駐屯地クラブ危機一髪~
伊丹駐屯地の隊員クラブ(地味な飲み屋)の場所に介護施設?どうなりますやら
駐屯地司令が、「ホントにここか?」と念を押す。
田中1尉は「この位置がベストでありますから」と答える。
駐屯地の西門付近に建てるのはわかる。まさか正門付近に建てるわけにはいかん。
西門、つまり勝手口付近なら出入り業者、家族の面会なども都合よいからだ。ところがその一帯にはテニスコートや、隊員クラブがある。
隊員クラブは、映画「トップガンなどにあるような格好のいい飲み屋」では決してない。世間からみたら地味な居酒屋程度。でも営内で飲酒が禁止の自衛隊には貴重な場所でもある。以前ほどの重要性はなくとも、PX 以上に大事な、平時においては弾薬庫以上?かもしれない。
そこに介護施設を建てると言う。
「代替場所はどうしてくれるんだ?」駐屯地司令は不機嫌である。
「それにつきましては、すでに調整済みでして、、、」
なんと隊員倶楽部は施設に併設されるのである。
「実は最近の介護施設はサービスの一環でバーを開くこともあるのです。日中は喫茶店他軽食まで提供し、夜はカウンターで酒も提供します。」
「それだけか?」少し怒りが収まった司令は興味深い顔をしている。
「実は共存共栄です。」
「サービスとしてバーを作るってなると、また費用がかかってしまいます。
また新たに業者選定も面倒です。ならば「駐屯地内で隊員倶楽部の建て替え」だけなら手続きも楽です。
また大事なことなんですが、パート従業員などにも安く飲食を提供することで福利厚生にも繋がりますし。
これは以前A○Aの関連会社がスナックを営業していて会社の接待他、社員割引して売上と福利厚生を兼ねた例もありますね。」
「まあそれなら仕方ない。了解するが、バーにはウォッカのズブロッカを欠かさないようにな、これは命令だ。」
この調子でうまく回ればよいですが?どうなりますやら