バカップル探偵 ~真面目とクーデレと一次元萌えと~ リア事件
生きていた死体でも前振りがありましたが、今日1時間半で仕上げました
正直微妙ですし、連載するかも分からないので短編で皆さんの反応を見ようと思います。
僕たちは今、とてつもなく奇怪な状況の中にいます。場所は、何ということはない、ごく一般の高校の教室の一つです。そして、時間も4月中旬のお昼時。別に異次元にいるわけでもないのに、何故この場を奇怪な状況と言うのでしょうか?
順を追って説明しましょう。僕は彼女と一緒にお昼を食べるのですが、今日は雨が降っているのでいつもの屋上ではなく、他の場所も埋まっていたので仕方なく今回は教室で昼食をとることになったのです。二人きりで食べたいと頬を膨らます彼女を、僕は宥めつつ、彼女の作った特製のお弁当を貪っていたのです。そうして、少しもしないうちにその異変は起こりました。クラスの田中君が倒れたのです。それが合図だったように、クラスのほとんどの人間(とは言っても20人ほどです)が倒れ伏しました。死んではいないのですけど。
そして、クラスの鈴木君だけは、倒れる間際に手を震わせながら黒板に白のチョークで「リア」と書き残し、運命を共にしました。勿論死んではおらず、気絶しただけのようです。ちなみに鈴木君は鼻息が荒く、オタクで有名で女子に嫌われておりました。そして今日、彼は鼻風邪をひいていて、しかも鼻息が荒いせいで、授業中も鼻をプンプン鳴らして五月蠅いことこの上なく、事件の時に彼の近くでお昼ご飯を食べた人はいなかったようです。であるからして、彼がどういう心理で「リア」という字を残したか、僕たちには見当もつきません。彼を最後に見たのは、倒れる2分ほど前。鼻シュッシュ(鼻の穴にシュッと液体を発射し、鼻詰まりを解消する、国家機関最強秘密兵器でもなんでもないただの薬品)を彼がしていたのを覚えている。
これが今の現状の説明です。何故このような事になったのでしょう?毒ガスの類なら僕たちも今頃は気絶しているはずですが・・・。それに、助かったのは僕たちだけではありません。クラス内の数組の男女は生き残っております。とはいっても僕たちを含めて二、三組でしょうか。
ここで組と言ったのは、その二人が恋人同士だからです。つまり、このクラスの恋人のいる人間だけが生き残ったのです。しかし、僕たち以外の組は少し顔を引き攣らせているようですが・・・、何故でしょう?
とにかく、僕はこの事件を解きたいと思います。何故ならそうしないと、自分も倒れてしまい、彼女とラブラブイチャ、ゲフンゲフン、彼女との大切な時間が削られるかもしれないし、彼女さえ倒れかねない。
お恥ずかしながら僕は昔、数個の事件を解決しており、自分の推理力には少しの自信を覚えております。
「晃・・・」
「ああ、この事件を解かないといけませんね、葵」
「あーん」
あーん?僕の彼女、葵の言った発言が一瞬理解できず、僕は生きる屍から目を離し、美しい女神のほうを向きました。すると、どうでしょう。彼女が弁当の玉子焼きを箸で掴んで、僕のほうに向けているではありませんか!こんな状態で何と不謹慎なのでしょう。
「あーん、モグモグ、何時もながらあなたの玉子焼きは美味しいですね。お店をやっていけますよ」
「大袈裟・・・、次は魚の煮物。あーん」
「あーん、モグモグ、これも味噌が利いてて、しかしながらくどくなく・・・」
しまった!また彼女のペースに嵌められてしまいました。おっと、ここで読者諸君に、彼女の事を紹介しようかと思います。それは決して、「俺の彼女可愛いんだぜ!」とか「羨ましいか、ゲヘヘ」などと言いたいからではありません。あなた達が、勝手に僕の彼女の顔を想像して、誤解されるのが耐えられないだけなのです。しかし、僕は語彙力がないですから、彼女の美しさや、可愛さなどを表現しきれる自信はありません。なので僕が説明して、あなた達が想像した顔を5倍美しくてください。
