40 スケルトン
100体以上……そんな数を相手したことない。
しかも今までよりもランクが一つ高いDランクだ。
大丈夫なのだろうか。
【主とアズサであれば大丈夫じゃ。戦ってみるがよい。】
「ほんとか?アズサさんが心配なんだが……」
【アズサは魔法に関しては才能がある。問題ない。】
「分かった。」
「アズサさん。戦ってみましょう。サタが問題ないって言ってるんで大丈夫だと思います。」
「うそ?あんたはいけるかもしれないけど、私は無理よ。」
「アズサさんなら問題ないってサタが言ってるんで、大丈夫です。」
「えぇー……私は安全に戦いたいのに……」
「ここまで来たんですからやってみましょう。危なくなったら逃げましょう。特にスケルトンの色には気を付けてくださいね。」
「あぁ白色以外がヤバいんだったよね……分かったわよ……」
「じゃあ、気配のある場所に誘導をお願いします。僕は全然分からないので頼りにしてます。」
「はぁ……もうやだ……」
アズサさんは文句を言いながらも気配を感じる方向に誘導してくれた。
「あ……」
「どうしました?」
過去に人が住んでいただであろう民家の前で立ち止まった。
「この中に多分いる。」
「家の中ですね……」
慎重にいこう。そう思った矢先
ドンッ!!!
「キャっ!」
ドアをぶち破り中から骸骨の魔物、そうスケルトンが現れたのだ。
現れると同時に持っている剣を振り下ろし、アズサさんは間一髪で避けることができた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわよ!死ぬとこだったじゃない!」
元気なので大丈夫だな。
でも……結構やっかいだな……
いつの間にか僕たちは大量のスケルトンに囲まれており、逃げ場がない状態だ。
さっきまでは全然いなかったのに、どこから湧いて出てきたんだ。
「とりあえず、倒しますよ!魔法を使ってください!ファイアボール!」
ギャーッ
動きは早くないようで僕の攻撃は避けられることなく、一撃で敵一体が消滅する。
ただ何十体に囲まれているのか分からないが、敵はまだまだ残っている。
「ウインドカッター!ウインドカッターウインドカッター!」
「ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!」
スケルトンの包囲網を何とか突破し、追いかけてくる敵を相手に走りながら魔法を撃つ。
ひたすら魔法を撃ち続けるが、敵はどこからか湧き続ける。
アズサさんは息を切らしながら戦っている様子である。
「ちょっと数が多すぎて面倒ですね……」
「あんたが戦うとか言うからよ……もう疲れたわ……」
一体の強さは大したことないのだが、これだけ魔法を使い続けると疲れる。
こんなに魔法を撃ち続けたのは初めてのことだったので、こんなに疲れるものだとは知らなかった。
今後注意する必要があるな。
「あと何体くらいいるか分かりますか?」
「さっきより減ったのは間違いないんだけど、まだまだいると思うわ。50体以上は確実ね……」
まだまだ多いな。アズサさんがこのままでは体力がもたない気がする。
「サタ、スケルトンは打撃が効きにくいってだけで、効かないって訳ではないんだよな?」
【そうじゃな。主のチカラであれば倒せると思うぞ。】
じゃあ大丈夫だな。
「僕が時間稼ぎしますんで、その間にちょっと休んでてください。」
「助かるわ……」
斬撃はさらに効きづらいと魔物図鑑に書かれていたはずだ。
僕はスケルトンの群れに突っ込み、顔面に拳を叩き込む。
バキッ
頭蓋骨は割れ、動かなくなる。
うん。問題なく素手でも戦える。
大量のスケルトンの攻撃をかわしながら、さっきと同様に拳を叩き込む。
30-40体くらいは倒しただろうか、それまで数えることが難しいほどいたスケルトンが、目に見えて少なくなっている。
あとちょっとだな。
アズサさんの方を見ると、心配そうにこちらを見ており、駆け寄ってきた。
この人も心配とかできるんだなと見直した。
「体力は少し回復しましたか?」
「うん……というかそれどころじゃないわ!」
「どうかしました?」
「なんか数は減ってるんだけど……明らかに強い気配のやつが1体近づいてきてるの……絶対ヤバいわ! あ⁉」
そいつが僕らの前に現れた。
確かに今まで相手していた奴らとは違う。
見た目がスケルトンなんだけど……色が違うんだ。
銀色……
スケルトン……クイーン……か。




