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英雄(ヒーロー)と呼ばれる俺。5

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。


 嫌な予感がしつつ、光介は外の風景に目を向けていた。何度見ても現実離れした風景だ。しかも、いきなりこの状況ときた。どうすればいいのか、どうやったらこの状況をどうにかできるのか、皆目見当もつかない。


 すると、窓の外に空中から降ってくる影が見えた。陰の位置と、太陽の位置を見るに教室のど真ん中に落ちてくるようだった。


 幸い、全員が窓側に移動しているため、光介は机や荷物類、バッグなどを教室の端っこへと寄せる。その際、あえてクラスメイトを窓際に押しやるように机でバリケードのようなものを作っていた。


 なぜ、わざわざクラスメイトに正体がばれる可能性のあることをするのかと、疑問に思うだろう。当然だ。普通ならそんなことはしない。


 だが、今は状況が普通ではなく、バレるかどうかの問題はただただ時間の問題だからだ。


 当然、そんな動きをしていれば、クラスメイトの一人や二人ぐらい気づくだろう。もちろん、気づいている生徒もいる。だが、その生徒たちには顔から驚きの色や困惑の色はうかがえない。むしろ、この状況は光介にならなんとかできるという信頼の色が灯っていた。


 ...そして、それは降ってきた。轟音とともに天井を崩してきながら。


 更に教室の中のざわめきが広がる。当然だろう。後ろを向けば、いつの間にか机やいすでバリケードができ、天井が崩れ、土煙が舞っていることに驚く。しかもその真ん中に、なぜか光介がいるのだから、クラスメイトから困惑や驚き、心配の声が上がる。


 だが、光介はそんなことは気にせず、落ちてきた何かを見てみる。


 そこにあったのは、看板...に張り付けられたタブレットだった。


 それに嫌な予感がしつつも光介は拾い上げてみる。


 すると、そのタブレットは起動し、こう表示される。しかも可愛らしい女の子の声付きで。


『おめでとう!!君たちは異世界に招待されたよ!!これから君たちには魔王を倒してもらうよ!もちろん、こっちの都合で勝手に呼んだわけだから、魔王を倒してからは好きにしていいよ!もちろん、魔王を倒すためのヒントは用意してあるから、頑張ってね~』


 そんな言葉で締めくくられ、全員の前に何か宙に浮く液晶のようなものが現れた。光介も周囲の警戒を解かずに、中身を読んでみると、こんなことが書かれている。



ー-------------------------

 個体名 綾瀬あやせ 光介こうすけ

 職業:UNKNOWN レベル・1

 ステータス

 体力:1000

 スタミナ:700

 筋力:500

 素早さ:600

 魔力:10(魔法を発動するために必要なエネルギー。レベルアップするにつれ、魔力量は大きくなる。)

 魔法攻撃力:+20(魔法攻撃に加算される攻撃力の値)

 魔法攻撃耐性:+10(身に着けた装備に加算される防御力の値。魔力量に比例する。)

 所持スキル......

ー-------------------------



おっと、どうやら表示がおかしいようだ。そもそもUNKNOWNとはなんだ。


 ステータスもおかしい。たとえ光介が常人離れしたフィジカルであるとしても...いや、まだ決めつけるには早い。他の生徒のも見てみれば比べられるはずだ。


「しゃああ!!勇者だってよ!勇者ってアニメとかに出るあの勇者だよな!?」


「多分そうだと思うけど...ホントだ。勇者って書かれてる。しかもステータスってところも他のみんなより高いじゃん。」


「勇者なら当然の特権ってことかもな。」


ちょうどいい生徒がいた。少し見させてもらおう。


ー-------------------------

 個体名 黒田くろだ 勝雄かつお

 職業:勇者 レベル・1

 ステータス

 体力:300

 スタミナ:200

 筋力:200

 素早さ:50

 魔力:100(魔法を発動するために必要なエネルギー。レベルアップするにつれ、魔力量は大きくなる。)

 魔法攻撃力:+40(魔法攻撃に加算される攻撃力の値)

 魔法攻撃耐性:+100(身に着けた装備に加算される防御力の値。魔力量に比例する。)

 所持スキル......光属性魔法・両手剣術

ー-------------------------


やはり、ここを見てみても光介のステータスはバグっているようだ。魔法関係のステータス以外光介が大きく上回っている。


 すると、クラスメイトのうちの一人が、ステータスパネルが横にスライドできることに気が付いた。


「ねえ、みんな見て。ほら、なんか入ってる!みんなもなにか入ってるかもよ!?」


どうやら発見したのは月奈のようだ。


 他のクラスメイトも横にスライドして何かあるかを見てみる。


 さっきの男子生徒の場合を見てみよう。


 いくつものインベントリがあり、中に何か入るようだった。俗にいうアイテムボックスだ。その一番左上に剣と鎧が映し出されている。


 どうやら取り出せるようだ。


 その男子生徒は何となくタップした。すると、さっきまで何もなかった虚空に金光りし、派手な装飾の施されている、両手剣が出現した。


 その状況にクラス中に今日何度目かわからない驚きの声が響き渡った。



 いかがでしたでしょうか?今回はステータスという概念が出てきましたね。ステータスといっても文字通りその人の能力のことですが。


 光介は一体どういったステータスなんでしょうね。ぜひ次回以降も読んでみてください!


 次回の投稿も来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。


 それではまた次回お会いしましょう。


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