彼女は秋月 葵と言って、僕と同じ高校二年生で、中三からお付き合いさせてもらっています。サラッとしていて、纏まりのある黒髪はスカートにまで届くほど長く、見ると触りたくなってしまいます。目鼻立ちが整い、可愛いというよりかは、美しいという言葉が似合う和風美人。少し切れ長な目は、何故か威圧的な印象はなく、逆に包まれてしまいそうな柔らかさを出していて、その瞳に引きつけられない者はいない。少し小さくピンク色の唇は見るだけでむしゃぶりつきたく、ゲフンゲフン、失礼。更に、胸も平均より少し大きく、スタイルもいい。それでいて、知的でクールな性格、勉強もスポーツも万能ときているのですから、彼女はとてもモテるのだ。しかしながら、独占欲が強く、僕が他の女性と話していると、彼女はすぐ拗ねてしまい機嫌を直すには、家に連れ込んで、一日中「愛してるよ」と囁かなければならない。そうして、ようやく仲直りというわけだ。え、その後ですか?子供は聞いちゃいけませんよ。
しかし、こんな完璧な人が何故僕なんかを好きになったのか、よく分からない。その事を彼女に昔聞いたのですが
「あの、僕の何処が好きになったのですか?」
「全部」
と、返されてしまったのです。オゥシット。そんな言葉は「今日の夕飯何がいい?」と聞いて「何でもいいよ」と返されるぐらいに困る。
え、僕の姿ですか?そんな事をのうのうと語っても、この小説を女性が読むとは思えなく、また男性のお方はどうでもいいと思われるだろうから細かくは描写しません。ただ、黒髪で眼鏡をかけているとだけ言っておきましょう。あ、名前は河合 晃と申します。
さてさて、話を本筋に戻します。まずは、彼女を説得して、”あーん、モグモグ”の無限ループを止めなければ。いや、彼女にあーんしてもらうのは嬉しいですよ。しかし、今は彼女にも危険が迫っているかもしれませんから、僕は涙を飲んで(実際にお飲みになる方はいないでしょうが)僕に向けている彼女の箸を彼女の手から奪い去り、ピンク色の弁当箱の上に戻しました。すると、彼女は若干頬を膨らませました。
「何で?」
彼女はクールであるが故、口数は最低限です。勿論、相手には十分伝わりますが。もし、今この言葉を聞いて意味が分からない人がいたら、ラブコメの主人公になる事をお勧めします。ラブコメの主人公ほど鈍感な人はいませんから。
「今は、この事件を考えましょう」
「そんなことしてたら、お昼休みが終わる」
「しかし、僕は君が倒れる事が一番心配なのです。あなたの気絶しているところなど、僕は見たくもないのです」
そう言うと、彼女は少し顔を赤くして「バカ」とだけ呟いて、少し上を向き唇を少しだけ突き出した。この行動の意味が分からない人はラブコ、以下略。僕は、すぐに意味がわかりましたが、いかんせん、周りに沢山の人が倒れているという不謹慎な状態でそのような行為に及ぶ事は躊躇われます。
チュッ
あらら、僕の体は脳の”やめろ”という信号を受諾できないようですね。体が勝手に動きましたよ。僕ってばお茶目さんですね。
さて、いよいよ本題です。いかにこの事件を解くか・・・。しかし、僕はこの事件を解かねばならない。ジッチャンの名に懸けて!
「あなたのお爺さんは、河合 翔で警視総監だけれど事情を知らない人がそれを見るとパクリに見える」
「心を読まないでください。さて、まずは”リア”ですね。この文字の意味を解かないと」
「これ、リマ、じゃない?」
彼女の言葉にもう一度、この字を見る。成程、この字は見ようによっては”リマ”にも”リア”にも見えますね。ん、そうか、そういう事か!
