表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
最終話 その彼の名を誰も知らない
1396/1818

EX・その妻がどれだけいるのかを彼自身は知らない

 やってきましたベスト8戦。

 異世界料理ってだけで買った商品出してるだけなのにここまで勝ち上がって来てしまったんだけど、果たしてこのまま勝ち進んでいいのだろうか?


 今回僕らと闘うのはロックスメイア。三人の看板娘たちが今、ツバメさんに激励されているところである。

 ゲームマスターというか大会運営というか、と示し合せたのか、今回もロックスメイア戦ではデザート勝負になっていた。

 今回異世界料理との対決とのことで同じ日本料理で勝負して勝ちなさい、とツバメさんが気合い入れている。


 料理人の子たち半泣きだぞ。大丈夫か?

 一応、料理人の子たちはロックスメイアで有名な和菓子店やスイーツ店のパティシエさんらしい。

 向こうではパティシエじゃなくて菓子職人と言われてるらしいけど。どうでもいいよね?


 あ、そうそう、ちなみに第一試合のドドスコイ対海洋魔王国は僕らと同じくデザート勝負で、ドドスコイは郷土のデザート、海洋魔王国はクラゲで造ったナタデココモドキで勝負。味付けの関係でドドスコイが勝利していた。せめてヨーグルト味とかブドウ味にしよう。なんで海洋深層水味にしちゃったの!?


 第二試合はフィグナート対エルフ村。デザート戦の後なので前菜がいいと審査員たちが煩かったので急遽魚料理から前菜勝負に変更された。その為エルフ村チームが圧勝してしまったのである。エルフ、草料理強いんだこれが。

 第三試合はコルッカ対メメンポ。繰り上がった魚料理対決で隠し玉持ってたらしいメメンポが勝利した。幻の魚を目の前で解体してたからな、期待値高くなってたし、ダイトザンさんがうーまーいーぞーぉっと目と口から光線発射していた。


「さぁて、異世界料理ということですし今回は宣戦布告させて貰いますよ旦那様」


「え? あ、はい……え? 旦那様?」


「貴方でしょう、アメリスさんが是非署名してくださいと言っていたので署名した結婚相手」


 ちょっと待てぇっ!? 僕の結婚相手って何人いるの!? っていうか驚き過ぎて殆ど見てなかったけどヤバい数の女性居たよね、まさか知り合いの女性全員署名してないか!?

 後でアメリスに聞かないと、下手したら現在進行形で妻が増えていってるんじゃないだろうな!?


「この勝負で貴方が我が夫に相応しいかどうか、見極めて差し上げます」


「ええ!? マジで」


「そうですね。折角ですしデザート、ではなくもっと限定して勝負致しましょう。プリン勝負、なんてどうですか」


「プリン!?」


「はい、こちらとしてもあの三人の得意な料理です。ぜひに我が夫だというのなら至高のプリンを上回っていただきたいですわ」


 着物の裾を口元に当ておほほほほ、と控えめに笑うツバメさん。

 嘘だよね? 僕の妻にツバメさん入ってるって嘘だよね?

 観客席へと去っていくツバメさんは、僕の言葉に一切耳をかさずに去って行ってしまった。

 ちょっとリエラ、どうなってんの!?


「え、えーっと、結婚相手、多いですね」


「そこ苦笑する所違うよね!?」


「おーっ」


 おーっじゃないよアーデ。なんで君が喜ぶの!?


「あ、ちなみに、今回負けるようなら貴方との婚約は解消。ロックスメイアで私の付き人として一生を過ごしていただきますね? まずは草履を温めるところから始めて貰いましょうか」


「なんでさっ!?」


「わかりました。勝ちましたらそこの三人娘も妻にしていいです」


「だからなんでさっ!?」


 ツバメさん、めっちゃ楽しそうなんだけど……

 ええい、とりあえず勝とう。なんか分かんないけどツバメさんの付き人とか凄く面倒そうだし。

 でも、プリン勝負?


 相手を見れば、既にプリンを作り始めているようで、卵とおそらく生クリームか何かだろうを掻き混ぜているのが見える。つまり卵を使うのは別にいいようだ。

 どうやら蒸しプリンを作るようだ。全員が全員パートに別れているので手際よく完成して行く。

 仕方ない。こうなったら奥の手を使わせてもらうしかあるまい。付き人は嫌だし。


 リエラに台所を任せて僕とアーデは再び日本へと飛んだ。

 コンビニに入ってソレを買う。ただ、人数分無かったのでコンビニをはしごすることになった。

 ちょっと時間掛かったけど大丈夫だよね?


 リエラの元へ戻って来ると、丁度ロックスメイア側が完成した所だった。

 異世界人により発展したロックスメイアはかなり日本に近い。その為プリンなどのデザートは日本で食べられている蒸しプリンとほぼ遜色がないのだ。

 かなり強敵だろう。


 小型の湯飲みに入ったプリンを食べる審判たち。

 パイラは相変わらず美味し、しか言わない。でも物凄い速度で食べてしまった。

 黒蜜部分は焦がし砂糖だったようで、最後に苦しとか言ってたけど。


 ロックスメイアの三人がそれに慌てて一緒に食べてくださいっと言っていたのだが、それは先に言っとかないと。ロックスメイア国内だけで暗黙の了解だったんだろうけど審判員達は知らないんだからさ。


 ダイトザンは先に知ってたから穴を作った後で下にあった黒蜜部分を取り出し掛けて食べてたけど、他のメンバーは半部以上食べた後だったから減点対象になってしまったようだ。

 それでも美味しかったので10点、10点、8点、8点、9点の45点。かなりの高得点を叩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