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15話:アメリカ留学、終盤の授業

 ウオール街の投資銀行なんで、アメリカの有名大学出身者でも、ほんの一握りのエリートしか入れない。現実の話、外人のディーラは聞いたことがないと言った。誰もいないなら、僕が最初の成功者になると笑いながら言った。


 すると、先生が、それは君の希望でしかないねと、バッサリと切った。この話を聞いて、教室から笑い声が聞こえた。金曜日に秀一が「君はなぜ英語を習うのか」と言う質問に対しての答えを発表する順番になった。


 その時、世界の文化を知るためと答えた。理由は、事実上の国際共通語として英語だからと答えた。文化を知るということと何かとアメリカ人のトミーが質問した。それに対して、その国の歴史、価値観、宗教、哲学を知り、世界中の文化を知って、自分の教養を深めるためと答えた。


 担当の先生が、それを聞いて、将来を担っていくべき若者にとって、それは、とても大切なことだねと褒めた。是非、英語をマスターして、世界中の文化を吸収して世界に役立つ人間になってほしいねと解説した。


 そうして、金曜日が終わり、週末を迎えた。翌日の土曜日は、シアトルからフェリーで行ける島が、ピュージェット湾に浮かぶベインブリッジ・アイランドへの観光ツアーに予約。白と緑のフェリー、ベインブリッジ・アイランドまでの所要時間は35分。


 島民の多くがシアトルに通勤している一方、シアトル住民にとっては、気軽に行ける観光地。フェリーの発着場所であるピア52は、シアトルのダウンタウンから徒歩圏内。乗船券は8ドル、フェリー乗り場で購入でき帰路は無料。


 船内ではコーヒーや軽食も販売されていて、大きな客室でゆったりくつろげる。当日は、お天気が良く、デッキに出て、太陽と潮風を感じながらピュージェット湾の景観を楽しんだ。しかし、あっという間にベインブリッジ・アイランドに到着。


 島に着いてフェリーの港から5分ほど歩き、ウインスロー・ウエイ沿いのダウンタウンに到着。お洒落なカフェやベーカリー、スーパー、本屋や雑貨店などかわいいお店がコンパクトに集まっていた。到着したのは、11時過ぎ。


 あたりの店を回ると焼きたてのパンやパイが美味しいブラックバード・ベーカリー、朝食時、行列ができるアメリカンなストリーム・ディナー、他に、日本やタイなどアジア料理のレストランやワインのテイスティング・ルームもあった。海を望むハーバー・パブリック・ハウス。


 地元ビールやワインの豊富な品揃えを持つカジュアルなパブハウス。料理が、とっても美味しいので、お酒を飲まない人でも大満足だと解説本に書いてあった。フィッシュ&チップスやオイスターなどのシーフードも多い。


 パブ特製のキムチを使ったチャーハン、ミディアムレアに焼いたマグロのサンドイッチ 「ツナ・スライダー」もキムチがアクセントになっていて、やみつきになる美味しさと書いてあった。やはり海を望むハーバー・パブリック・ハウスに入った。


 そこで、マグロのサンドイッチ 「ツナ・スライダー」とビールを頼んだ。解説書の通り、キムチの味が、最高に美味くて日本人にぴったり。そのあと、解説書に書いてあったモラ・アイス・クリーマリーというアイスクリームショップに入った。


 65種類以上のフレーバーがあり、チョコレートだけで約10種類もあった。店名にもなっている「モラ」とは、「ブラックベリーのこと」。ピスタチオのチャンクが香ばしい、さらに旬のフルーツを使った季節メニューもい旨そうだった。


 中でも、ピスタチオのチャンクが一番、気に入って、購入して食べたが、さすがにアメリカンサイズで、量がたっぷり入っていた。食べ終わってから飲むコーヒーの味も格別だった。そうしてホストファミリーの家に帰ったのが17時近くになっていた。


 翌日の日曜日は、留学で何を学んだかと言うレポートの作成と夜に、日本の両親にスカイプ電話をかけてから、床についた。最終週の授業になり、前半は、自分は、留学で何を学んだかと言うテーマの議論になった。

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