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新たな光、照らす先。3

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。


 奴隷市を出た光介たちは、目の前に転がる黒服の人物に目を向けていた。


 手足を縛られ、身動きを取れないようにされている。そのそばでは自慢げに胸を張っている月奈がいた。


「ふっふ~、どう?光介くん。大手柄でしょ!」


 ブイサインを前方に突き出して見せる月奈に光介は深いため息をつく。黒スーツの人物の所持物と周辺情報を拾ってきてくれと言ったのに、まさかの本人を捕縛して連れてきたのである。


 一応サーナは姿が見えないようになっているが、月奈と光介はバッチリ姿が見られているので、どのみち地面で転がっている人物を逃がすことはできないだろう。


「さっき陰でコソコソ見てたが、お前の目的は何だ?」


 光介はしゃがみこんで転がっている人物と目線を合わせて問いかける。相手の目はサングラス越しに見えたが、こちらを鋭く睨んでいるようだ。


 しばらく無言のまま何も答えようとせず、コッソリ手足を縛るロープをほどこうとしてたので、光介は結びなおす。


 縛られているそいつはチッと悪態をつき、ほどくのはあきらめたのか、光介たちに視線を向けて警戒しつつも脱力する。


「答える気はないみたいだね。」


「俺は正直、お前が強引すぎる方法をとったことにも驚いてるぞ今。どうやって気づかれずに手足縛ったんだ?」


「え、未来ちゃんに光介くんの寝込みを襲う用にって道具もらったから、試しに使ったんだよ?」


 光介はとても深いため息をつく。イヤホンからうろたえるような声が聞こえるが、帰ってから詳しくお話合いすることにして、目の前にいる黒服の人物に目を向ける。


 武器などを隠し持ってないか調べてみると色々と出てきた。


 一見何も持ってないように見えるが、腰回りにある服と同色のホルダーにナイフが2本、服の中に数本、足周りのホルダーに右左一本ずつと、中々に重そうな装備だった。


 一応それを全て光介が取り上げたが、ナイフ一本一本に生物の猛毒が塗られていたらしく、月奈に中和してもらった。


 そしてサングラスの替えも出てきたがそれは置いておいて、スーツの内ポケットを探ると手足の縛られた人物は明らかに動揺した。


「待ってくれ、その中身は.....!」


 以外にもこいつは女性だったようで、案外可愛らしく、高い声で恥ずかしそうに声を上げた。となると、光介は盛大にセクハラをかましていたというわけになるが、おそらく敵であり、相手もここまでは抵抗していなかったためノーカンだろう。


 あとからそれについて言ってやろうと画策する者が約一名そばにいないでもなかったが、それはどうでもいい。


 光介が内ポケットから取り出したのは写真のようだった。家族と楽しく過ごしている写真や兄弟らしき人物とじゃれ合っている写真、魔法を使えるようになったのか嬉しそうに見せる写真、眼帯をつけて香ばしいポーズを取りながら手に火をまとわせてる写真など、まあどれが恥ずかしがってる原因か丸分かりの物が出てきた。


 サングラスで若干表情が隠れているが、それ以外の部分を見ると真っ赤なので、恥ずかしいのは確かなのだろう。耳まで真っ赤である。


 逆になぜこれを持ち歩いているのか甚だ疑問だが、多分家族写真に混じってたのだろうきっと。そうに違いない。


 月奈が写真を見て、なぜか顔を赤くしていたので、自分の過去でも振り返って共感性羞恥があったのだろう。この二人多分同類だな......と察しつつ、黒スーツの女性の様子を見ながら質問を投げかける。


「答えてくれ。お前は何を目的に俺たちを探っていた?」


 しかし、女性は沈黙。ならば仕方ないと、続いて言う。


「答えないなら質問一個ごとにこの写真を燃やしていく。それでもいいか?」


 黒歴史も含まれてたとはいえ、あそこまで動揺していたのは、こいつにとって優先度の高いものだろうと結論付けて条件を付けた。


 黒スーツの女性はそれでも喋らなかったが、唇を必死に噛んで何かに耐えているようだった。


 光介はその時に気が付いた。女性の首元に幅1センチほどの女性の肌とほぼ同じような色をした首輪が付いていると。


 理解する。こいつは雇われではなく、どこかの主人から奴隷として動かされていると。


 とられた写真を惜しむように見ながら、涙をこらえるように震える唇を必死に噛んで抑えている。


 光介はチクリとした痛みを胸に感じ、月奈から写真を回収して女性の胸ポケットに戻す。


「え、なんで.....」


 女性が言いかけたタイミングで口を塞ぎ、喋るなと告げる。


 コクコクと女性が頷いたのを確認の後、サーナに筆談ができるかを聞いてみる。


『はい、もちろんできますよ。書くものさえあればですが......』


 イヤホン越しに聞こえる声に、なるべく女性に聞こえないように返答する。


「カバンの中にメモが入っているはずだから、今から俺が言うことを書いてくれ。」


『了解です。書いたら光介さんに?』


「ああ、頼む。」


 なぜ話を聞きだすのに筆談でしようとするのだろう?とサーナは疑問に思いつつも、光介の言う質問の内容をメモに書いていく。


 書き連ねるうちに何となく光介の意図を理解した。



 いかがでしたでしょうか?今回は、月奈が前回の最後にチョロっと出てきた人物を光介たちの前に連れてきて、光介がその人物について少し調べてましたね。この人の目的は次回書く予定ですのでお楽しみに。


 次回の投稿も来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。


 面白いと感じたら、ブックマークや評価をぜひ、よろしく願いします!モチベーションや、物語の流れにもにつながるので!


 それではまた次回お会いしましょう。


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