表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その彼の名を誰も知らない  作者: 龍華ぷろじぇくと
第十四部 第一話 その少女が求めるものを僕らは知らない
1149/1818

その新聞社にこの先があるのかを彼女以外知らない

「……と、いうわけで、ロックスメイアに来たんですけど……」


 ツバメさんに挨拶に来た僕らだったのだけど、ツバメさんが渡して来た新聞を見たせいでアカネさんが会話不能になりました。

 仕方なくリエラとメリエがツバメに現状を説明。

 なるほど。と呟き思案するツバメ。


「ええ。ロックスメイアには古から聖獣が住まうと言われている祠があります」


 ただ……と意を決したようにリエラに視線を向けようとしたツバメ。背後で新聞をくしゃりと握りつぶしたアカネさんに視線が向かった。


「ふふ、あはは。ふふぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!!」


 ひぃっ!?

 なんか凄い声でてるよアカネさん!?


「いい。いい度胸だロックスメイア新聞社ァッ! この私に真っ向から勝負仕掛けてきやがるとは。あは。あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!!」


 その場に居た皆がアカネさんの顔見て怯えた。

 ジョナサンや至高帝すらびびってるのが凄い。

 壊れた顔で嗤い声上げるアカネ、マジヤバい。これ精神も壊れちゃってないですか?


「はは、はははは……」


 そして唐突に止まる笑い。

 恐い、恐いよアカネさん? 大丈夫? 正気はどのくらいありますか? 理性仕事してますか? 思考はちゃんと回ってますか?

 壊れた笑みでぐりんとリエラに顔を向ける。その状態恐いから。真後ろのリエラに首だけ倒して上下逆から見て来るの止めて。口が三日月状になってるのもヤバいでしょ!?


「リエラァ。チョット……ヤッテクル」


「ちょ、ちょぉぉアカネさんストップ!?」


「ど、どぅどぅですよアカネさんっ」


 歩き出したアカネに慌てて駆けよるリエラと足を掴んで引きとめようとするテッテ。他の女性陣も遅れてアカネを止めに入る。


「お、落ち付いてください。何があったんですか!?」


「あ、馬鹿っ。セネカそれフラグっ」


 アニアが指摘するが遅かった。


「何が、あった? あのクソ共私の粗探ししにギルガン王国まで足運びやがったのよ。しかもロックスメイアに大々的こんなもんばら撒きやがって。殺す。完膚なきまでに殺す。塵一つ残さず灰塵にしてやるッ」


「きゃあぁ!? 服、服吹っ飛んだ!?」


「セネカが煽るからぁーっ」


「えええっ!? 私のせいですか!? というかアカネさん服着てぇ!?」


「我は求め訴え……」


 ちょぉアカネさんその呪文いろいろヤバいから!?


「だ、誰かアカネさん止めてください! ロックスメイアが滅ぼされかねませんよっ!?」


「な、なんですって!?」


 流石に驚くツバメ、切れたアカネならやりかねないだけに流石に見てられないな。

 僕は憤慨し、恐ろしく長い呪文を紡いでいるアカネさんの背後に来ると、斜め45°からの手刀を一撃。


「はぅ」


 絶妙な角度で入ったようでアカネが気絶した。

 巨悪は潰えた。しかし僕たちは心せねばならない。アカネがいる限り、第二第三のアカネの逆鱗が起こるだろうことを。

 ……さてっと、アカネさんが気絶してる間にさくさくっとロックスメイアを後にするか。


「な、ナイスですバグさん」


 あまりにあっけない一撃だったので一瞬何が起こったか理解できてなかった皆だが、いち早く気付いたテッテが小さく呟いて来た。

 ふっ。僕の虎鉄がまたつまらぬ物を斬っちまったぜ。手刀だけどな。なんつって。


「と、とにかくアカネさんがやらかさないうちに洞窟に行きたいのですが、許可とか要りますか?」


「え、ええ。そうね。一応私の方で管理をしていますので、ええ。許可を出しましょう。ただ……」


 言いづらそうに、しかし言わねばならないと意を決してツバメがリエラに視線を合わせた。


「聖獣とされるタングスタートルは伝承に寄ればあらゆる斬撃を防ぎ、あらゆる魔法を跳ね返すと言われています。もしも戦闘になるようなら逃げるべきだと告げておきます。皆様にご武運を」


「そうですか、魔法を跳ね返す……はい、御忠告ありがとうございます」


 魔法跳ね返し属性か。物理反射じゃないだけマシかなぁ。物理反射だとリエラが全く活躍出来ないし。堅いだけならまだ何とかなるかも?

 準備は万端だし、早速行こうかリエラ。


「あ、ちょっと待って。ツバメ様。申し訳ありませんが一緒に付いて来てはいただけませんか?」


 ふと、何かを思い出したようにメリエがツバメを誘う。


「え? 私が……ですか」


「ええ。ぜひとも来ていただいた方が、ロックスメイアの為にもなります」


 確信したメリエのモノ言いに、ツバメがごくりと息を飲む。


「分かりました。護衛に實近を連れて来ても?」


「はい。問題はありません」


 問題無いのはいいけどメリエ、僕からしたら毒電波に従う君の方が大問題だと思うんだ。信じて大丈夫なんだよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