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非戦闘員パーティー  作者: 四条水羅
4/6

パーティー編成と決闘の依頼

1時間目の授業からずっと寝ていた私がEクラスの授業に合流するのは4時間目であったが私はその時間にも遅れていた。


4時間目  パーティーの振興を深める


急いで来たがもう椎名君、滝くん、アリスさんは揃っている。

「おっ、遅れてごめん。」

「いいよいいよサボり仲間が増えて嬉しいよ、それにしても

1時間目大変だったみたいねー。」

 私をからかうように椎名君は言ってきた

 もう、私が気絶したことは、噂に成っているらしい


「ホント大丈夫ですか沙也さん?」

すると私を気にした滝くんが恐る恐る声をかけてくる


「うん、大丈夫心配かけてごめんね?ところで何の話してたの?」

「ああ、沙也さんがいなかったから今度の休日に改めてミーティングしようと思ってたんだけど」

「私の自宅に決まりましたわ。」

アリスさんの家かー、期待しちゃうな


「本当にごめん、迷惑かけさせちゃって。」

「ふんっ、別に構いませんのこのくらい上のものが下の者の面倒を見るのは当たり前ですから。」

とアリスさんは無い胸を張る


「おっ、ここが最弱パーティーか、ははっ見るからに弱そうだな、なぁ弟よ」

「はい、兄さん!」


その時、後ろから、身長が高く騎士学部の筋肉質な男と少し身長が低く太った魔法士学部の男がこちらにのしのしと近づいてきた


「入試最低点の滝きゅんに、さっきの魔力テストで400しか出せなかったアリスお嬢さん、極めつけは最初の授業から気絶した不知火さんだ」

 いきなり上から目線で、やってきて何を言うかと思ったら、ただ罵りに来ただけか


「誰ですか?」

「おっと?お前、俺たちを知らないのか?Eクラス主席・桐谷勝也」

「同じく第二席、桐谷達也です。」


 うざいな!Eクラスごときで主席だのなんだの言っているのだから心が小さいのだろう


「で?何の用ですか?用がなければ帰って下さい。ただでさえ時間が押してるんです。」

と、威嚇を踏まえて大きな声で


「そうッカッカするなって、本題なんだが、君たちのうちの二人僕たちと決闘しないか?」

「!?」

 どうせ弱いと見た私たちをかませ犬にしたいだけなんだろうと一目瞭然なんだが…


「めんどくさそうだし辞めておこーぜ?」

そうそう椎名君!めんどくさいのは嫌だよね!


「うん、僕も辞めておいたほうがいいと思う…喧嘩は良くないし…。」

そうそう滝くん決闘なんて恐いもんね!


「受けましょう!」

ですよねアリスさん野蛮な決闘なんて…


「「「え?」」」


「なぜあそこまでバカにされて黙っていられるのですか?受けます、受けますわ!」


「そんな、アリスさん単純すぎだって。」

「さっすが、シャルロット家のご令嬢、他とは違う。では1週間後闘技場で」

「ちょっと待ってアリスさん、それに受けるって言っても誰が?」

「それは、不知火さんと、椎名さんにきまってるじゃない。自慢じゃないけど私は戦力として役に立たないわ!」

 そこまで言い切らなくても良かったのだが…


「おいっ!俺はそんなメンドイことしたくないぞ」

「私だってこんなクズ相手に戦いたく…あっ!」

「お前、俺たちの事クズって言ったな?まぁ何はともあれ不知火と椎名がうけるんだな?」「じゃあ俺たちが決闘の申請をしてくるよ。」

そして、この噂もたちまち広まっていった。


*****************************

土曜日今日はアリスさんの別荘に来ていた。


「ねぇ、椎名君、滝君?アリスさんの家にはメイドさんは居るのかな?」

「居るんじゃねぇ?いいなぁ、メイドが居れば掃除も洗濯も何もかもしなくて済む。」

「執事もいるんじゃないかな?ほら、イエスマイロードって」

「いや、それ執事みんなが言う訳じゃないと思うよ…」


「でもやっぱりこんな大きな家じゃあ執事やメイドの一人や二人は必要ね」

「ところでお前、普段は普通の服着てんだな?」

「失礼なっ!私だって着たくてあんな服着てるわけじゃありませんから」

「そんな事はどうでも良いけどよさっさと入ろうぜ」

「どうでも良くないんですけど?」


ピーンポーン


「どちらさまですか?もしかしてアリスお嬢様のパーティー仲間でございますか?」

「はい」

「少々お待ちください」

案外すんなりいくもんだ


ギギィーー すると目の前の門が開いた


「「「「いらっしゃいませ」」」」

「………」

そこには別荘へと続く道にメイドと執事がそれに沿って並んでいた


「いや…一人や二人は居ておかしくないと思ってたけどまさかこんなにいるとは…」

 ホント規格外のお嬢様だ、ここまでいるとワクワクを通り越して…引くな!


 そして、私たちは執事たちに案内されてアリスさんの部屋に来た。15分かけて。

一番前に立ち、先導していた執事がコンコンと大きな戸をノックした「アリスお嬢様、お友達が見えております。」

「どうぞ」

「やっと来たわね?遅いわ!15分も遅れてるわよ!」

「いや、お前の部屋まで入り口から15分かかるってのがおかしいんだよ」

「あら、これは普通の事だと思っておりましたわ、やはり庶民の価値観は分かりませんわ」

 なぜだろう?ムカつく


「では早速本題に入りましょ?あら?ホモビッチ下がって良いわよ?」

ホモビッチ?ひどい名前だ…


「失礼しました。何かありましたらこの…ホモビッチに!」

強調するなよ!


