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ミシハセ  作者: 金子よしふみ
第六章

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三面鏡

 一人の女性が三面鏡を無表情で見つめている。

 映像が流れる。アナウンサーは淡々と手元の原稿を読み続けた。

「一人暮らしの女性が惨殺される事件が起こりました。逮捕されたのは会社員の作屋守容疑者。 逮捕時、作屋容疑者は甲冑を纏っており、警察による事情聴取によれば『これが弔いになる』などと意味不明の言動を続けていることから、裏付けを進めるとのことです。次のニュースで」

 映像が遮断された。彼女がかざした手を動かしたからである。

「さて、次は貴重な発見のニュースです。○○地区の○○さんが納屋の大掃除をした際、見慣れない小箱を見つけ、文字の書かれた短冊が収められていたそうです。博物館に相談し、学芸員から連絡を受けた○○教授が調査したところ、非常に洗練された和歌だと判明しました。名前から武士の身分とまでは分かったそうですが、この人がどういう地位にいた人物かはこれからの調査になるということです。和歌に精通した人物ともなるので、当時の武士階級が島内で生活をどのように感じていたのか、直接知る資料となりそうです」

「みをつくし……」

 女性は考え込む仕草で、放送されたその和歌を諳んじてみる。

「みをつくししののめゆらすはなとても……なるほど」

 合点がいって、気色悪いほどしてやったりの笑みを浮かべた。

「折句というわけか」


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