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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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カリン

混酒

作者: 神田一二
掲載日:2026/03/05

お久しぶりで~す。ぜひ、楽しんでね。

終戦四年記念の鐘がなる師走。ここは神奈川の廃退的な場末のバー

私は、ここでパートとして働いている。

ある夜、飢饉を越えて東方の任務を終えたであろう軍人がやって来た。

軍人はジントニックを頼んだ。


「お客さん、自分に希望を持たせようとしているの?」

私は嘲笑的に冗談を言ってみた。

だが、軍人は黙ったままでお酒にも口をつけない。

私はそんな軍人が不思議で仕方なかった。

すると、軍人が口を開いた。


「お嬢さんもなにか飲むかい?」


私は少し驚いたが久しぶりに酒を飲みたかったので言葉に甘えた。

「お嬢さんは王道を選ぶんだね。」


軍人は私のマティーニの入っているグラスを見る。

「えぇ。そうですけど…」


訳も分からず返事をしていると軍人は立ち上がりテーブルにお金を置いていき、酒を一口も飲まず店を出て行ってしまった。


私は首を傾げたがその去り姿がかっこいいと思ってしまった。


オーナーに買い出しを頼まれた。

二日酔いか視界が曲がって見える。

「お嬢さん、今日もいい物が入っているよ。」

「なにがあるの?」

私は商人に聞く

「おお、食いつきが良いね!!今日のおすすめは猫の目だよ。」

「へぇ~じゃあ、もらおうかな?」

私は、猫の目をもらった。


「こら、ライカ!!なに、買っているの!!」

「す、すいません。オーナー」

私は、オーナーに頭を下げる。


「まったく、変な薬を買ってさ。あぁ!!イライラする。」

オーナーは愚痴を垂れながら奥に行ってしまった。


「なんだよ。オーナークソ。」

私はガラス製のグラスを一本割った。


夜になり昨日の軍人がやって来た。

「コスモポリタン」

軍人はそう一言。私はコスモポリタン作り軍人に渡した。

軍人の手は結構手ががっちりしていた。


「じゃあ、君にライラとこれを…」

軍人は私にバラの花を手渡す。


私は少し笑ってしまった。

「二つもお酒はいりませんよ」

軍人さんも意図に気づいてくれて嬉しかったのか笑っていた。


十分間という短い時間少し話、軍人さんは酒を一口も飲まず。

金を置いて店を出た。


世間では戦争大処刑や何十年ぶりに来る彗星で盛り上がっているが私の心の中はあの軍人さんでいっぱいだった。


そして、軍人さんと出会って早三日の日

その日、軍人さんはサイドカーを頼んで私にキスインザダークを捧げた。

嬉しかった。口を滑らせた。


「カクテルのお酒よりも先に私はあなたに陶酔しきっています。」

私は言うつもりはなかったが嬉しすぎて行ってしまった。

そして、あなたは今までに見せない笑顔だったね。


私があなたと酒に陶酔して寝ている間に帰ったね。

また、酒を一口飲まずお金だけ置いて…


私はあなたのあの笑顔が見たくていろんなものを買ってしまった。


宇宙食とかあって喜ぶかな?それともウエディングケーキの方が良いかな?

店員さんは優しくて私の話を聞いて無料にしてくれてそして、紫のLSDもくれてすごく嬉しかった。


そうして、夜になりあなたは来たね。

「キール」

私はキールを渡してあなたに言った。

「ねぇ、宇宙食食べよう。」

あなたは戸惑っていたけど私はしゃべり続ける。

「それとも、ウエディングケーキの方が良い?」

私は笑っていたがあなたは静かだった。

「ねぇ、どうしたの?私、あなたの事を愛しているんだよ」


「じゃあ、君にはブルームーンをあげるよ。」

あなたは、そう言ってお金を置いてどこかに行こうとする。


「待ってよ!!!」

私はあなたを掴もうとしたが手があなたの体を貫通した。

あなたは残念そうに見て店を出て行ってしまった。


私は別れを突き出され虚空を見続けた。

悲しかった・・・愛して・・・キスして・・・ギュして温めてよ・・・

私は立ち上がりブルームーンを見つめた。


私はブルームーンの入ったグラスに紫のLSDを入れて一気に飲んだ。

目を閉じると全て、気持ちよかった。何もかも忘れられる。そして、彼方のあなたを見つけて・・・


△


オーナーは驚いていた。

床に倒れているライカがいたからだ。

だが、オーナーは一瞬で冷静に戻った。

「まったくこの子は、薬物中毒だったか・・・」

オーナーはライカの脈を取る。


脈は止まっていた。


「良かった。ようやく薬物中毒で死んでくれて売人から薬奪ってこっちは苦情まで来てたんだからな。死んでくれて良かった。」


オーナーはホッとして外に出る。


「今日も幻想の軍人が来たんだろうな。アホだな。それがお前の作った幻想の軍人ってことに・・・」


オーナーは路地裏にライカの遺体を投げる。


「じゃあな。バカ女。一生、地獄にいろ」

ライカの遺体に一発蹴りをかましオーナーはまた店に戻った。


△


ライカの遺体が捨てられ三時間が過ぎた頃

誰かが通る

「お、いい所に死体がある。これに憑依すればこの精神体の私から実体の私になるぞ!!」


誰かがライカの遺体に入り込む。ライカの息が戻る。


「ふ~ん、結構いいじゃん これ、最高じゃん!!!」


誰かはライカの体を乗っ取り夜の街を走り出した。

読んでくれてありがとうございま~す。

次はこの死体を奪ったやつが活躍する小説をだすよ。

タイトルはそうだな。【狂伝】です。

良かったら感想や星、リアクションをつけてください。

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