ウデ・クツシターVSアシ・グンテー 4回戦
猫大長老七宝さま「ウデ・クツシターVSアシ・グンテー」を源流とするリレー小説です。常識が邪魔をしてしまいましたw
やはりはじめに言っておくべきだと思うが、このお話はモヒカンと間違えてヒゲにバリカンを食い込ませた男と、寝癖の上にさらにカエル型宇宙人をパジャマに貼り付けた男との対決である。
ウデとアシの暗黒武闘会での対決を期待してこれを開いた人は「タイトル詐欺だ! ペリカを10倍にして返せこの帝愛の犬! バリウムうんこマダラはげ!」と思うかもしれない。
そんなあなたに私からは「ファ(削除音)ユー」と言わせていただきたい。
ぶち殺すぞゴミめら! 転がってイヤイヤすれば抱いてもらえるのが当たり前か? 泣けば周りがちやほやと世話を焼いてくれる。まだそんな風に考えてやがる…甘えるな! 世間はお前らのお母さんではない! ネグレクトの継母だ! お前たちは甘えに甘え負けに負け続けた折り紙で鶴も折れないクズだ! すまん言い過ぎた! チューリップにしておいてやる!
……途中で何を言ってるのか分からなくなってしまったがまあいい。いいよね?
それでは『ヒゲ・バリカンVSネグセリオ・パジャマ軍曹』開幕! とくと見よ!
「やんのかコラ」
「なんだとコラ」
「あ?」
「あ?」
「……あンっ♡」
「ああンっ♡」
え? えーと……そうした一進一退の攻防が大きく動いたのは草木も眠る丑三つ時を3時間ほど過ぎた早朝のことだった!
バリカンのターンエンドの声にネグセリオが間髪入れずに牌を鳴いて宣言した。
「ボードウォークにもう一軒家を建てるぜ。カンドラめくってくれや」
バリカンがめくったカンドラは「ドラミ」、つまりドラは「スネ夫」。ネグセリオにモロ乗りとなった。
ニヤリと笑うネグセリオだったがバリカンも負けてはいない。
「残念だったな。オレの捨て牌を見てなかったのか?」
河に目をやったネグセリオの顔が固まる。
「早い巡目での「ウニ」「イクラ」の連打……「マグロづくし」か! まさか最初から狙っていたのか?」
「気づくのが遅かったな。あと数巡で……むっ、貴様食い取ったな! いつの間に」
もぐもぐとネグセリオの口が動いている。再び形勢が逆転する。
「ごくっ。一周回ってからなんて悠長なことを言ってるからだ。馬鹿め! これでお前の上がり目は無くなった。黙ってガリでも食ってろ」
「まだだ! まだ終わらんよ。 3三飛成り!」
「くっ、寄せてきたか! ならばここはビショップで……」
「させるか! ツケマイでかわす!」
「なんの! チャガボルテの末脚をなめるな!」
伯仲の戦いのさなかに審判の宇宙刑事チャバンが動く。必殺のチャバンダイナミック(※ちゃぶ台返し)が炸裂したあとで彼は叫んだ。
「オレはリバーシしか知らん!」
その大音声はたちまち雷雲を呼び、会場である公園に雷が落ちた。公園は停電してしまい、対決は一時中断となった。
ふふっ、常識に囚われた不甲斐ない奴と笑ってやってください……。
※リレー小説
「ウデ・クツシターVSアシ・グンテー」(n5990hs)
「ウデ・クツシターVSアシ・グンテ― 二回戦 パングラム参加」(n6387hs)
「ウデ・クツシターVSアシ・グンテー 3回戦」(n6516hs)
「ウデ・クツシターVSアシ・グンテー 5回戦」(n8142hs)