「分かりましたよ」
「本当?」
僕の自信満々の声に、彼女は首をかしげて問う。その仕草は非常に可愛らしく、もし周りに人がいなければ、いくら理性の強い僕でも暴走するかもしれないほどだ。
「ええ、分かりました。やっぱりこれは”リマ”だったんです」
「でも、リマから始まる言葉なんて・・・」
「いえ、有りますよ。これは”リマーン株式会社”のリマなんです」
「リマーンって2008年に潰れて、その余波で世界恐慌を起こした?」
「ええ、そのリマーンです」
「でも、それに何の関係があるの?」
うん、彼女は僕の理性をどうしても壊したいようです。また、首をかしげていらっしゃる。よし、後であんなことやこんなこと、ゲフンゲフン、危ない、危ない。危うく理性がログアウトするところでした。僕は、理性を補強しつつ、彼女の質問に答える
「実は鈴木君はその破綻の秘密を握っていたんです」
「・・・!」
「そして、弱みを握られた犯人は何度も彼にお金をせびられていたのです。しかも、その度にえらくでかい鼻息が聞こえるものですから、犯人は更に激怒します」
「確かに」
「最初は事故に見せかけるつもりでした。しかし、駅で突き落としても、彼は奇跡的に無傷!」
「凄い・・・」
「次は食べていたフグに毒を盛りました。しかし、それを食べたのは彼ではなくマイケルでした」
「マイケルって誰?」
「マイケルが死んだ事に鈴木君は悲しみます。そして、その事の腹いせに犯人に更に鼻息を鳴らしながら、お金をせびりに来たのです。そして、勝手に家からお金がなくなっている事に気づいた犯人の奥さんは、犯人を叱咤激励。家庭崩壊にまで追い込まれかけた犯人はついに、確実に彼を殺す方法を思いついたのです」
「何?」
「犯人は、彼が鼻風邪をひいた事を知り、彼に鼻シュッシュを贈呈します。しかし、噴出するのは薬品ではなく毒ガスだったのです」
「・・・!」
「これで、彼は確実に死ぬはずだったと犯人も思ったでしょう。しかし、予想外だったのは彼の鼻息が予想外にも強かった事です。鼻シュッシュで噴出した毒ガスは、彼の鼻息に押し返され、外に漏れてしまったのです。」
「凄い威力・・・」
「それを、倒れた方々は吸ってしまった。しかし、鈴木君も少しは吸ってしまい、薄れゆく意識の中で、自分を殺そうとした人間を指し示すリマーンと書こうとしたのですが、途中で力尽きリマで止まってしまったのです」
我ながらなんと完璧な推理でしょう。突っ込みの入れようがない。すると、彼女はまた首をかしげながら聞いた。
「私たちが、倒れないのは、何故?」
「この推理は却下ですね」
さて、お昼休みも半分を切りました。早いところ真相を解かなければ彼女とのラブ、ゲフンゲフン、ティータイムを満喫できません。
「そう言えば、この間、一年生にリアっていう子が留学してきた」
「それです!この文字はやっぱり”リア”だったんですよ」
彼女の記憶力がよろしかったお陰で、この事件の謎がようやく解けましたよ。僕は彼女に分かるように一つ一つ説明した。
「リアさんは、留学生です。日本に来る前に色々考えたのでしょう。あれが見たい、これをしたい。そうして、彼女はこの日本に来て、運命的な出会いをしました。憧れていたオタクと会ったのです!それが鈴木君でした。彼女はその時点で一目ぼれをするのです」
「人を好きになる事は、いいこと」
「そうですね。そして、彼女には彼の荒い鼻息ですら、バイオリンの音色に聞こえたのです」
「彼女の聴覚が、分からない・・・」
「程なくして、彼らは恋人同士になります。しかし、彼女は見てしまったのです。鈴木君が見知らぬ女の子と会話しているのを!」
「最低・・・」
「彼女は三日三晩泣きました。そして、鈴木君の事を恨んだのです」
「彼女を慰めてあげたい」
