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11 能力鑑定

僕はしばらく歩き、ある建物の前に立っている。





「ここがギルドかな。」





武器を持った人が出入りしている様子がある。

場所は合ってるだろうか。





【主よ。何をためらっておる。早く入らぬか。この建物からは、まぁまぁの強いチカラを感じるぞ。楽しみじゃ。】





「分かったよ。とりあえず入ってみよう。」





恐る恐るドアを開けた先には、賑やかな光景があった。





奥のカウンターに何人か受付のような方が立っており、そこに人が多く並んでいる。

また中央にはいくつものテーブルが置いてあり、食事をしながら会話する者が多くいた。

結構うるさい場所だな。





とりあえず受付に並ぼうか。





しばらく列に並び、受付の順番が回ってきた。





「すみません。ここに来るのが初めてなんですが色々教えて欲しいです。」





「初めてなのですね。ヘルト王国ギルド イニシオ支部へようこそ。他の支部には行かれたことはありますか?」





受付の綺麗なお姉さんから質問された。

支部?いろんな街毎にギルドがあるってことか。





「いえ、ギルド自体は初めてです。」





「では、身分証を持ってるかしら。」






「僕は色々あって仮身分証しか今は持ってないんだが、大丈夫でしょうか。お金もなくて、早く稼げる仕事を探したくてきたんです。」


 


仮身分証をカウンターに出し、質問した。




「仮身分証ですね。大丈夫ですよ。ただ正式な身分証が発行された際には、改めて受付までお越しいただく必要があります。」





良かった……

あとは仕事を探すだけだな。


 



「分かりました。発行された際には必ず報告します。」





「ではお仕事をご紹介する前にギルド登録証を発行しますね。こちらに必要事項を記入してください。」





渡された紙に色々記入したのだが、不思議なことがある。

紙に書かれた文字は明らかに日本語ではないが僕は読むことができた。

また日本語しか分からないはずなのに、僕の書いた文字は日本語ではない文字に変換されていたのだ。

まぁ文字が分からないよりはいいか……





「この内容で登録をお願いします。」





「承知しました。それではギルド登録証を発行しますのでお待ち下さい。」





しばらくするとギルド登録証と呼ばれるカードが手渡された。

これがギルド登録証か。免許証みたいなものかと思ったが、パッと見ても僕の情報が何も記載されていない。





「登録ってこれだけですか?」





「いえ、最後に能力鑑定がありますので、こちらの台にカードを置き、この水晶玉に手をかざしてください。しばらくするとヒロキ様のステータスがカードに反映されます。」





ステータス⁈

本当に漫画の世界みたいだな。

どんなステータスか気になるな。





僕はカードをセットし、水晶玉に手をかざした。





すると水晶玉は発光し、しばらくするとは光は消えていった。





「カードをご確認ください。ステータスは防犯防止のため、ヒロキ様ご自身にしか視えないようになっています。私どもギルドスタッフにも能力値は把握できず、カードの持ち主の名前と、冒険者ランクのみが把握できるようになっていますのでご安心ください。」





僕はカードを眺め、ステータスを確認した。





「ちなみに能力値って平均はどれくらいなんでしょうか?」





「一般的にはステータス平均が100を超えれば初心者卒業、1000を越えれば中級者卒業、10000を越えれば英雄級と呼ばれます。でもLUC(運)は最高でも100までしかないと言われてますので平均には含まないですね。初心者卒業までは平均5年かかると言われてますので、今はステータスが低くても気にしなくても大丈夫ですよ。」





「教えてくださりありがとうございます。」





なるほど……

僕は能力としては悪くないのではなかろうか。

ちょっと気になる点はあるが、むしろかなり能力が高いだろう。





【主よ。我のチカラに満足したか?だが我の本来のチカラは、まだまだこんなものではないぞ。】





脳内に語りかけるサタの声に僕は返答をする。






「サタ、君と出会えて本当に良かった。」




――――――――

冒険者ランク: F

名前: ヒロキ

レベル: 3

種族: 魔人

STR(力): 350

VIT(防御): 300

AGI(敏捷性): 400

MP(魔力): 530

LUK(運): 3

魔法属性: 炎

〈スキル〉

肉体強化

疲労回復

――――――――





初心者卒業だ。


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