっても目立つしで
3年の先輩からめちゃめちゃ目付けられてて‥‥」
なんだよ、嫌味か?
湘「大変だったんだな、」
新「毎日呼び出されて、その度に殴られて、やり返す勇気もなくて
なんか色々自暴自棄になってた時に、不破先輩がたまたま通りかかって
殴られてる俺を見て言ったんですよ。その人達に。」
湘「は?!俺が?!」
新「はい。"何もねーお前らは、
才能持って生まれた奴の苦労なんかなも知らねーんだろうな"って、
"やり返せないそいつよりお前らのがよっぽどかっこ悪りーよ"って」
湘「‥‥え、本当に俺?」
新「はい(笑)不破先輩でした」
へー。ぜんっぜん覚えてないけど、なんだよ俺ヒーローみてぇじゃん。
湘「‥‥へぇ、なんかあれだな!!偶然だな!!
たまたま同じ中学校なんて、」
新「‥‥‥。いや、たまたまじゃなくて、」
湘「‥‥え?」
新「不破先輩と同じ高校に入りたくて、ここに来たんです」
湘「‥‥ん、? あ、あれか!鶴の恩返し的な、「違います」
湘「うん違うよね、うん‥‥」
え? え、なに、どういうこと?
俺と春海は同じ中学校で、俺は中学ん時に春海を助けて‥‥
春海は俺を追って同じ高校に入ったってこと? ん?!
新「不破先輩だけだったんですよ、俺を庇ってくれたの」
湘「‥‥あ、そうなんだ、」
新「すげーかっこいいなって、人として。普通に憧れて、
で、気付いたら‥‥‥なんかあんたばっかり見てる自分がいて、」
湘「‥‥?」
新「友達やたら多いし、俺に絡んでた先輩達ともすぐ仲良くなるし
常に誰かに囲まれてて、バカっぽいけど、女にモテなさそうだけど
とにかくピュアで、お人好しで、」
湘「ん、途中のなにかな? 悪口?」
新「‥‥なにが言いたいかって言うと、」
湘「おい無視すんなよ、」
新「好きなんですよ、不破先輩のことが、」
湘「‥‥‥‥え、」
え‥‥?
なに今の、俺、告白され、た‥‥?
は、告白って‥‥‥ ‥‥え、男同士だよな、
つか、なに。
こいつの同じ学校で年上の好きな人って、
湘「え、俺‥‥?!!?」
新「はい」
悪びれもなく、特に恥ずかしがる素振りも見せず
相変わらず整った綺麗な顔で俺を真っ直ぐ見つめる春海。
そんなふたりで話している姿を
大好きな田中さんに見られているとも知らず
俺はただ立ち尽くしていた。
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