その少女の変化を、僕は知りたくなかった
アルセの容姿変化に関しては御指摘がありました場合変更の可能性がありますことを明記しておきます。アウトで無いことを祈っておきますが。
そして光は治まった。
ああ、アルセが、アルセが変化してしまった。
なぜ、なぜあんな変なの喰っちゃったの?
って、ぎゃああああああああああああああ!!?
蔦から降りて来た笑顔のアルセを見て僕は絶叫していた。
花が、毒々しくも綺麗な花が咲いていた。
花弁の中央には球状の薄紫色の何かが見えてます。
黒い円らな瞳と大きく裂けた口。
見覚えがある。似てる。似てるよ。
あれはどうみても……てぃ、てぃんてぃんかみかみどぅあぁぁぁぁぁ!!?
そう、アレは昔ゲームをしていた時だった。
赤い配管工のおっさんがなぜか亀の王に連れ去られたらしい姫さんを助けるというとんでもストーリーの中で現れた白い悪魔。
飛び上がるおっさんの股向けて口を開いて飛び付いて来るあの悪魔、僕は何度も敗北した。
軽いトラウマ製造機。おっさんがオサラバするごとに僕はよく股間を抑えたものだ。
円らな瞳に球体を半分に割った姿。
違うのは紫の体躯に加えて周囲に花弁があることだろう。
そんな花を咲かせてしまったアルセは僕らを放置して叢に向うと、なにかの草を引き抜く。
「龍の髭!?」
アカネが驚くが、既にアルセが食べた後でした。
そして、花の中央部にある顔のようなものに、龍の髭みたいな髭が生えだしました。
髭先がくるんとカールして渦巻く様は、すっごい間抜け面に見えます。
しかもダンシングは続けるようです。
アルセ……一体何の変化しちゃったの……?
アルセ
種族:妖精? クラス:アルセ
二つ名:ツッパリ愚連隊総長、緑の姫、微笑みの草姫、魔王製造機
ツッパリ愚連隊総隊長:ツッパリたちに認められた別種族のリーダー格。彼女を認めたツッパリたちは彼女からの指令を必ず遂行する。
緑の姫:植物系魔物の姫候補になれる二つ名。この名を持っていると他種族貴族たちなどに姫として扱われる。
微笑みの草姫:笑顔を振りまくことで入手できる称号の一つ。周囲への癒し度がアップする。
魔王製造機:テイムした魔物が魔王化しやすくなる。
装備:木の枝、白いワンピース、魔銃、回復魔弾×3000、状態異常回復魔弾×200、カブトムシ
スキル:
言語理解:相手の言葉を理解する。
知恵ある蔦:周囲の知識を覚え理解し考え応用する能力。
忠誠豚騎士の姫:姿が見える位置にいるだけで忠誠豚騎士の全ステータスがアップする。
忠誠不良闘士の姫:姿が見える位置にいるだけで忠誠不良闘士の全ステータスがアップする。
忠誠変態紳士の姫:姿が見える位置にいるだけで忠誠変態紳士の全ステータスがアップする。
忠誠不死王の姫:姿が見える位置にいるだけで忠誠不死王の全ステータスがアップする。
忠誠カレー猫の姫:姿が見える位置にいるだけで忠誠カレー猫の全ステータスがアップする。
ネフティアの親友:ネフティアが危機に陥ると???
のじゃ姫の親友:のじゃ姫が危機に陥ると???
超幸運:やることなす事に幸運が降って来る。
笑顔の圧力:周囲に笑顔を振りまき幸福にする。
幻夢の浮腕:空中に人型の腕を召喚しロケットパンチを行うスキル。
奇妙な叫び:花の口から洩れる謎の叫びで敵をおびき寄せます。
テイム:気に入った魔物を仲間に加えることが出来る。相手の了承が必要。
鋼鉄化:身体を鋼の様に固くする。普段の固さの二倍まで硬度調整出来る。
大剣補正:巨大剣を装備した場合、攻撃力、技術力に補正あり。
???の激烈な加護:???に守られている。窮地に陥ると???が激烈に反応する。
毒追加:通常攻撃に毒を追加する。
種族スキル:
マーブルアイヴィ:大理石すら割り砕く蔦を瞬時に成長させることが出来る。
枯蔦の御手:自分が作りだした蔦に限り自由に枯らせることができる。
光合成:二酸化炭素と光を取り込み酸素を放出する。
水属性耐性Lv5
闇属性耐性Lv4
呪い無効
魅了耐性・中
恐怖無効
毒無効
麻痺無効
睡眠無効
即死無効
超回復Lv3
状態異常回復Lv3
MP回復・中
死甦血液:彼女の血液を飲むと死んだ生命も甦る、かもしれない。
エリクサー:彼女の血液を飲むと体力と魔力が回復し、ある程度の状態異常も治る。
発光:葉っぱが光ります。暗い夜道でも光合成が可能。
踊る:意味も無く踊り始めます。
ネギソード:ネギソードを生成できる。不折れ属性。
寄生:身体の一部を相手に埋めることで相手を養分に成長する。
アルセギン生成:新種アルセギンの種を蒔きアルセギンを生み出す。
……いろいろ突っ込みどころが増えてます。耐性? ええ、無効が幾つか増えてますね。というか……ついにエリクサーになってるし。納得の二つ名ついちゃってるし。
あはは……アルセがなんか凄い変化しちゃった。突っ込み……もう何もしないよ。アルセだからこれでいいんです。




