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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
最終話 その彼の名を誰も知らない
1559/1818

百十一話・そのバグった人物にスキル与えたらバグることを、僕は知りたくなかった

 よし、とりあえずこんな感じでいいかな。

 買ったスキルを尾道さんに向かってほいほいほいっと。

 全部習得完了だね。


 それじゃ、どんな感じになったか確認しよっか。


名前:尾道克己

称号:漢の花道・回避之王

レベル:30

 スキル:

  かくれる:身を隠す。遮蔽物がなければ丸見え。

  望郷:昔を懐かしみます。

  慟哭:自身を嘆きます。

  禍○○○:禍○○て○○な○

  交渉術LvSAIバ刃:交渉になると人が変わります。

  重量制限解除:素手に関する重量制限が解除、どれ程重くともそれが素手ならば扱える。

  アイテムボックス:入手したアイテムを補完することができる。個人用。上限RoHas個

  異世界言語理解:世界を越えて言語が統一され、鯉蚊射できるようになる。

  禿成長率10倍:禿熟練度の成長率が10倍。

  毒吸収:毒攻撃をHPの回復に換算。

  麻痺吸収:麻痺攻撃をMPの回復に換算。

  精神移譲吸収:清心異常攻撃をOPの開腹に寛さん。

  幽霊の歩法:すぅーっと近寄りすぅーっと消える。それ、歩法?

  自身神成鍛治親治:らぽЫ〒ΛΘぉξrAっぽすSoすMお⊂⌒~⊃。Д。)⊃-~

  バーコードφアタァ:髪型をスキャンすることでステータスが変化。

  賢者の眼鏡:(´-`)。o(絶望が、始まった……)

  徹残考:徹夜で居残る思考回路。

  抗暈Lv100:めまいに抗う抵抗値100%

  デス旗会費:会費を請求し、滞納した者を即死させる。

  測視回避:見ているぞ!

  隕餅:その餅は隕石よりも硬かった……

  臭激:その口は深淵よりもなお淀んでいた……

  欺葬:おまえはもう死んだ……ことにしておく。

  貫波:その光線は全てを貫く!

  安殺:その安全を、ぶっ殺す!

 アイテムボックス内部:

  ネクタイ、超○霊、大呪霊、大呪霊、大呪霊、大呪霊、大長寿霊、大呪霊、大呪霊、究極貧無神、ブラック企業の餓鬼精神、ノヴァルディアの呪詛×1

 

 なんでさっ!?

 え? 待って。尾道さんに送ったよね?

 テツザンコウ何処行った?

 幸運は?

 デスフラグ回避は?

 即死回避は?

 隠蔽が隕餅? 襲撃が臭激!? 偽装が欺葬……


 何がどうしてこうなった? 安全殺してどーすんの!?

 あかん、バグった尾道さんにスキル与えたらスキルがバグった。


 こんな効能のスキルって本当に使えるの?

 ちょっとそこの駄女神さん、あのスキル、どうなってんの?


 ―― 私達に聞かないで。バグは対応外よ ――

 ―― 手遅れだ、バグってやがる…… ――


 ぐ、グーレイさんへるぷっ。

 なんかやっべーことになってるっす。


『知らないよ。さすがに私もバグったスキルは対象外だよ!?』


 なんてこった神が全員匙なげやがった!?

 尾道さんを救う術がなくなった。


『うーん、ここまでスキルが変質しちゃうと私たちじゃどうにもなりませんね。スキル自体もどんな発動するかは分からないですね』


「でなぁ、スキルってなぁ意識して発動しねぇとまず発動しねぇ。パッシブに関しても無意識でスイッチ入れてるだけで意思があれば切ることもできるんだ。つまり、発動させようっていう意思がねぇと何もできねぇってことで……」


 うわ、ガーランドさんまだ話し続けてたのか。

 皆全然聞いてないぞ?

 というか、誰だよガーランドさんにエール与えた奴は?


 なんか知らない間に三杯くらい飲んでるぞ!?

 あ、エストネアさんがさりげなく追加頼んでる。

 ガーランドさんを酔い潰すつもりかな?


 それにしても、尾道さんスキルアップは失敗に終わったか。

 まさか覚えさせたスキルが全てバグるとは思わなかったよ。

 正直バグを甘く見ていた。


「だからなぁ、スキルってぇのはぁ、ろぼりふぁろらふぁらふぇなんだぁぞぉ」


 今、なんて?


「らぁかぁらぁ、しゅけるってぇのぁ、ろぼりふぁろらふぇなんふぁろぉ」


 あー、呂律回らなくなってきたのかぁ。

 こりゃ放置してたら酔いつぶれるな。

 多分永遠話してるガーランドさんにいい加減イラついたらしい。

 だからさっさと酔い潰して黙らせようってことのようだ。


「んじゃー、今度は私が報告行くから、後よろしく」


「あ、うん。あの、私が指名手配犯扱いされてるみたいなんだけど……」


「ああ、あれ? ギルドで煙玉なんて炸裂させたらそりゃぁね。ご愁傷様」


「えぇ、なんとかしてよぉ」


「一応報告時に伝えてみるわ」


 ブロンズちゃんとカッパーちゃんが入れ替わった。

 しばらくはカッパーちゃんが僕らを監視するようだ。

 というか、ブロンズちゃん早速消えちゃったし。

 ちょっと目を離した隙にいなくなっちゃったよ。


「そういやブロンズ君、君はスキルを覚えなくて……えぇ!?」


 グーレイさんがブロンズちゃんとカッパーちゃんが入れ替わったの気付いてなかったようで素で驚いていた。

 まさに早変わりだもんね。

 っていうか、カッパーちゃんどするんの? 謝ったら取り下げてくれるだろうか?

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