「それは、この後にしてください。彼女は思ったのです。その女と鈴木君はどこまで進んでいるのかと?もしキスまで済ませていたら、離婚をして、慰謝料をもらおうと思ったのです」
「もう婚約まで・・・」
「ええ、18歳になっていませんが、待ち切れずに市役所に頼みこんだのでしょう」
「私たちだってまだしてない」
「僕が18歳になったら即座にしますよ。そして、彼女はそれを調べる道具を作ります。自分の部屋に暗幕を張り、とても大きい窯を部屋に配置。その中にトカゲの尻尾、カエルの目玉、蛇の抜け殻、しゃもじ、マイケルの汗、0点のテストなどを入れ、良く煮詰めたのです」
「0点のテストは、親に隠したかっただけだと思う・・・」
「読者の皆様も、テストは親に見せましょう。そして、彼女は毎日一回その鍋に向かってチチンプイプイと叫び、毎食後、東京特許許可局許可局長今日急遽特許許可却下を3回唱えたのです」
「凄いかつぜつ・・・」
「その後の苦労が実を結び、ある日、遂にそれは出来ました。その液体はすぐに気化し、未だにキスしたことがない人間を無差別に気絶させる強力な毒ガスとなったのです」
「だから、私たちは倒れなかったの?」
「今日も朝で家で十回、学校に向かっているときに4回、休み時間に隠れて8回しましたからね。きっと、他の倒れていない人達が顔を引き攣らせているのはキスの回数がまだ少なく、このガスに対して抵抗力が少し弱いからでしょうね」
「それだけ、私たちが愛し合っているという事」
「もっともです。そして、彼女はこの毒ガスの使用許可を国連にとりました」
「何で通ったの?」
「それは、恐らく、国連の最高権力者の奥さんも浮気の可能性があったので、その人もこのガスを使いたかったからでしょう。さて、使用許可を得たリアさんは、コートにマスクにサングラスに帽子という格好をして、僕たちの教室にやってきました。そして、鈴木君の前に立ちます。しかし、鈴木君はそれに気づかない!」
「何で?」
「よっぽど、鼻シュッシュが気に入っていたのと、雨音がうるさかったからでしょう。そして、彼女は毒の入った瓶を開けます。しかし、ここで彼女は手を滑らせ、全てのガスが部屋に充満してしまうという不測の事態を招いたのです。彼女はまだピュアガールだからして、キスもまだしていない。だから、彼女はその場から即刻立ち去ったのです。しかし、鈴木君は最後の最後に走り去る犯人を見てその人のにおいから、犯人がリアさんと気付き、黒板に書いたのです」
「犬並みの嗅覚」
今度こそ、付け入る隙のない完璧な推理。彼女もウンウンと頷いています。その動作が可愛らしく、脊髄反射で僕は彼女にキスをしようと口を近づけました。
ガラッ
いいところで、ドアが開きました。僕は少し殺意を覚えながらも、ドアから入って走り寄ってきた背の高い男を睨みます。
「なあなあ、晃。さっき、廊下でとっても可愛い二等分線見つけたんだよ!彼女紹介してくれ!」
「知らないですよ!」
僕は拳を握りしめ、彼の鳩尾にヒットさせました。人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られてなんとやらです。
鳩尾を抑え、苦しがっている彼の名は榊 奏。僕の幼馴染です。目鼻立ちが整っているほりの深い顔でいて背も高く、運動神経がいいので女子からモテるのですが、残念なことに、彼は幼い時から一次元にしか恋愛感情を抱かないという困った癖を持っております。
ようやく、復活した奏はすくっと立ち上がります。
「なにも、殴らなくてもいいだろ!」
「黙ってください。それからあなたもそろそろ、一次元ばかりに目を向けるのはやめませんか?」
「一次元を馬鹿にするのか!」
彼は今にも掴み掛ろうとする勢いで、僕に接近します。しかし、長年の仲なので、こういう時に対処する方法も知っています。
