初めての講義!
パーティー編成の後に、学部別に分かれてレクリエーションがあった。ちなみに舞踏家学部は私だけだけど。
そして私は魔専の本館の離れにあるボロイ体育館前に呼び出された。もう10年以上前に使われなく成っているそうだ。
実をいうと私は私を舞踏家学部に入れたであろう人を心の中でを恨んでいる。スカラーシップ取れなくなりそうだし、痴女扱いされたのもそいつのせいだし。何か考えると余計にムカムカしてきた。
鉄の扉は錆びれていて中々開かず、やっとこさ入ったら中もボロボロで床の所々に穴が開いている。
「魔力の痕跡…ではないわね。とすると?」
ただ純粋な力によってこんなにも大きな風穴を開けたのだろうだろうか?となるとどれだけのバカ力なのか、あの脳筋大河でさえ今のままじゃあここまでは魔力なしでは無理だろう。
「やぁ、不知火 沙也ちゃんだね」
突如ステージの上から聞こえた声の方向を向くとそこには背の高いすらっとした美人が立っていた。この人が先生?
「はい、あなたは?」
「あぁ、私はこれから3年間君を担当する明智瑞穂だ。よろしく」
「よろしくおねがいします」
こいつが私をこんな学部に入れたのか
「最初に聞いておこう、不知火ちゃん、君にとって踊り子とはどういうものかい?」
踊り子…踊ることで仲間と自分のの体力と魔力を回復させ相手には幻術を見せることができる
ステータスとしてよく見えるが使っている人は少ない。というかいないと思っていた。理由はいろいろ有るがその難しさと防御のしにくさにあるだろう。
踊りには型があり、その型にはまった時、効果を発揮する。しかし、1回型にはまっただけではさほど意味はなく次の型にはめていく必要がある。その型にはめるこいをつなげる事で踊っているように見える。しかし、1回型にはまるだけではさほど意味はない。それに踊っている間無防備になる。ダンスに集中すれば攻撃を食らいやすく防御魔法をしようとすればコンボが続かなくなる。守られて初めて成立する職業。
ぶっちゃけパーティーに一人踊り子がいるとなると…
「とても非効率的なステータスだとおもいます。」
「ふふっ、舞踏家の教師の前でそれを言い切るかぁー。まぁ世間一般の舞踏家への見解はそんなもんかー。」
「ではこれからその偏見を解くことから始めよう」
「えっ、私はただ単に非効率と言っただけで…」
「ダンスに集中すれば攻撃を食らいやすく防御魔法をしようとすればコンボが続かなくなる。守られて初めて成立する職業だ。っとか思ってるんでしょ?」
「っ!」
「わかるよぉ、わかっちゃうもん。てことで今日のノルマを発表するよー」
「えっ?最初っからですか?」
普通最初はノルマとか無いだろ初日から宿題出させる先生は嫌われる。これは統計を録ったわけでは無いが学生にとっての暗黙の了解。
「うん、それは1時間以内に私に1撃有効なダメージを与えることだ。ちなみに私はこの体育館から一歩も出ないし魔法も一切使わない。」
「そんなの簡単すぎますよ。いくら先生といえど無理です。」
「物は試しだ、それに不知火ちゃん、君は私を恨んでいるだろう一発ぐらい当てても罰は当たらないさ」
「!」
この人さっきから私のこころ読みすぎだろ!私の尊厳が…危うい!
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ノルマ 1時間以内に明智先生に1発攻撃を与える
「手始めにっ!アイススピアッ」
そう唱えると沙也の周りを囲むように10本の氷柱が出現する
「どうなっても知りませんよっ」
「ほう、無詠唱でスピアクラスを10本」
その言葉と同時に3本の氷柱が先生に向かって飛び始める、そのすぐ後に続けて4、3と氷柱を飛ばした。
これは通常魔法士であればレベル3の防御魔法を使う。もしくはこれと同等の火系統の魔法で打ち消す、騎士または武闘家であったら横に逃げつつ薙ぎ払うのがセオリー。
舞踏家としてはどうするのか。
どちらにしろ当たったら、全治1か月、当たり所によっては致命傷になる可能性もある。氷槍は速度を増し一直線に先生めがけて突き進む、が先生は今だ構えていない。あろうことか目も閉じている。
しかしその顔には不敵な笑みが浮かんでいた。
…ヤバい当たる!
