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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
最終話 その彼の名を誰も知らない
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十五話・その天の声が止まらないことを、僕は知りたくなかった

 しばらく会話を聞いた僕は、食事をチョイパクさせて貰ってお腹を満たし、別の男性陣も見て行くことにした。

 ……んだけど、正直一人きりの男性が個室に入ってたら何もすることがないんだよね。

 ベッドに腰かけぼーっとしてる尾道さんは視線がどこ見てるのか分からなさ過ぎて怖かった。


 魔法使いさんはあえて何も言うまい。持って来ていたフィギュア片手にキッスの練習してたってだけ伝えとく、それ以上は……彼の人生に関わるから言えないよ。

 もう二度とこいつの部屋は覗くもんかっ。


 んで、男性陣の部屋見終わったからグーレイさんの待つ部屋に戻って来たんだけど……パンティさん、まだ僕に念話届いて来るんですが……

 いや、グーレイさん聞いてよー。


「おや、バグ君、もう終わったのかい? バグさんはまだ帰って来て無いよ」


「おー?」


「そこにバグとやらが戻って来たのか。成果は何かあったのか?」


 ああ、うん。えっと、弓の勇者君が尾道さんとグーレイさん、あとオタ先輩をパーティーから外そうとしてたけど皆に止められてたね。

 あと、食事がしたい場合は呼び鈴鳴らせば何時でも食べれるよ。


 と、言うが早いか、メロンさんがちりりんっと鳴らした。

 すぐに執事さんが現れる。

 グーレイさんが食事が欲しいと告げて、五人分を所望。

 さすがに五人前食べるとは思ってもいなかったようで、急いで作ります、ととりあえず一つ目を持って来て食べてる間に次を作って来ることになった。


 ごめんね執事さん、気付いてなかったみたいだけど、ここ、五人いるんだ。

 んで、運ばれてきた食事はメロンさんが喜んで食べだした。

 グーレイさんとか完全放置で爆食しちゃってるよ。

 余程お腹減ってたんだなぁ。まぁ、あんな場所に監禁されてたんだし食事も制限されてたのか。


 それから30分程、して青い顔の執事さんたちが四人分の食事を持ってやって来た。

 しかもお待たせして申し訳ございません。と平謝りだ。

 こっちが五人前も頼んだんだからこのくらいは待つよ。

 しかも食事の量が30分で出来る量じゃないぞ。

 メロンさんお腹パンパンでけぷってしてるじゃん。これ絶対残る奴ー。


『うわ、凄い食事量!?』


「いや、皆わざわざこの人数分作ってくれてすまんね」


「いえ、こちらこそ、長らくお待たせいたしました。こちらは回収させていただきますがよろしいですか?」


「ああ、持って行ってくれたまえ。ああ、それと、風呂などはあるのかね?」


「はい、我々用の風呂場ですが、ございます。風呂の入り方は説明が要りますか?」


「ん? ああ、そうか。この世界だと入り方が違う場合もあるのか」


「はい。いかがしましょう?」


「そうだね。食事を食べ終えたらもう一度呼ぶからその時にレクチャー頂けるかい? 同じかもしれないけど一応聞いておこう」


「かしこまりました」


 怒られなかったことに安堵してメイドさん達が去っていく。

 余程理不尽な誰かが似たようなこと頼んだんだろうなぁ。


「まぁ、折角だ、バグさんの話も食事がてら聞かせて貰おう」


 僕らって食事しちゃっていいのかな?


「むしろしないといけないよ。肉体ごと来てるからね。食事をするのは大切さ」


「おー」


 アーデも食べ始めてるし僕らも頂こうかリエラ?


『そうですね。ではグーレイさん、食事貰いますね』


 うん、おいしい。

 美味しいけど量が多い。そしてさっきつまみ食いしたのでお腹減ってない。アーデ、食べる? いらない? だよねー。多いよねー。

 仕方ないから宝物庫で見付けた高級感溢れる食器に移し換えてポシェットに突っ込む。

 また食べたくなったら食べよう。


「おー!」


 あ、アーデも食べきれないのをポシェットにいれ、待った待った。そのまま入れるとお皿がないって執事さんが焦っちゃうからこっちに移し換えてアーデ。

 えー、めんどい。って顔しないの。ほら移す移す。


 ―― それは私が食べるんだからね! ――


 え? ってまだ混線したままだったの忘れてた!

 パンティさんのことグーレイさんに伝えないと。


「え? パンテステリアの念話が閉じてない? じゃあさっきまでの話筒抜けだったのかい?」


 パンティさんだけの話し合いだから良くわかんないけどね。もしかしたら話の一部だけ混線して聞こえてるだけかもだし。


「うん、後で伝えとくよ。それよりバグ君、君たちの寝る場所なんだけど、適当な空き部屋で寝てくれ。ここのベッドは彼女とアーデに譲ることにしたんだ。私は寝る必要がないしね」


『寝ないんですか』


「寝る必要がないからね。私は脳内情報を整理する必要がないから寝なくてもいいんだよ」


 グーレイさん曰く、普通の人間は夢を介して知識の海と情報交換しているらしいけど、グーレイさんクラスの上位存在になると知識の海にいちいち夢の中で保存させる必要がなくなるのだとか。

 うん、結局よくわからん。

 とりあえず神様名乗ってる奴らは寝る必要がないってことだね。


 ―― ふあぁ。眠くなってきました。駄女神さん、寝ちゃっていいですかぁー。ひゃぁ!? 御免なさい御免なさいマロンさんっ、駄女神って言って御免なさいぃっ ――


 あれ? おかしいな、グーレイさん、神様でも寝る人いるっぽいよ?

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