「別に一次元を馬鹿にしている訳ではありませんが、その気持ちは一次元には通じませんよ」
「言わないでくれ・・・。いいんだ、俺は三次元から愛されているんだから・・・」
「それも怪しいですが・・・」
「三次元の人間が、俺たち二次元を愛するのは自然の摂理だろ」
「確かにそう」
彼女はウンウンと頷きます。そんなメタフィクションネタは言わないでください。
「三次元の方々も安心しな!お前らは四次元に愛されているはずだ!だから、二次元の俺たちは一次元を愛するのさ」
「それは、あなただけ」
「葵ちゃんに言われると傷つくな・・・。ところで、何でみんな倒れてるの?」
そう言えば、彼は皆が倒れた時ここにいなかっですね。あれ?おかしいですね。僕の推理通りだとすれば、彼は倒れていないのだから、彼はもう既に接吻を済ませているという事になります。なんで教えてくれなかったんですか?みずくさいですね。
「あなたにも彼女ができたのですね。おめでとう御座います」
「は?いやいや、俺は法線一筋だから!」
「嘘はつかないでください。もう証拠は上がっています」
僕は自分の推理を彼に聞かせました。すると、彼は呆れたような顔をします。
「なあ、一つ聞いていいか?」
「何でしょう?」
「お前たちの昼飯の風景を教えてほしい」
何故、話さなければならないのですか?そんなプライバシーを。
「私たちは」
葵、あなたも喋らなくていいですから!
「はい、あーん」
「あーん、モグモグ。美味しいですね、このほうれん草のおひたし。ところでですが」
「何?」
「教室で、こういう事をされると、いささか、恥ずかしいのですが」
「だから、口うつしは我慢してる」
「そうですね、よく我慢できましたね、良い子です」
ナデナデ。彼女の頭を僕は撫でました。喜びで少し目を細める彼女が、とても可愛くて愛おしい。
そんないい雰囲気の時に、田中君が倒れたのです。全く、思い返すと腹が立ちます。
彼女が伝え終わると、奏は直ぐに溜息を吐いて衝撃的な事を言います。
「皆が倒れたのお前たちのせいだわ」
「何という事を言うのですか?君は」
「何で?」
「この”リア”、実際はだな・・・」
そう言って奏は、白いチョークをとり、黒板に文字を書きました。そうして、できた言葉は
”リア充死ね”
僕たちは無言になりました。あまりにもくだらない答えが出たからです。リア充死ねとは、リアル(現実)が充実している奴死ね、という意味です。つまり、皆さんは、僕たちのアマアマな会話に、自分に彼女がいないという辛い事実をチクチクどころかグサグサと突かれ、ショックで倒れたのです。そうして、鈴木君だけが最後の力を振り絞ってリアとだけ書いた。これが、真実です。
そう言えば、今日は初めて教室でお昼ご飯を食べました。だから、僕たちのアマアマっぷりを見せられる事もなく、皆さんは平和にお昼ご飯を食べれたという事です。
「お前な、いつもそうだよな。誰かが悲しんでいたり、困っている時は物凄い推理力を発揮するのに、普段はてんでだな」
ほっといてほしいですね。恥ずかしさと、僅かながらの怒りが込み上げてきましたよ。
「全くこんな事で、彼女とのティータイムを邪魔しないでほしいですね」
「大丈夫、私たちはいつでも一緒」
「葵」
「晃」
うん、他の人にはオーバーキルとなるアマアマっぷりですが、人の恋路を邪魔する奴らは馬に蹴られて何とやらです。奏はというと、黒板の”リ”という字の曲がり具合にあどけなさを感じて萌えたらしく、携帯で写メを撮りまくっています。
今ならだれも見ていません。僕たちは、唇を近づけました。今度こそ・・・!
キンコーンカンコーン
お昼休み終了のチャイムが鳴り響いて、先生が入ってきました・・・
皆さんの感想が11件以上になるか、ユニークアクセス数が1111を超えたらもう一個短編作りたいと思います。その短編も好評だったら、連載する予定です