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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第三話 その番長に狙われていることを彼は知りたくなかった
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その裏番長の恐怖を、彼らは知りたくなかった

 裏番長

  種族:偽人 クラス:裏番長

  種族スキル:威嚇・極

        覇王闘気

        激・メンチ怪光線

        爆裂アパカ

        咆哮・極み

        滾るわ私のリーゼント

        指揮Lv30

        被虐体質:ダメージは快感に変化する。

        おんなの背中

        誓いの投げキッス:相手をターゲッティングする。

        勝利のディープキス:倒した相手が男性だった場合、相手の唇を奪う。

        対男性優位:男性の混じったパーティーに対して優位になる。ステータスが増加。

        私に全てを捧げなさい:××したツッパリを自分と同じゲイ化させる。

 ドロップアイテム・ピンクリーゼントカツラ・白ラン


 魔物図鑑への登録。

 その間に走り去るバルスへ向けて投げキッスを行う裏番長。

 どうやらバルスをターゲッティングしたようだ。


 しかし、なんだこの怪物。

 っていうか……ア゛ァ゛――――ッ!? なんだこのスキル!? 私に全てを捧げなさい!? お、襲われたツッパリまでこれになるのか!? 最悪過ぎる。


 いや、だが、むしろ今はまだ軽微な状況と言える。

 ツッパリたちは倒されたし、キスまではされた個体も多数いるだろう。でも、××はされてない。まだ男として再起可能だ。

 大丈夫、BL的状況にはなってない。なってないと思いたい。出て来るなよ。絶対出て来るなよ!

 フリじゃないからね!


「くそっ。こいつ無駄に強ぇ!?」


「魔法も殆ど効いてない!? どうしたら倒せるの!!」


 カインとネッテが思わず呟く。

 確かに、裏番長はその強さが余りに高い。

 というか、ダメージ受けるごとに顔を上気させてるんですけど……視覚的にも闘い辛い相手である。


 ふんぬとばかりにポージングしながら迫る裏番長に、カインたちは思わず下がる。

 ユイアとメリエ、そしてネッテのダブルキャストもあまり意味はなく、どれ程の魔法を喰らいながらも裏番長は邪魔なカインへと一歩、また一歩と近づいて行く。


「ステータスブースト、音速突破、千進突牙斬!」


 カインが突撃する。

 衝撃波で周囲に被害がでないのがこのスキルの不思議なところだ。

 というか、普通音速超えたら空気の壁にぶち当たって粉々に砕けるんだけどね。カインが。


 裏番長が初めて驚きの顔を浮かべた。

 音速を超える速度で迫るカイン。アルセソード改による連撃が繰り出される。

 けれど、その刹那、裏番長の腕も物凄い速度で動きだした。

 カインの一撃一撃を確実に捌き出す。


 魔王同士にすら匹敵しかねない攻防。余りの速さに他の誰も手伝えない。

 そして技が終了すると同時に裏番長の背後に駆け抜けるカイン。

 振り返りざまに真下から掬いあげる一撃。


「烈空破斬!」


 真空波が裏番長へと襲い掛かる。

 振り返った裏番長はそれに目を見開き、


「ウオルァッ!!」


 気合いの咆哮で掻き消した。

 んなバカな!?

 さらに突撃して来る裏番長。上段から押しつぶすように振るわれた剛腕を、カインはアルセソード改で受け止める。


 剣は折れはしなかった。

 しかし、カインの身体は衝撃に耐えきれず森の彼方へと吹き飛ばされた。

 茂みを揺らして僕らの視界から消えて行く。


 さらに覇王闘気と威嚇・極の合わせ技で、恐怖を覚えた敵を戦闘不能へと追い込む。

 ネッテ、メリエ、ユイア、そして戦乙女の花園の殆どのメンバーが恐怖状態になり尻餅を突く。


 バズとセレディがこれ以上行かせるかとばかりに同時攻撃。

 モーネットさんも必死に裏番長に攻撃を加える。

 しかし、鎧袖一触。あまりに無残。バズはなんとか耐えたが、セレディは木に激突し気絶、モーネットさんは風圧だけで吹き飛ばされ仲間に救出されていた。


「お、おじゃるでござるのじゃーっ!!」


 慌てたように戦力を呼びだすのじゃ姫。

 しかし、おじゃるもござるもカイン程の戦力にはならない。

 有象無象が増えたところで裏番長にダメージなど入れることは出来なかった。


 千切っては投げ千切っては投げ、近づいて来た殿中でござるを抱きしめ熱烈なキッスを行い逆の手で無礼でおじゃるの顔面を掴み地面に押し潰す。

 余りにも容赦ない一撃を見て、のじゃ姫は轟炎石をとりだした。

 もう、こいつには敵わない。そう、思ってしまったのだろう。

 決死の覚悟を持って、自身に火を……


 その轟炎石に手が添えられた。

 はっと見上げるのじゃ姫に、そいつはにこやかな笑みを浮かべてこう、告げる。

 お嬢さん、お待ちなさい。あなたを失うのは世界の損失、私がそれを許しません。

 微笑みを小さな幼女へ向けて、ロリコーン紳士が幼女の危機に動きだした。


 仕方ありませんな。此度は全力で、行かせていただきましょう。

 変態がタキシードを脱ぎ去り、さらにYシャツを脱ぎ去る。

 上半身を裸にし、二度のパワーアップを行った状態でロリコーン紳士が杖を構えた。

 変態同士の闘いが今、幕を開く。

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