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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
間幕 その二人がいたことを僕は知らない
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AE(アナザーエピソード)その二人がいたことを僕は知らない5

「モンド……お前の常識はまだ健在か?」


「いや……かなり不味い。そっちは?」


「俺ぁもうダメだ。常識って言葉はこの前メリーさんに食われちまった」


 ネッテのお嬢が寝静まった夜。俺とモンドは酒場に来ていた。

 お嬢の護衛なんだけどよ。もう、あんなパーティーに手を出そうなんつーアホはいねェだろ。

 あの豚野郎もエルフの姉ェちゃんとブヒブヒよろしくやってやがるしよ。死ねばいい。


 もはやあのパーティーは異常だ。アルセが常識を全て破壊しちまった。

 オークがエルフとくっつくとか、しかもエルフから積極的に襲うとか、どうなんよ?

 なぁ、誰か、俺の常識どこ逝ったか知らねぇか?

 だいぶ前からどっか逝っちまったっきり帰ってこねぇんだわ。


 あの後オークがエルフと仲良くなって、モンドに任せたはずのネッテ嬢が触手プレイ受け掛けてたのを彼らが助けた。

 モンド? この馬鹿は一緒に触手っつーかアンブロシアツリーの蔦に絡まってやがったよ。

 俺が救ってやったんだが感謝一ついいやがらねぇ。


 ウイスキーを一気に呷る。

 はぁ。これから先、俺の精神は保つんだろうか?

 ひしひしと来るんだ。こう、今まで以上の意味不明が起きるってよぉ。

 俺の直感は外れたためしがねぇ。


 できるなら外れてほしい。

 でもな。

 何か忘れてるな。と思ったらカインの奴忘れてた事もあったしよ。

 モンドに護衛任せて俺はクーフとバズ、エンリカが向った先についていったのよ。そしたらあの葉っぱ人間の集落があってよ。カインが火炙りされる一歩手前だったんだわ。

 ありゃさすがにすまんと心の中で謝ったぜ。


 なにせ、あいつのこと、俺もすっかり忘れてたからな。

 まぁ気絶してやがったからいいんだけどよ。

 その後はギルドで一騒動だ。

 つっても本当に騒動が起きたんじゃなく、アルセがまたやらかしたってヤツだ。


 なぜか葉っぱ人間の集落にあるはずのカインの武器を持ってたんだあいつ。

 クーフたちと一緒に来てたわけじゃないのに。

 ついでにいやぁ他の奴らにも武器を渡してたな。


 そこで、ふと、常々疑問に思っていた要素が少し確信に変わりだした。

 いやな。自分で組み立てた理論ながら荒唐無稽過ぎて信じらんねぇっつかな。

 アルセの周囲によ、透明人間、いるんじゃね?


 いや、やっぱないわな。そんな存在いねェよさすがに。

 都市伝説だって。

 俺らみたいに姿隠してる奴がいるかと思ったけどよ、この魔道具だって年中使えるわけじゃねぇ。

 使用出来る時間がある。

 使用するために消費されるエネルギーがある。


 エネルギーが尽きちまったら姿を現さない訳にはいかないのだ。

 でも、ここ数日調べていたがそんなアイテムを使用しているような存在は見当たらない。

 ただ、アルセをフォローしたり、パーティー内の危機を救っている存在が見え隠れしてるように思える。まぁ、同じ魔道具使ってりゃ俺らには丸見えになるんだしな。


 アルセが超能力使えるとか言われた方がしっくり来るけどな。

 ほら、お決まりのアルセだからで全てまるっと治まるわけよ。

 ま、いいや。それはおいおい確信を深めて行けばいい。

 別にそんな存在が居ようが居まいが俺はお嬢の護衛に徹するだけだっつの。


 んで、今度は西の森へと向った面々、出鼻を挫くようにツッパリが居たんだが、そいつにアルセがアンブロシアを与えて仲間にしやがった。

 すげぇ、ツッパリが仲間になっとる。アルセすげぇ。


 ついでに森に探索に行って遺跡を発見。

 水晶勇者の墓らしい。

 皆が興味本位で入っていくので、俺達も付かず離れず後を追う。


 正直甘く見てた。

 この遺跡、大した罠はねぇがややこしい作りしてやがる。

 魔物に関してはパーティー連中で十分対処できるな。楽勝そうだ。


 ただ、まぁ、なんだ。リエラとアルセが阿呆なことして逸れやがった。

 後を追いたかったが俺もモンドも離れてたのでどうにもならねェ。

 仕方なくお嬢の護衛を行う事にした。

 まぁ、あれだ。アルセだから大丈夫だろ。


 しばらく、墳墓内のダンジョンを彷徨った。

 罠が幾つかあったが全て問題無い。楽に対処出来る罠だ。

 一番の問題は一部屋ごとに敵と闘わなきゃいけねぇっつー奴か。


 途中、分かれ道があった。カインとネッテのチームで別れたので、俺とモンドも別れることにする。

 前回お嬢にモンドを付けたら触手プレイだったので、今回は俺がお嬢の御守役だ。

 ただ、まぁ、なんだ。さすがアルセというべきか。

 お嬢たちが探索に向った先にいたのは、アルセとリエラ、そしてそれを追ってきたミイラだった。


 ミイラ同士の激突。クーフとミイラ女の闘いが始まり、何故かアルセが部屋の中央奥に置かれた柩を開ける。

 ミイラ少女が現れた。

 そして三つ巴の混戦に。

 おいこらアルセ、お前また何してくれてんの?


 結果的にミイラ少女が手伝った御蔭でミイラ女は倒せたのだが、なぜかアルセとミイラ少女が踊りだして仲良くなった。

 よぉ俺の非常識、いや、これからはお前が俺の常識か。これからよろしくな。

 次回、酒場にとあるドワーフさん出現。モンドさん絶体絶命w

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