「で…その本題とやらだが、何で俺があいつらと決闘しなくちゃいけねーんだ?」

「私もあんな奴らと戦いたくないなー」

「それでもバカにされたままでは許せませんの!」

「じゃあお前が出ろよ」

「そっ、それは出来ません…私、生まれつき400mp以上の魔力を出せませんの。」


「それって、もしかして…」

「ええ、私は先天的なアルファルト感染者でして総魔力量は誰にも負けない自信はありますの、ですがいざ戦うとなると400

mp以上の魔法は使えませんの。」


400mp…これで出せる魔法となるとどの属性でもお遊び程度の魔法しか出せられないだろう。


「そんなんなら受けなきゃいいじゃねーかよ。」


 椎名の言葉には少し棘が有った。自分のモットーである『サボり』に反していることをさせられているのだから仕方ないとも思うが…


「っ!……。だって…だって…私の名にきmんsがysっはhkhdsだtrgd」

 それを言われたアリスさんは言い返す言葉も見当たらずもはや何語かわからない言語を話しながら泣きを決めていた。

「えっ、ちょ待っ…泣かないで!」

「あー、椎名くんアリスさん泣かしたー。いーけないだ、いけないだホーモビッチに言っちゃお」

「マジで止めてください」


「じゃあ、僕が椎名君の代わりに出ようか?喧嘩は嫌いだけど椎名君がどうしてもっていうなら変わるよ?」

「それでも、もうあいつらは闘技場の申請しただろうし」

「そうよ!つべこべ言わず最初っからそう言ってればいいのよ」

アリスさん立ち直りはやっ!


「お前にだけは言われたくない、この役立たずお嬢様ってか立ち直りはやっ!」

「なっ!なんですって!」


議会は踊る、されど進まじ…



「そういえば入学してすぐにパーティーテストが行われるらしいけど、パーティーのフォーメーションはどうしようか?」



 そう、何よりもまず考えるべきは入試後のパーティー戦これはそれぞれのパーティー(A~Eまで)がランダムに四つの地区に分かれて行うサバイバルゲームそして四つの地区で生き残った3チームづつが本線で当たる。

 そして今日は、この前変な奴らの乱入で決めれなかったパーティーの要ともいえるフォーメーションについてだがこのパーティーには1つ難題が有る。


「私たちのパーティーって誰が戦うの?」


 そう、私たちのパーティーには戦闘員と呼べる人が居なかった。

 私は魔法士&踊り子として後方

 滝君は騎士学部であるが選考はパラディン学科。つまり盾約なのであまり敵の前に出ることもない

 椎名君に関しても盗人学科ということで戦闘向きではない

 この頃では魔法士でも常時浮遊しながらアクロバティックな戦闘スタイルが出てきているが、魔力が1度に400mpしか出せないアリスさんは無理だし、もしケガでのされたらホモビッチが黙ってなさそう…これは…何というか…詰んだな。



「私的には椎名くんに戦って貰うと嬉しいんだけど」

「まぁ、妥当だよな」

「えっ、いいの?」

 てっきりめんどくさいの一点張りだと思ったが案外すんなりいくもんだ

「盗人は盗人だけど特別だからな!」

なかなかの自信をお持ちなようで


「じゃあ僕が中衛だね!時々前衛と交代して皆を守るよ!」

「それだったら、私とアリスさんは後衛で支援ってことで」

「えぇ、それでいいかしら」

「それで、パーティー名なんだけど…」


*****************************


本館裏闘技場1階控え室

「ちっ!なんで俺がこんなことやんないといけねーんだ。めんどくせー。」

「とか言って、ちゃんと闘技場来てる椎名君w」

「うるせー、あのバカ姫があんなこと言うからだ、それと俺のこと、涼でいいぞ?」

「じゃあ私も、不知火じゃなくて、沙也でいいよ?」

「いや、お前の事沙也って呼ぶと周りに変な扱いされるから不知火さんで。」

「おい!着たくてこんな衣装着てるんじゃないわ、痴女扱い辞めろーーー。」



入学してから2日目からの決闘とあって会場は結構の客が来ていた、

「うわっ、結構人来てるよ?」

「あいつらが呼んだんだろ?しかし、AクラスはEクラスの勝負に興味なんて無いようで来てないか…」

「大河のやつ来てるのかな?」

あいつが見たらきっと笑われるに違いない。


「大河?それって、あの入試トップの佐々木大河のことか!?」

「うん、私あいつと、幼馴染なの。で?それがどうかした?」

「いや、何でもない。」

一瞬、涼がニヤッと笑ったように見えた……気のせいだろうか?


「やぁやぁ、まさか本当に来るとはねぇー」

「僕たちのために踏み台になってくれてどうもありがとう。」

 いつ見ても凄くムカつく奴らだ


反論するか無視するかどちらかを選ぶ前に、放送が入った。

『選手たちは闘技場内にお入りください。』


『闘技場は15メートルの正方形で、選手は場外もしくは、戦闘不能、と審判が認めた場合、本人が負けを認めた場合、失格となります。また、タッグマッチの場合、どちらか一方が残っているチームの勝ちとします。』

「行くぞ、沙也!」

「うん、行きましょう涼!」

そして私たちは闘技場に足を踏み入れる


『これから、桐谷 勝也&達也ペアと不知火 沙也&椎名 涼ペアのデュオ戦を開始します。』



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