プロローグ
プロローグというか設定に近いような話ですが軽く読み流してくれると嬉しいです。
次回からはもっと長文で投稿します。
とある王の時代、魔王討伐のため異世界転移者が多く呼び出された。
転移者一人一人がチート性能の能力を持ち、複数人で固まり打倒魔王の旅に出た。
数年後、転移者たちは魔王を見事討伐することができ世界が平和になった。
しかし転移者たちは与えられた報酬に不満を持ち、そして自分達が王になろうと反乱を企てた。
自己中心的な異世界転移者が集まり国家として成立。
その後大規模な世界侵略を始めた。
魔族、人族、亜人族、獣人族を関係なく襲い蹂躙した。
それから約8年が経ち異世界転移者の国の領土は世界の7割にものぼるようになった。
途中で自国の領土を取り返そうと頑張る集団もあったが、能力で弾圧されすぐに駄目になった。
最悪の状況に世界自体が暗く落ちて行ってしまった。
◇◇◇
とあるエルフの村に闇色のローブに身を包んだ少年と耳の長いオレンジの髪の少女が立っていた。
倒壊した家屋、燃え盛る火の海、そして荒れ狂う嵐。
完全に異常な周囲の状況にもかかわらず二人には汚れ一つなかった。
その最中にややハスキー調の低めの声で少年は少女に問いかける。
「君が求めるなら、何人たりとも倒す力をあげるよ。だけどその代償に…」
少年はくるりと後ろを向いて首だけをこちらに向け、悪戯そうに笑う。
行動はまるで子どものようなのに気迫だけは尋常ではなかった。
「俺の復讐を手伝ってもらうよ?」
稲妻が光って少年を照らす。
ローブの下に除く二つの金色の目はまるで蛇のようであった。
ここからアリサとヴェリアの物語が始まる。
臆病で内気な少女と狡猾で不器用な少年が後ろに向かい進む復讐の1ページ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
テンプレ主人公の友人枠の更新に行き詰った時や二週間に一回ぐらいのペースで更新のためだいぶ遅いです
すいません………