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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四部 第一話 その自称神との遭遇を僕以外は知らない
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その隠しボスの存在を、僕は知りたくなかった

^(•w•)^ さんの案を取り入れたワンバーガー出してみました。

 筆舌尽くし難し。いや、最悪な意味で。

 なんか血とか汗とかその他諸々飛び散った悪夢の闘いは、アルセイデスの忠誠変態紳士のスキルを持っていたがゆえに、マジックミラー越しにいたアルセの効果でロリコーン紳士の圧勝だった。

 それと、なんか必殺っぽいの使ってやがった。


「フオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 と叫びながら連続突き。全裸で。

 さしもの偽ロリコーン紳士も成す術なく撃破されていた。全裸で。

 消え去る偽ロリコーン紳士に一礼して、アルセさんは私に任せてくださいとばかりの真剣な顔をしていた。もちろん全裸で。


  ???

  種族:偽人 クラス:ロリコーン紳士

  装備:ステキステッキ、タキシード、シルクハット

  スキル:

      百枝刺し:超高速で相手に連続突きを行う。

      私はまだ二度の変態を残しているのですよ:タキシード、Yシャツの二段階脱ぎ捨てることで強さが増加する。自分解放とは連動しない。

  常時スキル:

      アルセイデスの忠誠変態紳士:忠誠を誓ったアルセイデスが近くにいる場合、全ステータスが大幅アップする。くいしばり付加。

  種族スキル:威圧の魔眼:幼女を襲う輩に対してのみ有効。

      紳士の嗜み:紳士として必要な技術。

      お嬢さん飴をあげよう:幼女に飴を与える。イチゴ味。どこで調達しているかは不明。

      お嬢さん大丈夫ですか?:指定した幼女の危機に必ず現れる。

      お嬢さん落としましたよ?:入手した物を幼女に与える。

      幼女(彼女)が見ているのだぞ!:幼い少女が見ている前では死ねません。くいしばり効果連続発動。ただし発動するごとに発動確率が下がる。

      自分解放:衣服を脱ぎ去りありのままの姿を相手に見せる。

      鷹の眼:眼を鋭くして観察することで遠くの幼女も見逃しません。

      幼女の観測者:幼女の危機を察知すると全能力継続上昇。


 そして今回の闘いで三つもスキルを手に入れた変態。

 私はまだ二度の変態を残しているのですよのスキルが一つ。

 どこのフ○ーザ様ですか?

 どうやら自分解放を使うとこのスキルは無効化されるようだ。全裸の方が弱いってどうなんだろう?


 百枝刺しは最後に見せた連続突きだろう。

 そして……幼女(彼女)が見ているのだぞ! はまぁなんだ。アルセの見てる前では敗北出来ないということですね。

 これは僕も欲しいスキルだよ。名前はさておいてアルセの見てる前で敗北するのはもう嫌だ。


 そして服を着込んだ変態紳士が何食わぬ顔でやってくる。

 こちらの部屋に入ってきた瞬間、部屋の中央部に五芒星の魔法陣が浮かび上がった。

 驚く面々の前で、魔法陣は淡い光を放ちだす。


「どうやら、地上への送還魔法陣みたいね」


 魔法陣の構成を調べていたネッテが神妙に呟く。

 おそらく別のダンジョンで見たことのある構成魔法陣なのだろう。

 調べるのもあまり時間をかけていなかった。


「そっか。んじゃ戻ろうぜ」


 と、カインが魔法陣に乗ろうとした時、「フオッ!?」と驚きの声が上がった。

 何かと思えば、アルセが再び試練の部屋に戻ろうとしている。

 って、アルセ、いつの間に抜け出して、ああ、僕が持ってるのアルセギンじゃないか!?

 にこやかに微笑むアルセギン。いや、どうやって入れ替わったのアルセさん!?


 慌てて僕はアルセに走る。

 そして同時にアルセに走り寄っていたロリコーン紳士とぶつかった。

 二人して勢い余ってアルセを飛び越す。

 遅れて部屋に入ってくるリエラとネフティア。

 近くにいたプリカとアニアも部屋に入ったその瞬間、隔壁が閉じた。


 ……え?

 カイン、ネッテ、クーフ、辰真を欠いたメンバー。

 その目の前に、パーティーで入ったことによるボスが出現する。


 無数に出現する殿中でござる。

 そして五人の無礼でおじゃる。

 そんな彼らの後方に出現する巨大なワンバーガー。

 その上に乗った小さな女の子が一人。


 漆黒の黒髪をストレートヘアで足元まで伸ばした小さな女の子。

 勝気な眉毛に可愛らしい顔。ルージュか何かを引いた唇がテカッて見える。

 腕も足も隠れるような大人用の赤い着物を着ており、両手をあげて告げる。


「のじゃー!」


 その声が、開戦の合図であった。

 一斉に抜刀する殿中でござるたち。

 中にはシューストリングナイトまで混じっている。

 それだけじゃない。ポテリンも数体いる。


 この迷宮に出て来た魔物総出演。いや、ワンバーガー系はあのでっかいのだけみたいだし、ポテリーンやポテリーヌは出て来てないけどね。

 ちなみに、あの巨大なバーガー、ワンバーカイザーは、魔王クラスのようだ。

 魔物図鑑で見た僕は思わず戦慄する。


 このメンバーで、魔王と闘えと!?

 しかもこの敵の数を相手に?

 無謀通り越して無理だろ!?


 カイン、クーフ、ネッテ、辰真。どうしてそっちの部屋にいるんだよ! あいつらこそここに入るべきだろっ!?

 僕の叫びは、誰にも聞かれることはなかった。

 ワンバーカイザー

  種族:ファーストフーダー クラス:魔王

 ・両手両足の生えたハンバーガーに犬耳が生えた魔物。

  四つの足が残っていれば何度でも復活する。

  あの独特の美味しそうな匂いを醸しながら駆けて来る。

  小型化可能らしい。

  犬耳と両手足以外は食用可能。

 ドロップアイテム・ビッグバーガー・犬耳・肉球


 のじゃ姫

 ・漆黒の黒髪をストレートヘアで足元まで伸ばした小さな女の子。

  赤い着物を着ており、両手をあげて「のじゃー」と鳴く。

  常に数人の殿中でござるを侍らしている。

  種族:偽人 クラス:丁髷族

  装備:懐刀百舌鳥、赤い着物、団子、轟炎石

  種族スキル:威嚇・小

      おじゃるでござるのじゃー:無礼でおじゃると殿中でござるを多数生成する。

      のじゃ姫なのじゃー:強い自己主張。敵を自分に釘付けにして狙いの的を絞る。

      甘いのじゃ:攻撃に対する懐刀によるカウンター攻撃。

      団子を喰らうのじゃ:団子串を投げる遠距離攻撃。

      お団子なのじゃ:お団子を食べてHP・MP・TPを回復。どこから調達しているかは不明。

      おさらばなのじゃ:戦況が不利になると自身に火を付け焼身自殺を図る。

  ドロップアイテム・懐刀百舌鳥・赤い着物・みたらし団子・轟炎石

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