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悔恨

作者:

蜜色の花そっと焼ききって吐息で曇った薄い硝子に指を這わせて

氷を握って固まってしまったかのような指先に血がいかなくなってしまえば良いとぎゅっと圧迫して

昨夜開いたままのページは今もそのまま私のなか棲み付いてしまって

鱗が剥がれた熱帯魚が青いお腹を逸らして昨日に生きていて

時折泡に揉まれて揺り動かされて

いる




ふと

見えてきたものは過去棲み付いてきたものばかりで

声はいつまでも届かないままで

一定の間隔でゆうらりゆらりと揺れて居れば良いので

時折ゆだんした飼い馴らしの喉元がびくりびくりと痙攣ばかりしているので

目を逸らすことが出来ないので

いる




ふと

留まったものばかりが反乱を起こそうと奮起することも

絶望しきることも

渇望することも

いる



昨日に生きていて

切り込みをいれて

薄く破いて

水に溶かすようにして



一枚一枚位置を確認しては

焼きとっては

いる



泡が自然と発生す

ゆらゆらと揺らす

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