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9話:博美は早実を目指し、修一は、早稲田大学を受験

 疲れると気分転換に秋葉原の無料視聴室で音楽を聴いて楽しんでいるようだった。そうしてるうちに2005年が終わり2006年を迎え、博美の早稲田実業、受験の年となった。


 もちろん初詣に行き、早稲田実業の合格祈願をして合格絵馬を奉納したのは言うまでもない。少しすると、早稲田実業の受験願書を手に入れ、提出して、受験日が2月8日と決まった。


 受験日には、両親がついていき、緊張をほぐすように言った。

「そして、笑顔で受験会場に入、出てきた時、ベストは尽したと小さな声で言った」。

その後、合格発表は2月10日だった。


 2月10日、自宅から50分かけて、国分寺の早稲田実業へ行き、掲示板を見ると、博美が、自分の受験番号を見つけ合格したと喜んだ。まーまだ、第一段階ですけどねと、舌を出しておどけて見せた。


 その後、近くのレストランで昼食をとった時、来年は、兄が、早稲田大学商学部受験の年だねと言った。私も。早稲田大学の建築学部を目指したい、はっきりと言った。


 その晩、秀一が博美に、早稲田実業、合格おめでとうと言うと、今まで気丈だった博美の目に涙が浮かび流れ落ちた。店員40人と少ないので、内心、不安だったろうと、慰めると、本当に受かったんだよねと確認した。


 実際には、今日は、朝起きてから、怖くて、怖くてしょうがなかったのと言い、母に長い間、抱き着いた。その娘の頭をなでて、ほんとうによくやったねと、子供をあやすように言った。


 その後、4月から、兄の秀一が、来年の早稲田大学商学部受験を目指し、ラストスパートの1年が始まった。しかし、疲れたら休むというリズムで、継続的に問題集を解く毎日が続いた。


 そして、突然、父が、秀一に、今一番、欲しい物は何かと聞くと、ステレオと言うので、わかった、今週の休み、一緒に行って、買ってこようと言った。4月16日、日曜日、10時に家を出て11時に、秋葉原に到着。


 父が、一番欲しい、ステレオセットを選べと言った。秀一が、いくら位まで、出してくれのと聞くので100万円伝えると、そりゃ、すげえと言った。ます、腹ごしらえしてからにしようと言い、近くのレストランで、焼き肉を食べた。


 その後12時頃から、アンプ、スピーカー、ターンテーブル、CDレコーダー、レコード、CD全集などを選び始めた。14時には、すべて決まり、その量は、かなりの量になり、送料もかなりかかった。


 しかし、十分満足してくれたようだった。全部、終了した後、近くの喫茶店で珈琲を飲んだ。父が、秀一に、将来、何がしたいと聞くと親父みたいに、投資で金を設けて自分の必要な金額だけ残す。それ以上稼げたら世のため人のために使おうと思っていると話した。


 やがて、6月、梅雨に入り、梅雨が明けると夏、秀一は、エアコンを聞かせて勉強をして休むと少し音楽を聴いて、気分転換して、また勉強を再開して、多くの問題数を解いていた。


 8月が過ぎて、9月から再び高校へ行き、その後、進学塾への生活の連続。しかし、ステレオを聞くことで気分転換になるようで、明るい顔になった様な気がする。


 10月に入ると、進学塾で一斉テストが行われて秀一の早稲田大学商学部の合格の可能性が判定され、始めて80%を超え、安心したようだ。しばらくすると寒くなり年末を迎え風邪をひかないように両親も秀一の体調を心配していた。


 しかし、今年は、風邪をひくこともなかった。そして2006年が終わり、2007年を迎た。初詣に行き、早稲田大学商学部への合格祈願と合格絵馬を奉納してきた。


 入学願書をもらいに行き、1月23日までに提出を終えた、受験日が2月23日金曜で合格発表が3月4日だった。秀一は、2月に入っても体調を崩すことなく過ごし2月23日の受験日を迎え両親が付き添った。


 試験会場には入る前、深呼吸をして行ってきますと言い会場に入っていった。終了後、会場から出てくる時の顔は、穏やかで、満足げだった。見直しもできたし、行けるんじゃないとさらっと言った。

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