アリさんこちら!
蟻の専門家の助言で、フェロモンを使い誘導し、攻撃することを計画する自衛隊。
どうなることやら
いよいよ間もなく、2018年の春が朝鮮半島にもおとずれつつある。
今ここでは、捕獲されたコアリを用いた蟻対策の演習が行われている。
まず演習場の一角に設置された餌の方向にコアリのコンテナを開放する。
風向きも手頃ですぐ蟻は餌の方角へ向かい出す。
そこへ地雷源処理装置を発射する。ロケットは爆薬の入ったケーブルを引きつつ飛翔、落下の後炸裂する。
通常より小さな爆発が連続した後、蟻の群れの行進方向が、明らかに変わる。餌を目指していた群れはロケットの飛翔ルート通りに向かいはじめる。
そして一定の距離に達した時、小さな爆発音と共に多数の散弾が蟻の群れに向かい、群れは四散する。
「先生、いつもこうなればよろしいんですが、大丈夫でしょうか?」歩行機を持って立つ老人のそばで田中1尉は不安そうに聞く。
「合成された誘導フェロモンの濃度やらなんやら、周辺の環境やら様々な要素はからむと、確かにあんたの言うように、誘導がうまくいかん場合もあるかもな」
蟻先生(田中1尉が勝手につけた通称)も少し不安を誘う言葉を言う。
しかし、現実の演習においては、ほとんど全てのコアリが誘導されキルゾーンに入り込み、指向性散弾地雷で行動不能になっていて、わずかな生き残りも触覚を飛ばされ身動き取れない状況にあるから、実態としては誘導は成功したと考えてよさそうだ。
他のエリアでは、ドローンを利用し誘導フェロモンを散布する試験を実施している。
散布しながら大きなサークルを描くと、放たれたコアリはそのサークルをぐるぐる回るだけになった。
こちらはぐるぐる回るうちに、18式特殊小銃で、少しずつ倒されていく。
さらに別のエリアでは、泥沼に向かってドローンがコアリを誘導して、ほとんどを泥沼にあしを取らせてしまうと、ほとんどが溺れてしまった。
フェロモン作戦はどうやら使えそうかも知れない
どうやら少し見通しは明るくなりつつありますが




