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クラスメイト救助作戦開始。2

 楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。


 目的地の目の前まで来た。城の入口に近づく者を阻むように、険しい表情で突っ立っている重そうな鉄の鎧をまとったいかつい男二人が、左右に分かれて門を守るかのようにそこにいた。


「ねえどうする?あの人達無視していく?」


 月奈が小声で光介に尋ねる。光介はコクリと頷いた。


「ここで倒そうとするのはリスクがあるし、なにより相手の技量を知らない。ここで見つかるのもかなりのリスクだ。スルーして向かうぞ。」


 別にちょっかいをかけることが目的じゃないと告げる光介。もちろんイヤホンのマイクにしか聞こえないような小声だ。


 別にそれに何かを言うでもなく、門の横側に回り込み、人がいないことを確認してから毒をかける。


 一人ずつ這って進めば通れるぐらいの穴が空いた。向こう側に幾人かの人影が見える。


 それらを警戒して少しずつ進みながら、中へと侵入する。


 そのまま、頭に入れておいた経路を通って博士のところに向かう。窓もあったが、風が涼しいおかげか、開きっぱなしになっている部屋があった。


 しかし、光介はそこには行かない。万が一情報が漏れていた場合と、中には誰もおらず、トラップである可能性が高いと踏んだためだ。


 中には武具やロープ、絵画などの様々なものが箱に入っていたり、乱雑に置かれていて倉庫とも言えるべき部屋であった。


 そんな部屋の窓が空いているのだ。掃除しているときに閉め忘れたか、侵入者を中に入るように誘導しているとしか考えられない。


「月奈、そっちじゃない。こっちだ。」


 月奈がそこに向かおうとしていたため、小声ではあったものの、なんとか光介は止めることができた。


「どこに行けばいいかわかんないよ。」


 城内構造や作戦の経路が今とうまく結びつかないのか、どこに向かうべきか、月奈は少し焦っていた。このまま光介と完全にはぐれると不安でしかない。なんとか、光介のつけているカメラを頼りについて行っている。


 しかし、結局それは遅々としたものであるため、仕方がないと、念の為持ってきていたいくつかの道具のうち、ロープを懐から取り出した。


 なお、この服には結構内ポケットがついており、色々と道具を持ってきている光介だった。ジャケットを脱げば、それらの荷物はすべて下ろせるので、戦闘することがあっても大丈夫である。


 ロープを月奈視点のカメラを見ながら月奈の居場所を突き止め、ロープを軽く結びつける。


 その際、驚いたのか、月奈の体がビクンとはね、思わず声が漏れそうになった。


「今から連れて行くから、そのロープとカメラの映像を頼りについてきてくれ。中に入ったらそのロープはほどいてくれ。」


 月奈が驚いたことに気がついた様子もなく、これなら大丈夫だろうと、そのままロープを軽く引っ張って、博士がいるという部屋に向かっていく。


「......わ、わかった。」


 すぐに気を持ち直したのか、驚いたことはおくびに出さずに、引っ張られるままに歩いていく。内心、びっくりしすぎて心臓の鼓動が速くなっていた。それつまり、


(びっくりしたぁ〜。おばけかと思ったよ光介くん。)


 恨みがましく心のなかで苦情を呈する月奈。やっぱりお互いだけ見えているとか、そういうのがあればいいなと思ったのだった。


 そして、月奈はとあることに気がつく。そのせいで、一気に恥ずかしさで顔が赤く染まった感覚になった。

(これって、リードで引っ張られてる犬みたいじゃん!!)


 なんとも想像力豊かなことであった。




 博士がいるという部屋まで近づくと、時折、ポコポコというような水の中で気泡が発生するような音や、キィィンという、モーターの稼働音のような高い音が聞こえた。


 光介はそこの窓をコンコンと、軽めに二回ノックした。


 すると、窓が開き、人が顔を出す。当然、光介と月奈の姿は見えないため、気のせいだったと、首をひ

ねりつつも、中へと戻っていく。


 誰かを確認した光介は、その相手に姿が見えるように、スキルを解除した。


 そして再びノックする。


 次はバンッと勢いよく窓が開かれ、中から外を覗く人物が。


 頭に保護メガネをかけ、白衣のように見える、真っ白な作業着を着た人物がいた。


 身長が低いことを悩んでいて、童顔なこともあり、自分の年齢を偽っているのではないかと、70%ぐらいの確率で驚かれる。小学生と肩を並べても違和感のないこの人物こそが博士......「世良 未来」である。


 未来は光介の姿を確認すると、中に入るように後ろをグッと親指で示した。


 その様子を見て、後ろを振り向き、月奈に姿を見せていいように伝える。


 すると、月奈が何もない空間から現れ、未来は驚いていた。


 そして、月奈にロープがつながっているのを見ると、若干光介を冷ややかな目で見つめていた。


 中に入ると、色々な本や機械類の部品が散らばっており、工具や実験器具なども置かれている。


「やあやあやっと来たね。久しぶりに生で(・・)光介くんの顔を見れたよ~。」


 ニコニコと嬉しそうに、光介に声をかける未来の言葉に少し引っかかるものがあって、一瞬怪訝そうに眉をひそめたが、今は気にしている場合ではないので、すぐにいつもの表情に戻る。


「それで......今は何人だ?」


 なんのことだろう?未来はそんな無粋なことは言わない。


「今日は2人だね。まだ私は大丈夫だけど......これじゃそのうち目を付けられてたかも。」


 困ったように、しかし、光介に絶対的な信頼を寄せた眼差しで見ていた。


 月奈は、「もしかして......」なんて呟いていたが、まあ気にすることではないだろう。今までに意味深なことを言っていても、浅いことや言いたいだけのことが多くあった。


「未来ちゃん、前より肌と髪がつやつやしてるね。」


 やはり、そこまで深いことなんて考えていなかったらしい。



 いかがでしたでしょうか?今回は、光介が博士こと、「世良未来」の所に向かいましたね。第一目標は達成できそうですね。これからの作戦は予定通りいくのでしょうか?お楽しみに!


 次回の投稿も来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。


 面白いと感じたら、ブックマークや評価をぜひ、よろしく願いします!モチベーションや、物語の流れにもにつながるので!


 それではまた次回お会いしましょう。


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