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18話:留学への質疑応答と株研究会へ

 他の中国、韓国からの留学生との付き合いはと聞くと、ほとんどなかったと話し、その理由は、日本人に対して、かなりのライバル意識を持っているように感じたと説明した。


 もう一度、アメリカ留学したいかと、もし、次に行くとしたら、どの地域が良いかと聞かれた。もちろん、行けたら、もう一度、行きたい。行くとしたら、夏ならボストン。春休みならサンディエゴに行って見たいなと言った。


 それはなぜと問われ、ボストンは、ハーバード、MIT「マサチューセッツ工科大学」が、あるからと言い、サンディエゴは、美しい街と聞いているからと述べた。留学について学生の興味は、かなりあるようで、1時間近く、話し続けた。


 午後の授業を終えて、FX研究会のサークルに行って、話し合いをすると、メンバーの中の佐藤と斉藤君が、金額が大きくないとFXは動きが鈍いから面白くないと言った。それに対して島村も同感し、あっさりサークルを脱退した。


 株投資研究会のサークルに佐藤と斉藤君と3人で入ることにした。そして、すぐに株投資研究会のサークルの先輩に入部したいというと、了解するといわれた。しかし、下級生は、上級生の仕事の手伝いでパソコンを打つ仕事をした。


 そして、プリンターでデーターを出力して、ファイルにまとめる仕事の下働きから始めてもらうと言われ、了解した。先輩たちで優秀な人たちは、株投資競技会の東京予選、関東予選を通過して選手権を争っていると教えてくれた。


 投資競技会は、5人の団体戦で利益額の大小で勝ち負けを決めると話した。早稲田は、関東で昨年ベスト8、2年前は、ベスト3まで行ったと説明してくれた。


 2008年3月、島村博美は、首都大学経済学部と日大経済学部を受験しようと考え、練馬の予備校に通い始めた。2008年6月の統一模擬試験の結果、首都大学経済学部の合格可能性65%と日大経済学部合格可能性70%の判定が出た。


 高校での成績ではクラスでベスト10に、たまに入ったりする程度で、成績は上の下と言ったところだった。その後、2008年9月の統一模擬試験の結果、首都大学経済学部の合格可能性70%と日大経済学部合格可能性75%の判定となった。


 クラスの順位がやっとベスト10常連の仲間入りした。洋楽が好きで、勉強につかれると、モータウンサウンド、ABBA、など好きな曲をヘッドフォンで聞いていた。実は、元来勉強は好きではなく、兄への対抗意識で勉強している所があった。


 本が好きで国語、社会は好きだが、理屈っぽい数学、科学系が苦手だった。兄が、教えてやろうかと行くと、すぐ反発して大丈夫と言い断っていた。かといってアルバイトする気力もなく、家でぶらぶらして、気が向いたら勉強するという毎日だった。


 やがて2008年も12月を迎え、2008年12月の統一模擬試験の結果、首都大学経済学部の合格可能性70%と日大経済学部合格可能性75%の判定となった。その後、秀一は、父に300万円借りた。


 そして、SBI証券に口座を開き自分の預金全額を入れて投資口座を410万円とした。この頃は、2008年9月15日に起きたリーマンショックで日経平均株価も大暴落を起こし、9月12日、金曜日の終値は12214円だった。


 しかし、10月28日には一時は6995円まで下落し、1982年10月以来、26年ぶりの安値を記録した。日本は、直接的に、アメリカのインチキ債権を購入してる金融機関は少なかった。


そのため、大手銀行、証券会社の損失は、軽微であったが世界恐慌を連想させ、日本株が、他国より遅れてやってきた。しかし、その下げは、その不安心理の鬱積は、強烈な下げにつながったわけだ。


 それについて、早稲田大学の株研究会では、日本株で、最後まで下げ続け、下げのきつい大型銘柄が狙いだと言われていた。秀一もその情報を聞いていた。その中で金融関連株のオリックスに注目していた。

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