(大賞用)あらすじ
ふと気が付けば、主人公の『僕』は見知らぬ世界に居た。
右も左もわからない世界で、彼は顔見知りを、自分の居た場所を探し始める。
鬱蒼と茂る森の中、彼が最初に出会ったのは、三人の男女に殺されそうになっている少女だった。
慌てて助けた少女だったが、彼女は緑の肌を持つ、人間に似た容姿の別生物だった。
アルセイデスという名前の魔物だったのである。
その彼女の行動で、自分がこの世界では姿の見えない、そして声が聞こえない存在であると知った主人公は、何の因果か知り合ったこのアルセイデスの少女をきっと守るためにこの世界に来たんだと独り納得し、彼女の手助けをする事を決める。
そして出会う勇者パーティー。金で勇者の称号を買ったカイン、魔術師のネッテ、そして彼らから逃げる際に助けた新人冒険者リエラのパーティーに迎え入れられ、緑の少女はアルセと名付けられる。
空飛ぶ珍しいアルセイデスと勘違いされたアルセと共に見えない主人公の旅が始まるのだった。
彼らに連れて行かれるアルセを影から支える主人公、森を探索し、町に向い、賞金首退治に出掛け、そこでバズという名のオークを仲間に加える。
アルセを通して勇者パーティーとコンタクトを取ろうと絵や文字を書く主人公。
ネッテの紹介で出会った学者にリンゴの絵を見せるが、学者は何故かソレをアンブロシアの実で、その実をアルセが見たのだと曲解、パーティーはアンブロシア探索へと出掛けることになる。
みごとアンブロシアの実を見付けた彼らだったが、実を宿すアンブロシアツリーは魔物であり、全滅必死の憂き目に合う。
絶体絶命のパーティー、誰もが諦めかけたその時、見えない彼が奇跡を起こし、アンブロシアツリーを撃破するのだった。