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新たな光、照らす先。10

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。


 光介がメルシーに近寄ろうとすると、何か、見えない力に弾かれそうになった。


 どういうことか、原因の方を見てみると、水晶の中で黒い影が光介に向けて敵意を放っており、光介に何かをしたのは確かだった。


「あぁ!お兄さん、ごめんなさい。この子、男の人を見ると攻撃的になってしまうようで......その、私が看守さんたちを怖がってるのを見て、そう覚えたから威嚇してるだけなんです!悪気はないです!」


 メルシーが必死に弁明する。


「落ち着け。ちゃんと理解しているから大丈夫だ。」


 光介は、水晶の中の生物が敵意を放っているが、害意や殺意はほとんど感じられないことから、そこの心配はしていなかった。だが、仮に水晶の中から抜け出したときが何をするかわからないというのが懸念点だ。


 とはいえ、今のところ何も問題はないため、一旦その問題は置いておく。ともかく、これで当初の目的は半分達成できた。あとは、メルシーを安全に連れ帰ることと、理不尽に囚われた奴隷たちを解放するだけだ。


 後半部分の目的は当初にはなかったが、腐っている貴族どもの奴隷の扱いを考えると、少なくともここを潰すのはそこまで問題ないだろう。


 無論、光介だけではできないので、もし本当に実行するとなれば、未来の力を借りることにはなるだろう。


 兎にも角にも、まずはメルシーを連れて脱出するのが優先だ。そして安全な場所に連れていったのちにここを潰しにくればいい。


 そういうわけで、ここからの脱出を開始する。


 とはいっても来た道を戻るだけなのだが、道中で見たものの衝撃もあり、特に月奈の足が思うように進まないようだ。


 しかし、それはもう光介が半ば抱き抱えるようにして地上へと戻った。


 そして地下の奴隷市の入り口から少し離れたところで一行はスキルを解いて一息つく。


「うぅ......やっぱりあそこでやってること思い出すだけで怖いよぉ......」


 どうやら月奈にとって軽いトラウマになったらしい。頭を抱えて「忘れろ~」と念を送っている。


 それを眺めていると、光介はどこからともなく風切り音が聞こえた。


 聞こえた方向を振り向くより先に、メルシーの太ももに全長三十センチほどの矢が深々と刺さっていた。


「......ぅ"っ!」


 声にならない悲鳴をあげ、歯を食い縛るメルシー。


 サーナがかけより、傷を見ながら月奈が守るように背中に二人を隠す。


 エルノはどうすればいいかわからずアワアワしていたが、自分の来ている服の一部分を破り、メルシーの止血代わりに使う布を準備した。


 光介はというと、月奈からもらったとあるものを地面に放ち、矢を射ってきた犯人の元へと向かっていた。


 一瞬姿が見え、特徴も捉えていた。ローブを纏っていたものの、サーナのような長い耳と黒く、金属の光を放つ首輪、そして何より......


 光介が到着したときには絶命していた。それも、首輪の装置で首をはねられた形で。


 近くに人の気配はない。遠方からの指示だったことがわかる。それも捨てゴマとして扱われたと。


 その行動に苛立ちを覚え、ふと、この場所自体に嫌悪感を抱く。


 すぐさまそこから離れ、少し離れた位置の建物の上に飛び乗った。


 すると、先ほどまでいた建物が爆発し、粉々に崩れ落ちた。どうやら矢を射った男の依頼主は証拠隠滅を図ったようだった。


 あまりにも人の命を軽視したやり口に、特定したら絶対に許さないことを決心し、月奈達のところへと戻った。


 月奈達のところへと戻ると、未来から予めもらっていた止血剤を打ったのか、矢を抜かれ、足に布を巻いて苦しそうにしているメルシーの姿があった。


「メルシーの容態はどんな感じだ?」


「とりあえず止血剤は打ったよ。すぐに回復するかはわからないけど、とりあえず毒とかの心配はなくて命にも別状はないみたい。」


 月奈が説明してくれる。その言葉に、光介は一先ず胸を撫で下ろした。そして、先ほど起きたことを伝える。


「そんなことが......でもそんなことするってことはやっぱり......」


 サーナが光介の話を聞き、どこか心当たりのあるというよう様子だった。


「誰なのか分かるのか?」


「いえ、あくまでも予想という範囲ですが.......ここまで冷酷なことをする人は何人か......先ほどのコロシアムで見かけた中にいました。」


 やはりというべきか、マトモな性格でないことだけは確かだろう。


 ふと光介の目にメルシーの持っていた水晶が目にはいる。そこには、先ほど見かけた水晶の中の影がなかった。


 この自体に乗じて逃げたのだろうか、どちらにせよ厄介ごとが増えたようだった。



 いかがでしたでしょうか?今回は、メルシーを助け出した一方で、何者かによって狙撃されてしまいましたね。メルシーは無事のようですが、どこか不穏分子が漂っているようです。


 次回の投稿も再来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。


 面白いと感じたら、ブックマークや評価をぜひ、よろしく願いします!モチベーションや、物語の流れにもにつながるので!


 それではまた次回お会いしましょう。


 ※追記・投稿の予約の日時が一日ずれておりました。投稿が遅くなって申し訳ございません。


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