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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第三話 そのダンジョンで起きた悲劇を僕は知らない
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その下準備を僕ら以外誰も知らない

本日は簡単? な人物紹介を乗せます。

なので次の話は物凄い長い簡易自己紹介となっておりますのでご注意ください。

「珍しいですね、透明人間さんからお誘いって」


 いろいろと買いたい物があったので、本日は放課後を利用してリエラと二人で買い物です。

 僕の事知ってるってことでネッテやアカネを連れていくのも考えたんだけど、ネッテ王女は新しい彼氏を親に報告したり、その他もろもろの作業が忙しいので誘えません。


 アカネの奴は隙見せたら攻撃してきそうだし、こういう下準備については信用できないのでリエラにお願いしました。

 一応、コミュニケーションとして、リエラがエア彼氏相手に話すなんてことが無いようにアルセを一緒に連れてきております。


 今回ルグスはお留守番。

 カレーニャーたちの相手をお願いしておいた。

 きっと今頃はカレーニャーの寝姿見てほっこりしているはずだ。

 あ、そうだ。折角だしカレーニャーの寝床用に土鍋とか売ってないかな?


「あの、お金とか、大丈夫なんですか?」


 そうだった。換金しないと、財宝は山に放置しちゃってるからどうにもならないし。

 思わず金貨とか以外の財宝も手放しちゃったしなぁ……諦めるしかないかぁ。

 とりあえず、倒した敵の死骸は幾つも持っているのでオリーが無くなってもお金を換金する分には問題無い。


 まずは冒険者ギルドだね。

 アイテムボックスがあるということで死体安置所へと向かった僕らは査定のためにミーザル、イーワザル、キカザール、ついでにシ・ザルの死骸を放出。あと幾つか残っていた死骸も全部売り払う事にした。エアリー系の魔石も売っぱらっちゃえ。


 換金が終わるとまずは武器屋。

 リエラが魔法伝導のよいミスリルソードをモノ欲しげに見つめていたので彼女が別の武器を見てる間にアルセと会計。結構高かったけど充分だ。マウンテンゴリオさん20匹分の討伐金が消え去った。


 防具屋に向うとリエラの装備を確認。

 なんか可愛らしいアクセサリがあったので購入しておく。

 店員さんが自慢げにアルセに語って聞かせた話を右から左に流しながら、買っておく。

 首下げ式のペンダントみたいな……ブローチでいいのかな?


 なんでも魅了封じの首飾りというそうです。

 これを身に付けていると相手の魅了攻撃を悉く防ぐのだとか。おもにサファリ洞窟中層攻略用に使われるそうで、人気商品となっている。

 お金を払って包装して貰う。

 リエラは? 魔法の指輪を見てる。


 ラ・グの指輪とかラ・グラの指輪とか。ラ・グライラの魔法付きの腕輪はさすがにバカみたいに高かった。

 手が出せないようで、うぅっと唸る姿のリエラさん。可愛いです。

 こう、なんて言うんだろう。ネッテがお姉さんといった綺麗さなら、パルティは理想の天使みたいな偶像的可愛さ。そしてリエラは素朴な野花のような可憐さがあるのだ。


 パルティみたいな綺麗な娘が好みだけど、結婚とか意識するならリエラかな。みたいな感情がある。アルセ? アルセは別格だよ。ねぇアルセ?


「おー?」


 僕の視線に僕の存在すら気付いてない少女は首を傾げる。

 いや、そりゃしばらく全く動いて無かったら気になるよね? 何してんの? みたいな。ね?

 あ、もしかしてアルセも何か欲しい? えーっとそうだなぁ。


 お、この腕輪がいいかな?

 包装は無しで腕輪を買って、アルセの腕に填めて見る。

 変わった腕輪だ。可愛らしい薄いピンクに煌めく金属製の腕輪におーっと感心したように呟くアルセ。


 保護の腕輪。二つ一組の腕輪であり、可愛らしい方の腕輪をした者の傍へ保護者がいつでも向える腕輪である。

 つまり、アルセが危機に陥った時、僕がもう一つの腕輪を填めれば、意識するだけでいつでもアルセのもとへ向えるのである。

 ふっふっふ。アルセを狙う不埒な奴ら、覚悟しろよ。


 アルセに手を出しやがったら迷うことなくバグらせてくれる。

 ふふふ、はーっはっはっはっは。

 「おー?」 高笑い浮かべる僕の横で、アルセが首を捻るのだった。


 デートの締めはお食事です。アルセを挟んで親子のように左右に腰掛けるリエラと僕。

 ちょっと緊張気味なのは僕だけかな?

 あ、でもちょっとリエラの顔も赤い気がする。


「ど、どうだったアルセ?」


「おー!」


 アルセはいろいろと僕と買っていたので、楽しめたのだろう。凄く満足そうにしている。

 リエラもアルセの笑顔に癒されて、良い感じに緊張が解けたらしい。

 アルセが汚した口元をタオルっぽいもので拭ってくれている。タオルみたいなふさふさ感はないからハンカチ? 一応手を拭くためのものだから手拭きでいいのかな?


「それにしても、ルルリカさんとかどうするんだろ?」


 今は冒険者学校に居るので大したことは無いのだが、これから外に出ていくのだ。

 もはや学園の恥ともいえる存在が、王族に、しかも女性なのに女性にアタックを仕掛けに行くわけだ。マイネフランに行ってネッテの側室とか、意味が分からない。


 ネッテも対処不能なので困った様子なのだが、ルルリカさんは側室候補でカインに嫁入りすることでネッテと一緒に居るとか言いだしてるのでまた一悶着起こっているらしい。

 なんか、ネッテをカインから寝取るとか意味不明な事を喚いていて、今アメリスの別宅に押し掛け女房? しているらしい。

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