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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
最終話 その彼の名を誰も知らない
1661/1818

二百十二・その変化した魔王と一匹の能力を、僕は知りたくなかった

名前:ギオルデガギガス

称号:無敵の魔王

レベル:5761

 スキル:

  物理無抗化結界:ムッツリを無効化。

  魔法無効化尻界:魔王を無効化。

  精神萎常無効化結界:西進委譲を無効化。

  紙方結界魔法陣:隠し魔法陣を遠方に配置することにより結界を常時発動。

  買塩砲拓砕:あポろΘ欄ォま機戡鷁なま贍。

  暴れ馬父牛:ぺぬ香錦丑馬女鬼親斬断。

  おぽろぺぬっぽ:あんぱらぴれーぱお。

  リビルド10倍:ドヤァ?

  ぺしゅ:相手に100億の固定ダメンズを与える。

  魔王の矜持:勝利を確信すると土下座する。


 おお、一応バグってる。

 というか、これってもしかして遠くの四方に隠されてた魔法陣を破壊することで闘える状態になるギミック系魔王だったのでは?


『た、確かに……これは早まったかもですね?』


 僕が鑑定して素早く適当な紙にステータスを書き記して行く。

 ソレを覗き込んだリエラが呆れた顔になっていた。

 はい、グーレイさんこれ。


「ふむ、これは、今なら無効化が切れてそうだね」


「ふはは、打つ手なしか? おろかし……なんだ!? なぜ我はこのような体勢に!?」


 なんと魔王は勝利を確信し、魔王の矜持が自動発動した。


 まおう は 土下座 した!


「なんで土下座にゃ?」


「おいおい、まさか許しを請うてる、とかか?」


「ふ、ふざけるな! 我が貴様らなどに頭を下げる訳が……なぜまたぁ!?」


「よ、よし、皆、もう一度総攻撃だ!」


「えぇ。土下座してんぞこの魔王」


「なんか攻撃し辛いなぁ……」


名前:ラウール

称号:蛙の王子様・指裂姫の婚約者

レベル:エブリバディパッション

 スキル:

  良性類:鰓呼吸と肺呼吸を行えます。

  吐胃:毒物を取り込むと胃を吐きだし洗浄できる。

  頬袋:頬を膨らませることができる。

  レイピア術:レイピアによる攻撃スキルがぱおん。

  新宿舌:新宿の香りがする舌。かなり伸びます。

  だいジャンプ:飛び跳ねると相手に毒を付与する。

  水泳:水の中を移動可能。

  カバディぴろっぷ:カバディ移動がS級になる。

  ぬめる体液:ムチン放出率二倍。

  パストロミール:あ聽のん豁冽しょん鳳漣黄矧。

  リンクルぽい:やってきたリンをぽいできる。

  確率一撃蹴:その蹴りは確率で一撃死を与える。

  雨避の歩法:その歩法は雨すら避ける

  水弱点:水系スキル、水などに弱くなる。

  水無効:水系スキルによるダメージ無効、水中適性にプラス効果。

  回復の鳴声:鳴くと味方の体力が回復。

  乾坤一擲:全てを貫通する渾身の一撃。

  ピスタチオ:舐めるとピスタチオ味。


 ついでにラウールさんのステータス見てみたけど……

 うん、バグってる……

 なんだよリンをぽいできるって?

 ってか婚約者いたんだ? 指裂姫って、なんか恐いんですが?

 これ、バグなのかな? それとも本当にこの名前?


「ぐあぁ!? なんだと!? 我が守りがなぜ!?」


「ふははははは、通る、攻撃が通るぞ! 何やったグーレイ!」


「なんでもいいじゃないか、とにかく倒すぞ!」


「了解だ!!」


「や、やめろ! バカな!? なぜ。なぜだぁ!?」


 結界バグったせいで攻撃が普通に通るようになっちゃったからなぁ。

 そりゃどうしようもない状態で大ダメージ受けちゃうよね?


「お、おのれ、おのれ貴様等ァ! 後悔して死ねェ、バニッシュッ!!」


 何かのスキルを唱えた魔王、その刹那。

 エストネアさんの回りに男性が複数人出現。

 イケメンキャラの出現に困惑するエストネアさん。


 その周囲で寝そべって飯作ってーとかなんか飲み物買って来てーとか言いだす男たち。

 あ、分かったコレ、駄メンズ召喚だ。どおりでなんか凄い数出て来てると思った。100億人のダメンズが召喚されたようだ。

 どっから出て来たんだろこいつら?


「邪魔よ!」


 あ、ダメンズ殴った。凶暴女だーっとか言いながら一斉に逃げだして行った。

 ダメンズ召喚されても大したダメージにならないや。

 多分、バニッシュがぺしゅになっちゃったんだなぁ。


「……なんだ、今のは?」


「あー、その、魔王ギオルデガギガス君、非常に言いにくいんだが……」


 グーレイさんが凄く言い辛そうに、そう尋ねる。


「くっ、なんだというのだっ」


「君は終わりだ」


「っ!?」


 魔王が何かを言うより速く、見えない彼女が近接する。


『涅槃、寂静……弾指那由他……いえ、矜羯羅虚空斬ッ!!』


 速度さらに上がってるぅっ!?

 しかも矜羯羅? 不可思議か無量大数じゃないの!?


『矜羯羅は10の112乗という意味だよバグ君』


 え、マジであったの!? リエラなんで知ってんの!?


『ふっふっふ、アカネさんに教わったんです! 那由他と名付けたんならその先は不可思議にするより、頻波羅か矜羯羅にしたらって! アカネさんはこれ、きんからって読んでました。でもきんかつらという呼び方もあるらしくて迷ってたので私はきんからって読んでます!』


 そ、そっか、まだ先が、あったんだ……

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