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46 初めてのポーション購入

能力鑑定を終え、僕らはギルドを後にした。




「成長早くないですか?レベルがもう追い付かれたんですけど……」





「私は才能があるみたいだから、当然よね。でもAGI(俊敏性)以外はあんたの方が能力高いじゃない。納得がいかないわ。」





「まぁそうなんですけど、アズサさんはスキルが多すぎます。なんですか、暗殺って?」



 


「さぁ……私の戦闘スタイルが暗殺っぽいからかしら?でもどういう能力なのかは分からないの。」




 

「確かにスキルの詳細って分からないですよね。名前で想像するしかないんですかね。サタは分かるか?」



 


【高度な鑑定スキルを持っておれば、スキルの内容も分かると聞いたことがあるの。実際にそのような者に出会ったことがないので分からんが。】




「高度な鑑定スキル……か。持っている人がいれば、鑑定してもらいたいな。」




【自分の能力を他人にさらすことはあまりお勧めしないぞ。もし鑑定されたいのなら、仲間にしてからが良いな。】




「確かに…………その通りだな。」




僕が魔人ってこともバレてしまいそうだし、無闇にお願いはできないな。




「そんなのどうでもいいから、早く道具屋に行きましょう。昨日のお酒がまだ抜けてないから、早く寝たいわ。」




「まだ寝るんですか?まだお昼すぎてあまり時間経ってないんですけど……グリモに行って新しい魔法も教えてもらいません?」




「新しい魔法……そうね。それもいいわね。じゃあ、道具屋と魔法書店行ってから眠りましょ。」







アンジュさんから教えてもらった道具屋に入ると、色々な種類の瓶や道具が置かれている。




体力ポーションや魔力ポーション以外にも毒消しポーションのような状態異常に使用するポーションもあるみたいだ。

道具については、持ち運び用のテント、ベッド、カセットコンロ、フライパンのような恐らく野宿用の道具なども売られている。

今までポーションや道具を使ってこなかったので、新鮮で、見るだけで楽しむことができる。

初めて「ド〇キ」に入った時も、このような感覚だった気がする。




ただ僕らはまだ裕福じゃないので、「初級体力ポーション」「初級魔力ポーション」「毒消しポーション」「麻痺回復ポーション」のみを2名分購入しることにした。

これだけで合計で金貨4枚だ。稼いだ金貨32枚なんてすぐになくなりそうな勢いだ。




「どんな味なのかしら?少し飲んでみる?」




「ダメすよ……高いんですから、無駄に消費しないでください。」



どんな味なのかは僕も気になるが、もったいないことは考えないで欲しい。





「確かに高いわね……ちゃんとお酒代は残しておいてよね?」




「そこまで使うつもりはないですけど、お酒に使うつもりもないですよ。当分お酒は禁止って言ったでしょ。」




そう伝えると、アズサさんの舌打ちが聞こえてくる。

 



実際、お酒に使ってられるほどの状況ではない。

初級魔法についてはシエルさんから無償で教えてもらえるが、中級魔法についてはどこまで費用が掛かるか分からない。

でも今は強くなるために投資することを優先すべきだと思う。



 

「とりあえず、グリモに行きましょう。」



 

「そうね。」






道具屋を後にして、しばらく歩き、グリモのドアを開けた。




店に入ると、老婆がニヤニヤしながら声を発する。




「フフ。そろそろ来る頃と思ってたんだよ。いらっしゃい。」

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