円卓組始末記(※※/※※/2022)
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むかしむかしのことです。
ある日、ひりゅうが箱をおとしました。
箱の中には竜のひみつがいっぱいはいっている……にんげんたちはそうかんがえ、箱をめぐって大きなせんそうとなりました。
だいまどうしマーリンが『このままではいけない』と、箱を竜へかえすことをていあんしました。
四っつの大国からだいひょうのきしがえらばれ、四人は東へたびだちました。
たびのとちゅう、とんでもないまものに四人はおそわれ、ひとりがたべられてしまいました。きしは三人になりました。
さらにたびのとちゅう、三人はまじょにまほうをかけられ、ひとりがたびをやめてしまいました。きしは二人になりました。
のこったふたりでけんかになりました。ひとりがたおれて、きしはひとりになりました。
きしはぎん色の竜にあい、箱をかえしました。
ぎん色の竜はとてもおこっていて『いつかハデスをころす』、そういいのこして地のそこへかえっていきました。
せんそうはようやくおわりました。たくさんのひとがしに、たくさんのひとがふこうになりました。
でも、箱のなかみがなんだったのか、けっきょくだれにもわかりませんでした。
にんげんにはあけられない箱だったからです…………
(注・諸説あります)
意訳・田宮 三紀彦