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新たな光、照らす先。4

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。


 サーナは書いたメモを女性に見せる。


『今から紙に書くことを行動でイエスかノーか教えてください、イエスなら縦に、ノーなら横に首を振ってください。わかりましたか?』


 女性はおずおずといったようすでゆっくりと頷く。


 それを確認の後、メモを手元の見せていないものと入れ替える。


『まず一つ目です。あなたは誰かの指示の下で動いている?』


 女性が頷く。


『二つ目です。あなたは自分、もしくは家族、或いはその両方を人質にとられている?』


 女性はもちろんとでも言うように少し大きめに頷く。


『三つ目です。もしあなたがこうやって捕まったことを主人に知られれば殺される?』


 女性は眉をピクリと動かし、一瞬ためらうように動きを止めたが、ゆっくりと首を横に振った。


 その様子を見ながら今の動きと表情から光介は考える。


(このようすだと少なくとも何かしらの罰はあるのだろう。少しためらったということは命の危機とまではいかなくともあまり良くないことにはなりそうだな。もう少し訊いてみるか。)


 次の質問をサーナに伝え、サーナはそれをメモにかく。


『四つ目です。もし私たちがあなたの力になりたいといった場合、あなたはそれを受け入れ、情報を渡すことは可能でしょうか?』


 女性は一瞬目を泳がせた後、ためらいつつ首を横にふる。


『では最後です。あなたの主人はメティクスさんですか?』


 それを読んだ途端、女性の目が見開かれ、驚きに表情が染まる。そして若干渋々といった様子で頷いた。


 最後の質問に関しては、完全にサーナ任せの質問だ。サーナにはどうやら心当たりがあったようで、一発で主人を言い当てた。


 光介と月奈もなんでわかったのか、と顔を向けるなか、サーナはメモとともに持っていたボールペンを差し出した。


『このペンを持って帰ってください、そして捕まったふりをしてこれを持って帰ってきたと報告を。これが私たちの情報の鍵になると言っておいてください。そうすれば少なくとも罰を受けることはないでしょう。』


 これに女性は頷いたので、サーナはロープをほどき、女性の手にボールペンを乗せる。口パクでよろしくお願いしますね、と告げ、お辞儀をして早くいくようにというメモを差し出した。


 女性は一度礼をした後どこかへと駆けて姿を消していった......


「サーナ、なぜさっき主人の名前が分かったんだ?」


 完全に女性の姿が見えなくなった後、光介がサーナにきく。その横では興味津々という表情でアンサー待ちする月奈が。


 するとサーナは答えた。


「簡単ですよ、あの首輪です。」


「首輪......?」


「はい、あの人は首輪をなるべく細くして、奴隷を奴隷だと悟らせたくない方なんです。理由は不明ですが、あの細さの首輪を使うのはここ近辺ではあの人しかいませんから。」


 どうやらここで、サーナがたらい回しにされた経験が活きたようだ。


「もし向かいたいのであればあのペンからでる信号?というものを追えばいいらしいです。」


 さっきのボールペンにはやはり仕込まれていたのかと、光介は考えつつも、相変わらず用意周到だとある人物を誉めたくなる。きちんとサーナに説明までしたようであるためだ。


 だが、それは一度時間を置かねば。すぐに向かえば怪しまれる上に、ここに来た本来の目的を忘れてはいけない。薄情に聞こえるかもしれないが、寄り道するのはその後だ。


 とりあえず目に見える不安分子は取り除けたということで、地下の奴隷市へとサーナ先導で向かう。地上の様子はある程度把握できたため、今度は地下の表向きの動きをせねばならない。


 一応未来が国王からぬすn.....拝借してきた近衛騎士のエンブレムを持っているため、サーナ情報によると入れないことはないという。


 地下への入り口へと向かうと検問でもするのか、険しい顔をして鋭い眼光を放つ男二人がいた。ちなみにサーナは月奈とともに月奈のスキルで完全に姿を消しているため、見かけ上は光介一人だけである。


「身分証をお願いいたします。」


 検問官が提示を促すと、光介は服のうちポケットからエンブレムを取り出す。


 それを見た検問官は眉をひそめてじっくりと観察したが、ホンモノだと分かったようで光介に返した。


「身分証は問題ないです。では合言葉を。」


「メディカルケミカルホシイモノハカネデツクルキュートハジャスティスコレゼッタイ」


 淡々と光介は唱える。


「........ック......フフ...」


 少し笑いを堪えるような声が聞こえるが、まあ検問官にはバレなかったようだ。


 「それではどうぞ。」


 検問官が扉を開けると、とても地下にいくとは思えない、煌やかで入るのをためらうくらいに眩しい通路が現れた。


 どうやらここが貴族御用達の地下の奴隷市への入り口のようだ。姿は見えないが、サーナ・月奈とともに光介は降りていった。



 いかがでしたでしょうか?今回は、前回捕まえた女性に質問したり、地下の奴隷市に入るための言葉をいったりしてましたね。ちなみにではあるんですけど、あの言葉に特に意味はないです。合言葉を作った人のノリです。次回から地下編に入ろうと思っています。お楽しみに!


 次回の投稿は再来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。


 面白いと感じたら、ブックマークや評価をぜひ、よろしく願いします!モチベーションや、物語の流れにもにつながるので!


 それではまた次回お会いしましょう。


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