無意識にそう感じ放った氷槍はを止めようとするが、氷槍の勢いは止まらない。
『ダンススタート』
明智先生の声が体育館に響く、と言うより私の頭の中に響き渡る。
制御不能となった氷槍をすれすれのところでかわし後に続く槍7本も顔面スレスレを通っているにもかかわらず、その表情に浮かべた笑みを崩さずかわして見せた。
「そんなっ」
私が放った氷槍は直前で速度を落としたがそれでも優に150キロを超えていたはず。それを直前まで見もしないでかわされるなんて…
「アレレ?どうした?不知火ちゃん?これでお仕舞?」
「バカにしないで下さいっ!」
そう言って私は15本の氷槍を出現させた。
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既に400本を超えるであろう氷柱を投げていただろうか?しかし当たりそうなギリギリのラインを全てかわされている。まるで蝶のように軽やかにヒラヒラと
「はぁはぁ、何で一本も当んないの…。」
魔力の底が近いのを感じる
「ふふっ、あと10分で約束の1時間だけどその前に魔力が尽きちゃうかな?」と言って、先生はニタっと笑う。
ムカつく、ムカつく、ムカつく、何だよあの顔!ムカつく、ムカつく、ムカつくっ!
「くっ、アイススピアーーーーーーー」
私は限界オーバー覚悟で30本の氷柱を出したが、それを投げ出す前に視界が暗くなった。
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次の瞬間目の前は青空であった
「気が付いた?君、気絶するまで魔力出し続けるなんてどれだけ負けず嫌いなのさ?おかげで保険の先生に叱られたよ。」
「す、すみません。私何時間寝ていましたか?」
「んー、2時間くらいかな?魔力は補充しといたから大丈夫だよ。」
「本当にすいません…、でも魔力満タンまでしてくれなくても良かったですよ、明智先生の魔力はどれだけあるのですか?」
「ふふっ魔力なんてないさ、私は昔から魔力を溜めることが出来ない体でね、魔法の一切を打つことができないんだ。」
「どういうことですか?ならなぜ私の魔力は満タンなんですか?」
「あーここで、授業を再開しよう、今まで習ってきた教科書には、舞踏家は踊ることで仲間の魔力、体力を補充、敵を錯乱させると書いてあっただろう確かに間違いではないが、それだけではない。」
「と、言いますと?」
「厳密にいうと、踊ることにより舞踏家はダンスポイント(DP)というものが溜まっていきそのポイントを使って魔力に変化させたり、ヒールに使ったりすることができる。そして、ポイントは魔力を留めておけない私でも無限にとどめて置ける。」
「では、どうやって私のアイススピアをかわせたのですか?」
「それはねー不知火ちゃん、君が教えてくれたんだよ。」
「はい?????????」
「舞踏家にはもう一つ能力がある。それは、共感(sympathy)と言ってね、
舞踏家は踊ることで風を感じ、地を感じ、味方を感じ、敵を感じる。つまり、敵の心が読め、味方の心をつなぐ事が出来るんだ。」
初めて聞いた、もしこの人が言うことが本当なら舞踏家はもしかしたら有用なのかもしれない。
『キーンコーンカーンコーン』
「じゃあ今日はここまでね。あっ、ノルマ達成出来なかったしらぬいちゃんには今度ペナルティーがあるから」
こうして不知火沙也の魔専初の講座は幕を閉じた。
3話目ですけどなかなか書き始めが難しくて進みませんね
1日にポンポン書いちゃう人に憧れます。
マジでどんな生活してるんだろう。参考にしたいね!