決戦前夜(2)
大量の羽根蟻の発進は巨大化した蟻の更なる生息圏の拡大に直結し、我が国本土すら危険にさらす。北朝鮮のミサイル、半島有事の際の武装難民などは、想定された脅威だったが、新たな脅威が半島から日本に迫る。
対策は間に合うか!
韓国に前進している我が分遣隊は、蟻先生をサポートし、日米韓統合蟻対策センターのバックアップをしている都合、様々な生の情報に接することが多い。
そんな我々からするとここしばらくの羽根蟻の活動の増加は不気味な内容になってきている。
当初、脅威とされたオオアリは、意外にめ数が少なく生息範囲も限られたため、対策は比較的容易になった。
大型化して食料がたくさんいるが、十分な餌がないためと思われる。
一方で対策容易に思われたコアリだが、サイズが小さい分、簡単には地下の下水道やその他思わぬ場所から出現するため始末が悪い。
先に述べたように、運搬コンテナから逃げたりもできるし。
問題はそのコアリの羽根蟻の発見情報が急に増えていることだ。
第二次フェロモン作戦で誘致も検討中だが、また前みたいに集まり過ぎたら手に終えない。
今のところは、可能な限りの火器、弾薬その他を片っ端から倉庫から出して点検しているところから。また弾薬その他予備部品も追送するよう連絡済みだ。
どうやらこの朝鮮半島で自衛隊始まって以来の、火力集中が現実になる模様である。
間に合うだろうか、、、。
「思いきって、またじい様達の力を借りよう!」とまた、田中1尉は、伊丹の本隊に連絡を入れるのであった。
やはり困ったときは年寄りにも知恵を借りないと




