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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第四部 第一話 その自称神との遭遇を僕以外は知らない
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その獰猛さが狂犬病なのかを、僕は知らない

「いっただっきまーす!」


 プリカの攻撃。

 ワンバーサーカーの頭部に齧りついた。

 ワンバーサーカーのパン部分が齧り取られた!

 ワンバーサーカーは暴れ出した。


 ゲーム風に言うならこんな感じだ。

 もう、暴れ始めたワンバーサーカーにしがみついて捕食を始めるプリカが恐い。

 カインたちもどうしたものかと引いてしまっている。


 どうしてこう、エルフは一癖も二癖もある人しかいないんだ?

 僕らの出会い運が無いだけか?

 天敵と結婚するわ、見境なく食いだすわ、僕のエルフ像を返せっ。

 美人で森の民でツンデレんなエルフは幻かっ!


 一足先に我に返ったクーフが柩を振り被り突撃。

 それで辰真も慌てて動き出した。

 クーフが二体同時に屠るのとカインたちが動きだすのは同時だった。


 クーフの一振りでぺちゃんこに潰されるワンバーガー。

 さらに遅れてやってきた辰真の爆熱アパカ。

 直撃して転げ回るワンバーガーから香ばしいいい匂いが……

 釣られるようにプリカが焼けたワンバーガーに襲い掛かる。


 ワンバーサーカー? 既にほぼ平らげられています。お腹大丈夫ですかプリカさん?

 というか、もしかしてそのせいで凶暴になってるわけじゃないよね?

 まるで狂犬にでもなったようにワンバーガーを生きたままむさぼり喰らうプリカに、僕らは戦慄せざるをえなかった。


 まぁ、結果としてはクーフの単騎で蹂躙したようなものだ。

 辰真の爆熱アパカでは致命傷にはならないらしく、相手を焼いていい匂いを漂わせ、プリカを凶暴化させるのに一役買うだけだった。


 被害としては、圧殺3、捕食3でクーフとプリカが独占するように倒していた。

 しかし、あんなおいしい匂いされたらちょっと食べたくなってしまうぞ。

 ハンバーガー、食べたくなってきたなぁ……


 よし、次出てきたらワンバーガーの方をちょっと摘もう。

 そんな決意は直ぐに打ち砕かれた。

 どうやらこの遺跡内に存在するのはワンバーガーだけではないらしい。


 次に現れたのがVマークの入った専用ケースが胴体であり、両手両足が生えている謎生物のファーストフーダー。

 名前はポテリンだそうです。

 そう、歩くフライドポテト出現です。


 ついでに出現したのが剣を持ったシューストリングポテト。

 なんでやねんっ。って思わずツッコミ入れた程に謎過ぎる組み合わせだった。

 ちなみにこいつはシューストリングナイトという名前の存在だ。

 串と両手足以外は普通に食用なのだそうだ。


 本当にこの遺跡は意味不明としかいいようがない。

 そして、プリカの食欲が半端ない。

 今のところ全部平らげ、まだ欲しそうにしている。


 ポテリンの攻撃は頭上というか頭として存在している角材のようなフライドポテトを毛針の如く飛ばす方法だった。

 かなりの衝撃らしく、柩で受け止めたクーフの腕が弾き上げられていた。

 幸いにも一撃放つとしばらくチャージ期間があるらしく、次弾が発射される前に辰真の拳が箱部分を直撃。

 爆熱アパカによりポテリンは沈んでいた。


 シューストリングナイトはカインがようやく出番だとでもいうように、剣と剣を交錯させて切り結ぶ。久々に見たよ剣と剣の闘い。

 バズ・オークとカインの闘い以来じゃないかな?

 こうして見るとカインの実力は確かに凄い。

 今までなんか主人公感がないやられ役としか思えなかっただけにちょっと見直した気分だ。


 カインも気のせいか昂揚している感じがする。

 すごいな。相手はただのシューストリングポテトなのに、相手も楽しそうに見えるぞ?

 ネッテ達もそれを見てなんか微笑ましい顔をしている。

 カインのフォローはせずに彼にお任せするようだ。


 しかし、美味しそうな匂いしまくってるな。

 特に辰真が熱したポテリン。思わず食べたくなって来る。

 プリカが普通に食べ始めてるけど、その箱は食べられないと思います。

 箱部分に噛みつきうえっとまずそうに口を離すプリカ。だめじゃん。


 アルセ、折角だし食べてみる?

 僕はアルセとネフティアを連れてポテリンを食べてみる。

 うん、普通にポテトだ。塩味もいい加減。爆熱アパカで温かいからおいしいぞ。

 プリカが夢中で食べるのも分かる気がする。


 カインの闘いを見学しながら僕らはポテリンの頭部を食べさせて貰う。

 あ、そういえば油っぽくなった手はどうすればいいんだろう?

 ふと、疑問に思った僕だったが、杞憂でした。

 ポテリンの後ろに手拭き用だろうあの独特の紙がくっついていたのでした。

 これ、この世界に持ち込んだらいろいろ破壊されるんじゃないの?

 飯テロですよ?


 よし、次に来た魔物はポシェットに入れとこう。そしたらいつでも食べられるしね!

 あ、でも柩に入れた方が保存は効くか。

 クーフの柩はかなり満杯だし、どうする……というか、クーフの柩に入った他の奴の柩に入れればよくないか?

 ちょっとした目からウロコの思い付き、でもソレを伝える術は、僕にはなかった。

 MはあってもVはなかったはず!


 ポテリン

  種族:ファーストフーダー クラス:ポテリン

 ・フライドポテト型の魔物。

  Vマークの入った専用ケースが胴体であり、両手両足が生えている。

  頭部のポテトは食用可能。

 ドロップアイテム・Sサイズポテト・油取り紙


 シューストリングナイト

  種族:ファーストフーダー クラス:シューストリンガー

 ・両手両足の生えたシューストリングポテト型の魔物。

  あの独特の美味しそうな匂いを醸しながら剣を携え現れる。

  胴体を貫く串と両手足以外は食用可能。

 ドロップアイテム・シューストリングポテト・串・鋼の剣

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