表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四部 第一話 その自称神との遭遇を僕以外は知らない
239/1818

その仕切り直しを、僕らは知りたくなかった

「のじゃあぁあぁあぁあぁあぁっ!!?」


 さすがにこの衝撃で死ぬ事はなかったらしい。

 けどのじゃ姫は目に玉葱汁が入ったのだろう。目を押さえて転がり出した。

 そんなのじゃ姫に気付いた無礼でおじゃると殿中でござるの数人が慌ててのじゃ姫へと駆け寄る。


「「おじゃる!」」


「「「ござる!!」」」


「のじゃあぁぁぁぁぁっ」


 なんかもう阿鼻叫喚とした状況です。

 怒りに燃える殿中でござるが納刀してリエラへと走り寄る。

 アルセギンの一撃からリエラを守った葛餅は多量の汁を受けたにもかかわらず、これらを吸収して射出。


 迫り来る殿中でござるに水鉄砲のように飛ばしていた。

 受けた殿中でござるは目を押さえて暴れ出す。

 玉葱の汁攻撃を回避した殿中でござるは葛餅が一閃して間合いに入る前に仕留める。


 リエラもすぐさまゴールドダガーをしまって魔銃を取り出し近づく無礼でおじゃるをターゲッティング。

 魔弾の中身はコ・ルラリカ。

 蹴鞠を蹴ろうとした無礼でおじゃる向けて超速の弾丸が襲いかかった。

 蹴りポーズで凍りつく無礼でおじゃる。それだけに留まらず周囲へと派生するコ・ルラリカ。

 彼の近くにいた殿中でござる二体も足が凍りつき身動きを封じられた。


 そこへ飛びかかるネフティア。

 チェーンソウが唸りを上げる。

 またたく間に氷の彫像が三つ破壊された。


「よし、だいぶ数が減ってきた!」


「げっふ。もうお腹いっぱい」


 勝機を見出したリエラに続くように、ワンバーカイザーを平らげたプリカが戻ってきた。

 お腹が見た事も無い……いや、エンリカで一度見たことあるくらい臨月間近まで膨らんでます。

 これぞ人体の神秘。プリカはもう戦力にすらなりそうにありません。


「これが最後の……妖精の輪ガリートラップ!」


 妖精の輪に足を踏み入れた最後の殿中でござるが首吊りで死亡した。

 同時にアニアが魔力を使い果たしたらしい。

 十分だ妖精さん。良くやってくれた。


 僕らの残存兵力はネフティア、リエラ、葛餅、ロリコーン紳士。

 戦力外になっているのがプリカとアニア。

 戦力になるか分からないのが僕とアルセ。そして周囲を走りまわるアルセギン五体。

 壁だろうが天井だろうが気にせず走りまわるアルセギンは、体当たりと同時に破裂するらしい。

 また、無礼でおじゃるの一体がアルセギン汁を浴びて目潰し状態になって周囲を転げまわっている。


 そして、敵の戦力は少ない。

 ようやく起き上がったのじゃ姫と、無礼でおじゃるが二体。

 内一体はついさっきのたうちまわっていたところをネフティアに切り裂かれていた。


 怒った顔ののじゃ姫が周囲を見回す。

 自分の護衛がいつの間にか一人だけになっていた。

 不安そうになるのじゃ姫。

 まさか、図鑑にあった焼身自殺をする気か?

 そう思った僕の前で、彼女は両拳を天高く突き上げ高らかと告げた。


「おじゃるでござるのじゃーっ!!」


 その瞬間、虚空から生まれ出でる無数の殿中でござる。

 無礼でおじゃるも二体現れる。

 さすがにシューストリングナイトやポテリンは出て来なかったが、十分な戦力増強だった。


「おじゃるでござるのじゃーっ!!」


 さらに援軍として現れる十体の殿中でござると二体の無礼でおじゃる。

 いやいやいや、何この無理ゲー!?

 ほぼ初期状態に戻ってるんですけど!?


 しかも、残された犬足から盛り上がるように修復されるパン。

 プリカが食べ尽くしたはずのワンバーカイザーがまるで逆再生するかのように復元されていく。

 そんなワンバーカイザーの頭上に向けて跳躍するのじゃ姫。

 懐からお団子を取り出し食べると、両手に団子を掲げて告げた。


「のじゃ姫なの、じゃ――――っ!」


 拝啓神様へ。コレ無理ゲー過ぎるでしょ? お前どう責任とってくれる気だ? 絶対死人出るぞこれ!

 アニア魔力切れ、プリカ食べ過ぎで戦線離脱状態なのに、どうやって攻略しろと!?

 もはや絶望的な状況です。


 仕方ありませんな。

 とばかりに溜息をついたロリコーン紳士がタキシードを脱ぎ捨てる。

 少し、本気で行きましょうか。

 とか言ってる気がする。お前ついさっきまで今までのが全力だったじゃん。

 そのスキル手に入れたの直前だろうが!


 お嬢さん、漢の背中、惚れないでください。

 とか普通にウザいですからぁ!

 アルセも楽しそうに拍手しないっ!


 迫り来る殿中でござるたちをステッキ一つで捌き始めるロリコーン紳士。

 正確に彼らの額を穿ち、風穴を開けて行く。

 うぐ、普通に強い、頼りになってる。

 畜生、僕は、僕は何も出来ないのかっ!?

 こんな変態が活躍してやがるのに、僕って奴はっ。


 何も出来る事が無いと嘆く僕は、ふと、ある方法を思いついた。

 ロリコーン紳士を巻き込む荒技だが、僕にも出来る事はあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