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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四部 第一話 その自称神との遭遇を僕以外は知らない
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その階層ボスの強さを、僕らは知らない

 ワンバーガーには他にも種類が居るらしい。

 犬耳がドッグイヤーになっていた種類が居たのでもしかしてと魔物図鑑で調べると、やはり別種だった。

 ワンバーグワンというファーストフーダーで、片方の犬耳が垂れているハンバーガーだ。

 違いとしてはそれくらいで、ドロップアイテムがハンバーガーじゃなくてテリヤキバーガーだという事くらいか。


 これは二階層に降りたところでワンバーガーに混じり始め、三階層に降りるとワンバーサーカーに混じってワンバーサークワンという犬種? も混じりだした。こいつはドロップアイテムにテリヤキチーズバーガーを落とすらしい。

 ちょっと気になったので当然回収です。美味しそう。


 プリカの食欲が底を尽きないので少しでも隙を見せると齧りつかれているので無事な個体を回収するのが骨が折れる。

 多分ワンバーガーの上位個体で強いのだろうけど、こっちが過剰戦力なので強いかどうか全く分からない。


 そういえば、ポテリンの上位個体にポテリーンとかいうのが現れた。少し大きめの個体でポテリンのドロップアイテムがSサイズポテトに対し、こいつはMサイズポテトを落とすのだ。

 違いが……わかりません。

 まぁ、数体の死体をポシェットにしまいはしたけどね。後でアルセたちと食べよう。


 そして相変わらず出て来るシューストリングナイト。

 こいつはまったく代わり映えしないな。

 剣での攻撃以外は容姿がちょっと特殊というだけで剣士と全く分からないし、必殺スキルがないようなので剣を振りまわすだけ。


 カインが剣の練習に丁度良いと、最初の二体以外は全てリエラ任せにしてしまったくらいに単調な相手である。

 リエラの剣術レベルを上げるには最適な相手だったらしい。

 御蔭でカイン直伝スキル、二連撃をリエラがモノにした。

 一撃を振り抜いた速度をそのまま利用して身体を回転させての追撃。

 うん、それスキルじゃなくて技術だ。回転剣舞くらい教えてやれよ。


 二体現れた時なんか普通に葛餅が背後のシューストリングナイトを相手取って遊んでたし。

 リエラが何とか敵を倒すとほれ次だ。みたいな感じで攻撃止めてリエラに任せる葛餅。師匠が二人がかりでリエラの面倒見てるみたいです。

 頑張れリエラ。君の伸びシロはまだまだあるみたいだよ。


「あら? この部屋は……」


 ネッテの目の前に、他の通路や部屋とは異なったドアが現れた。少し物々しい観音開きの豪勢な造りにカインも気を引き締める。


「まさか階層ボスまで居やがるとはな」


 階層ボス。聞いたことあるよ。というかアメミルドで体験したけどさ。

 ダンジョン内で次階への階段を守るその階層のボスが存在し、そいつを倒すと下の階層に向え、その先には今までと違った魔物たちが生息するダンジョン特有の強力な敵。


「階層ボスって、なんですか?」


「リエラは知らないか? ダンジョンを探索してる時、それがアタリダンジョンだとほぼ確実に存在する下層への階段を守る階層主ってヤツだ。大抵はその前の階層で出て来た魔物の上位個体だな。学園都市に存在する無限ダンジョンと呼ばれてる階層不明の場所には様々な階層主が居るぞ。今は80階層くらいまで攻略進んでるらしい」


「はぁ……ダンジョンって不思議ですね。なんでそんなボスなんて存在がいるんでしょうか?」


「知らねぇなぁ。そいつは学者どもの領分だし、ミクロン辺りに議題提出してみたらどうだ? 俺ら冒険者にとっちゃダンジョンは世界に存在して当たり前、そこにどんな魔物が生息してようが、階層主がどんな生活して俺らを待ちうけてるのかは関係ない。そいつらを倒す事で未知の場所を見ることが出来る。未知のアイテムを手に入れられる。その事実があればいいだけさ」


「でも、確かに階層ボスって謎の存在なのよね。一度倒しても数日経ったら復活してるし」


 すごいな。普通にゲームに有りそうなダンジョンの世界観だ。

 世界のことわり的に理解できない感が半端ない。

 階層主とか絶対ずっと部屋に出ないだろうに、飢え死にしないの? とかの疑問は全部丸投げだ。


 カインを筆頭に、彼らはドアを開く。

 途端、焼き立てバーガー特有のいい匂いが鼻を刺激する。

 階層主としてその部屋で待っていたのは、巨大なワンバーガー、巨大なポテリン。そして、お付きらしいシューストリングナイトが六体。


「ゴチになりますッ!!」


 僕らが反応するより早く、食欲魔人が食欲に釣られて走り出していた。


「バカ野郎、突出する……ああもう、全員突撃、プリカが死なないよう援護するぞ!」


 カインが剣を握りしめて走り出す。

 今回はクーフも柩を室内に投げ捨て巨人殺しを片手に走り出す。

 辰真とリエラが駆ける。

 ネフティアにチェーンソウを渡すと、彼女も走り出した。


 ソレを見ながら僕は魔物図鑑を掲げる。

 少し遅れ、ワンバーガーの上位個体らしい頭に王冠を付けた魔物がプリカによって食い散らかされた。えーっと、階層ボスって、弱い存在だっけ?

 ワンバーグワン

  種族:ファーストフーダー クラス:ワンバーガーリーダー

 ・両手両足の生えたハンバーガーに犬耳が生えた魔物。

  あの独特の美味しそうな匂いを醸しながら駆けて来る。

  犬耳と両手足以外は食用可能。

 ドロップアイテム・テリヤキバーガー・犬耳


 ワンバーサークワン

  種族:ファーストフーダー クラス:ワンバーガーリーダー

 ・両手両足の生えたハンバーガーに犬耳が生えた魔物。

  あの独特の美味しそうな匂いを醸しながら駆けて来る。

  犬耳と両手足以外は食用可能。狂犬病に罹っているかのように獰猛。

 ドロップアイテム・テリヤキチーズバーガー・犬耳・ふさふさしっぽ


 ポテリーン

  種族:ファーストフーダー クラス:ポテリン

 ・フライドポテト型の魔物。

  Vマークの入った専用ケースが胴体であり、両手両足が生えている。

  頭部のポテトは食用可能。

 ドロップアイテム・Mサイズポテト・油取り紙


 ワンバーキング

  種族:ファーストフーダー クラス:ワンバーガーコマンダー

 ・両手両足の生えたハンバーガーに犬耳が生えた魔物。

  あの独特の美味しそうな匂いを醸しながら駆けて来る。

  犬耳と両手足以外は食用可能。

 ドロップアイテム・テリタマバーガー・犬耳・肉球


 ポテリーヌ

  種族:ファーストフーダー クラス:ポテリン

 ・フライドポテト型の魔物。

  Vマークの入った専用ケースが胴体であり、両手両足が生えている。

  頭部のポテトは食用可能。

 ドロップアイテム・Lサイズポテト・油取り紙

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