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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四話 その少女が神々の御許に旅立ったことを彼らは知りたくなかった
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その普通に出てきた神様を彼女たちは知りたくなかった

「やぁ」


 試練の間の前にある休憩所にやって来た僕らを、アーモンド眼のグレイさんが出迎えた。

 神様普通に出現したっ!?

 最近出現率高くないですか?


「わっ!? あなたはアメリス邸の庭に居た……」


 咄嗟に皆を庇うように前に出るリエラ。


「やぁ、リエラ君。直接会うのは二度目かな。この世界の神です」


 ぶっちゃけた!?

 しかもフレンドリーになんでもないことのように爆弾投下しやがったよこの神様。本当に遠慮しなくなってるよっ!?


「は、はぁ、神……神? え? え? ええぇぇぇぇぇぇぇ――――っ!?」


 そりゃ驚くよね。というか人前に姿現していいのか神様?


「ぐ、グレイだ。グレイがいる。神とか言っちゃってるよ。何アレ、コレ本物?」


 そしてミルクティさんだけがグレイに気付いて別の事に驚いていらっしゃる。

 ルグスの反応も見てみたかったな。居ないんじゃ仕方無いか。


「な、なんで、なんで神様が?」


「ああ、うん。アルセ周辺は他の神々から注目されていてね。いい暇つぶしになってるんだよ。で、せっかくだから試練受けるなら順番決めさせて貰おうと思って。とりあえず部屋入ろうか。パーティーボスは出ないように設定しといたから、とりあえず向こうで話そう」


 こっちの休憩室からは見れないけど、対面の休憩室からは普通に闘い観戦できるからね。

 どうやら皆にも見れるようにしてくれるようだ。

 不安げなリエラ達は、アルセを連れた僕がグレイの後ろを歩き出したことで信用したのか着いて来る。


「あの、本物、なんですか?」


「私のことかい? さぁ、それは君が判断すればいいことだ。私は私としてここにいる。それ以外決めるのは他人だよ。私は私、それだけ認識できていればいい。違うかな?」


 意味が分かりません神様。

 とりあえず自分が神であるかどうかはどうでもいいことで、自分がそこに存在していると認識出来てればグレイさんはそれで満足。ということらしいけど。


 部屋に着くと、全員を寛がせてグレイさんが扉の前に立つ。

 僕らを見回し、時折虚空を向いて謎の言語を喋る奇行を行いだした。

 そしてしばらく。


「よし、じゃあ神々のリクエスト通り、順番を言うよ。アニア、レーニャ、ワンバーカイザー、のじゃ姫、アメリス、プリカ、パイラ、ミーザル、ルクル、パルティ、ミルクティ、リエラの順で試練を受けて貰うよ」


「順番は、まぁ別にいいんだけど、アルセが抜けてるわよ。あとルグスと」


 ミルクティに言われてグレイが溜息を吐く。


「残念だけどアルセは対象外さ。流石に設定を飛び抜け過ぎた生物をさらに強化させるのは面倒なんだよ。神格化もされ始めてるし、何が起こってもおかしくないんだよね」


 バグってるし、と恐い事を呟くグレイさん。

 そうか、僕だけじゃなくてアルセも実はバグってたのか。

 まぁ、僕とずっと一緒にいた訳だし、アルセの成長がおかしかったしね。言われて納得の……いやいや、アルセはまだ正常だよ。普通の女の子っぽい魔物だよ。だよねアルセ?

 いや、ぴよぴよぴよぴよ、じゃなくてさっ。


「ルグスだっけ? 彼はここに居ないから今回は無しだね」


 ルグスは可哀想だが、縁が無かったという事で。猫どもとよろしくやっていやがれ。


「じゃあ、とりあえず、私がいっちばーん。ってことでいいのかな?」


 アニアが一番か。んー、こうして順番見てみると、見ごたえ無さそうなのから初めに来てる気がするなぁ。神様の関心度が分かるって言うか、ねぇ。リエラがオオトリ飾っちゃってるよ。一気に強くなったからなぁリエラ。


 アニアが部屋からでて試練の間に。

 そういえばアニアって重要な場所で闘いとかしてないよね。

 頑張ったのは時代劇の逆塔くらいか。

 確かミーザルと……あ、でもかなりレベルアップしてそうではあるな。


 定位置に辿りつくアニア。その目の前に煙と共に出現する赤ちゃん大の妖精。

 顔や容姿の作りはアニアそのもの。どうやらアニアを巨大化した姿のようだ。

 図鑑を使って確認すると、アニアドッペル。クラスはヌェルピクシーと表示されている。

 確か、アニアのクラスがハイピクシーだったよね。


 ということは、上位クラスに変異したアニアってことか。つまり、今のアニアよりも上位の存在が相手ってことになる訳だ。

 でも、体格差凄いな。アニア自身は手のひらサイズなのに比べて赤ちゃんサイズのアニアドッペル。まさに赤ちゃんと大人くらいの差がある。


 それでもアニアはこれを待っていたかのように飛行しながら攻撃を始める。

 どうやら最近活躍の場が少なかったのと時代劇の逆塔で戦った経験が、彼女の自信に繋がっているんだろう。無茶しすぎないことを祈ります。


 暇を持て余した僕らの前にあったテーブルに神様からお菓子の差し入れ。これ食いながら見学しとけってことらしい。

 僕自身は闘いに参加することもないのでアルセと一緒に本格的に観戦モード入っちゃうか。

 でもあの神様だしなぁ。何か最後にとんでもない爆弾放って来そうなんだよなぁ。

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