性格も情報も似る理由がある。14
楽しんでいただけたら幸いです。最後まで読んでみてください。
まだ城内構造を全ては頭に入っていないが、ある程度向かう準備を整えた光介は、日が暮れるまで待機していた。
「ねね、光介くん。具体的にどういう風に動けばいいの?」
役割をもらうことのできた月奈は、いかにもテンション高そうに光介にどうすればいいかを訊いていた。
さすがに説明しないわけにもいかないので、光介は何をすればいいかを話し始める。
「基本的に俺の後ろを付いてくるだけでいい。もし、俺が合図したらそれによって行動を変えてくれ。」
そこで光介は合図を教える。
手のひらを月奈に向けた時は止まれの合図、そのあと、親指と人差し指で輪を作った時は、動いてもいいという合図。
「これを急に出すことが多々あるから、見逃さないようにしてくれ。」
「分かった~。」
少し話を聞いているのかわかりにくい返事で、月奈は答えたがちゃんと聞けていると仮定したうえで、もう少し合図を教える。
光介が親指と人差し指・中指をくっつけた、キツネのようなハンドサインを作った時は、敵が来ているという合図、手を広げて下に向けたときは隠れろ。手を握り、親指と人差し指を伸ばした銃のようなハンドサインのときは、攻撃の合図。とのことだ。
「ほとんどの場合、攻撃の指示はしないが、もしも誰かを助けるときは、この合図を出す。」
そこで、光介は親指を握りこみ、左右に振った。
「SOSサインとは少し違うが、作戦に必要な人物を優先的に助け出す場合があるから、ちゃんと覚えておいてくれ。覚えてないサインがあれば教えてくれ。」
一つ一つ手の形をまねて、光介に確認を取る。ちゃんと覚えたと確認が取れた。
そこで、光介はみんなを集め、今回の作戦を話し始める。
「みんな、今回は向こうからヘルプの連絡が入った。今日の夜、助け出しに行く。実行部隊として、俺と月奈、待機部隊として、健人と阿見都が、その他全員は指示・支援として作戦を行う。」
手慣れているのかのように全員に話し始める。健人と月奈はこの少し特殊な雰囲気にワクワクしているようだが、他四人は光介の監視役だったこともあって、至って真剣な表情をしている。
「まず、俺たちだが、博士たちがいる城で乗り込む。この短期間で向こうに行った半分が洗脳状態になっているようであるため、何らかのアイテムである可能性が高い。というより、調べてもらった結果、そうだった。最終目標はそれを破壊することだ。」
まぁ、俺がしないといけないところだから気にするなと、そのまま続ける。
「その際、月奈には博士とその助手ら2人を救助してもらう。その時は後で渡すインカムに連絡がいくようまわしておく。何かあったら、博士の指示に従ってくれ。」
全員がうなずいた。なお、博士はクラス全員の共通認識で、ほとんどの生徒があだ名だと思っているが、様々な種類の知識に精通していて、自ら物を発明している。それは光介御用達であり、この前、ゴブリンを倒すときに使った武器も、インカムももちろん博士の発明品である。
なお、武器は刃こぼれや弾切れ、充電切れが起きてもとりあえず何とかなるという、曖昧ながらも恐ろしい性能をしている。
銃系統のものであれば、弾切れしても自動的に弾を自動的に生成するし、刃物であれば、刃こぼれしないというとんでもない性能になっている。
銃刀法違反?残念。裏ルートで通すに決まっているだろう。博士が光介に支障が出ないよう、金を積んだのだが。
そんな彼女の名は「世良 未来」光介に助けを求めた人物であり、彼女は光介が信頼する人物のひとりである。
彼女のSOSに応えるべく、彼女を助け出して、協力を仰ぐ。
あちらも何か策を立てて、その策にまつわる道具を作っているはずだ。
そのあとはここを出てからの流れ、ここから離れてるときの残った組への注意点を説明した。
その他詳細を話して作戦説明は終わり、光介は月奈に毒を的に当てる練習をさせる。
外で空のペットボトルを台に置き、これに向けて毒を撃ってみてくれと、指で示す。
いきなり的を撃ってみろと言われても、どうするか分からない月奈は、毒を指先から出す姿勢のまま首をひねっていた。
「もし、イメージで動かせるなら、銃の弾丸をイメージしてみてくれ。指の先から射出するイメージで。」
光介には分からないが、『魔法』というからには、形を変質させることができるかもしれない。そう少し期待して、月奈に言う。
「銃の弾か~。ドラマとか、アニメでしか見たことないけど......」
月奈は目を瞑って集中する姿勢に入ったようだった。
最悪、そうできないのなら、魔物を先に何匹か倒させるしか方法がないのだが......ナイフの扱いは慣れていないのなら、使わない方がいい。刺され返される可能性があるものより、一方的に、返される心配のない攻撃をすればいい。
光介がしばらく月奈の様子を見ていたのだが、突然月奈が目を開き、普段とは異なる、まるで別人のような透き通った、辺りに静かに響き渡る声で唱えた。
『毒ノ銃弾』
と。指先に集まった毒は本物の銃弾の如く、目にもとまらぬ速さでそのペットボトルに向けて発射される。
残念ながらペットボトルに当たることはなかったが、そのすぐ後ろにある木を打ち抜いていた。
その木を貫通するほどの威力で、毒で溶けたのか、その穴が少しずつ大きくなっていた。
先ほどのいつもと異なる月奈を見て、己の目を疑った光介だったが、いつも通りの表情で、当たらずにガッカリしている月奈に、標準の合わせ方を教えるのだった。
いかがでしたでしょうか?今回は、光介が作戦の説明を少ししていましたね。ここで、事細かに描写すると、後に書くことに困ってしまうので、一旦省略しておきます。どの道描写するので、タイミングの問題だと思っておいていただけると幸いです。
次回の投稿も来週の土曜日の予定です。※都合により遅れる場合があります。
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それではまた次回お会いしましょう。




