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その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
最終話 その彼の名を誰も知らない
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EX・そのギルドに集合した冒険者たちの名前全てなど僕は知らない

 コルッカの冒険者ギルドにやってきた。

 ギルド自体はそこいら中にあるギルドと変わらないんだけど、ここには知り合いがいるらしいのだ。

 丁度コルッカに身を寄せてるって聞いていたので、せっかくだからとギルドに寄ることにしたのである。


「おー。着たかアルセ姫護衛騎士団。略してアルゴー団」


 止めて。その略し方だと船長の男性がかなりなクズになっちゃうから!? 妻候補が恐ろしい魔女になりかねないし。あ、アカネさん魔女だった。ヤバい、地獄が待ってそうだ。


「皆さん合同でどうしたんです?」


 そこにはいくつかのパーティーが休憩場所を占拠していらっしゃった。

 かなりの人数なので他の冒険者が休憩所使えなくて困っていらっしゃる。

 一部マイネフランのギルドに居たメンバーも居るように思う。


「一応説明するぜ。俺らが天元の頂。メンバーは俺、バズラック、隣がエンリッヒ、オルタ、ナポ、ベロニカだ」


 ハードモットさんが所属していた天元の頂チーム。バズラックさんとリエラが握手して挨拶している。


「次は俺らか? アレンだ。赤き太陽の絆っつークランの、ここに居るのは一パーティー分だな。アディッシュ、ルティシャ、プラスタット、ヒックス、イーニスだ」


 ルティシャさんとヒックスさんは一応僕の妻ってことになってるんだけど。うわぁ、ルティシャさんがめっちゃくちゃいい笑みで手を振ってきた。これ振り返さないと怖いな。

 おい、アレン、なんで気まずそうに視線逸らした。僕に疾しい事あるだろ、絶対何か、あるだろっ!


「戦乙女の花園よ。私はリーダーのアリアドネです。アレンさんの横に居るのがカッタニア、こちらはクラリッサ、プラム、サヤコです」


 結局戦乙女の花園はクラリッサさんも抜ける感じでアリアドネさんがリーダーに収まったらしい。なにプラムさん。妻多いから強い男を予想してたら僕がひょろくてびっくり?

 実力じゃないんだよ。なんか知らないうちに妻が大量出現してるんだよ。

 やめてっ!? 面白そうだから妻に立候補しよっとか言わないでっ!?


「グラスホッパーズだぜ。メンバーは俺がゴードン。こいつがファンダル、タカトラ、ハリス、モルトン。カッシールだ」


 ゴードンさんまでこっち来てるし。道楽爺ちゃんらしいからマイネフランに居る必要はないらしいけど、フットワーク軽すぎじゃないかな?


「俺らまでいいのかね。オークのプリケツを愛でる会だ俺がギルバート、そっちからハーレット、ソルティアラ、アキハ。それと新人のタケル」


 オークのプリケツに魅せられた罪深き人々だ。いつもはバズたちを温かく見守っていたんだが、今日は僕ら関連の冒険者ということでコルッカまで足を運んだらしい。

 で、オーク成分が欲しいからってことでエンリカから土下座で頼み込んで借り受けた息子さんオークを新人として連れて来たそうだ。これでアキハがオーク欠乏症にならずに済む。とかよくわからないことを言っていた。

 タケル君。なんかアキハさんにお尻撫でられるの満更でもなさそうだね。


「おぅ坊主、俺らまで呼んでくれてありがとよ。ハッスル・ダンディのギースだ。こいつらはギルバート、ラムサス、ユステル、ビル……ん? そっちのリーダーもギルバートだな?」


「まぁ、何処にでもいるような名前っすからね」


 ハッスル・ダンディまで集まってたのか。大丈夫かな……

 まぁ、この面子ならハードモット程は危険じゃないか。基本受け身みたいだし。


「俺らは基本サファリ洞窟潜ってるからよ。滅多に他の冒険者と会うことはねぇんでこういうのは新鮮だな。たまにゃあいいもんだ」


 がははと笑うギース。ゴードンさんがまったくだ。と同意して意気投合してるけど、いいのか? そいつら男こそ襲いかかる危険生物だよ?


「そっちの子供たちは?」


「この子たちはリファインさんが育てたアルセ姫護衛暗殺子供団のメンバーですよ」


 なんだその殺伐としたパーティー名は?

 まぁ、見たことある子も何人かいるな。

 アーデが踊りだすとめちゃくちゃキラキラした眼で一緒に踊りだす子供たち。

 どう見ても普通の子供にしか見えないが、あのリファインさんが涙ながらもうお前達に教えることは無い、と言わしめた子供たちだ。その実力は推して知るべし。


 他にもいくつかパーティーと名前が紹介される。

 どうも海岸でであったパーティーらしいんだけど、そんな一見さんがレギュラーメンバーみたいな顔で紹介して来られても覚えてないってば。


 それから僕らは自己紹介をして皆に招待状を配って回った。

 あのね、僕の名前紹介しようと思ったらアレンがいい、いい。って言いながら勝手に紹介するんだよ、こいつがバグだ。バグさんか透明人間さんとでも呼んでやってくれ。

 違うから。それ名前じゃないから! なのに誰も僕の話聞いてくれないんだ。

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