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こうして、1日目が終わる。

初戦闘を終え、レベルも上がり、充実した異世界ライフの始まりを迎えている。


そして俺はいよいよ始まりの場所(ただの原っぱ)から旅立つことに決めた。



つってもどこに行けばいいんだろうか。



いざ旅立とうとした俺だったがどの方角に進めば良いのかわからなかった。


地図は何の役にも立たない。


もはや運任せでしかなかったがとりあえずゴブリンが来たであろう方向に進むことに決めた。


あわよくば二匹目のゴブリンからも経験値を稼げるかもと思ったからだ。



そんなこんなで進み続けて30分ほどで俺は木の実を見つけた!


少し小さいリンゴぐらいのオレンジ色の実は、何だか美味しそうに見え、俺はすぐさま【鑑定】を使った。



―――――――――――――――――

【アプー】

程よい酸味を持つ果物。食べられる。

価値:10G

―――――――――――――――――



「来たあああああ食いもんだああ!」


嬉しくなった俺はすぐにアプーに飛びついた。


そして一口かじると、程よい酸味がありながらもみずみずしくて甘かった。思わず旨い!と叫んでいた。


これはあれだ。リンゴだ。リンゴもどきだ。



そのままリンゴもどきを3つほど食べ、ついでに熟していそうなものを10個ほど摘んでアイテムボックスにしまった。これでしばらくは空腹もなんとかなるだろう。わびしい食卓だが。ないよりマシだ。



しかしこのリンゴもどきが2Gかぁ。とすると上薬草って結構価値の高いものなのかな?


なんだかんだ上薬草は150本も摘んでいる。あそこで【鑑定】しといて良かった。


ちなみに、薬草摘みで【採取】を取得している。ただ驚いたのは150本摘んだだけでLv.10(MAX)に上がっていたことだ。


こういった技能系のスキルは上がりやすいのか、それとも採取が上がりやすいのかはわからないが、スキルLv.10が最大だというのが分かったのが何よりも大きい収穫だろう。


とりあえず色々なことを試しながらスキルLv.を上げて、手に職を持って楽しく生きる!


それがチートに生きる醍醐味だ。



≪異世界からの救世主≫?いつか考えればいいだろう。




そんなこんながありながら、歩いたり走ったりジャンプしたり色々なことを試し、トイレしたりリンゴもどきを食ったりの用を済ませたりしながら、1時間ぐらい歩いていると再びゴブリンに出会った。それも今回は2匹だ。



気配察知スキルのおかげか、今回はかなり遠くから発見できた。

向こうはまだこちらに気が付いていない。



もう以前のような挨拶はなしだ。あの1回で俺のメンタルは破壊されたのだ。悪いのはお前らだ。恨むならさっき出会ったゴブリンを恨むんだな。



俺は【隠密】を使いながらゴブリンに忍び寄り、不安だったのでちょっと魔力を多めに込めて【水矢】を2発撃ちだした。


すると水矢は狙いどおりゴブリンの頭に直撃し爆散した。矢なのに。ゴブリンの頭が爆散した。




「うわぁ・・・」




先ほどの打撲とは違い、今度は殺傷能力の高い魔法を使ったからか、その光景は非常にグロテスクなものとなった。


ぶっちゃけかなり気持ち悪い光景だったので俺は見なかったことにして走り去った。



そして少し時間が経ち気持ちを落ち着かせてステータスボードを確認した。


―――――――――――――――――

名前:ハルヤ・セガワ

性別:男

年齢:22

職業:なし

状態:正常

称号:異世界からの救世主

レベル:21

体力:167

魔力:156

筋力:76

防御:72

敏捷:77

知力:83


スキル:

【共通スキル】


棒術Lv.3、格闘術Lv.5、剣術Lv.5


水魔法Lv.6、火魔法Lv.6、風魔法Lv.7、土魔法Lv.6、光魔法Lv.6

闇魔法Lv.6、無魔法Lv.6、回復魔法Lv.6

体力回復速度上昇Lv.6、魔法操作Lv.7、魔力回復速度上昇Lv.6、瞑想Lv,7、溜め時間省略Lv.6


投擲Lv.4、隠密Lv.6、忍び足Lv.6、気配察知Lv.6、観察Lv.6、視力補正Lv.5、聴力補正Lv.4、回避Lv.4、加速Lv.5、跳躍Lv.5


採取Lv.MAX


【固有スキル】チートパック

――――――――――――――――――


「よし!よし!順調にレベル上がってるなー!」



やはり成長が実感できるのはいい。


前の世界でも、勉強は嫌だったけど、テストの点数が上がったり偏差値が上がったりするのは嬉しかったからな。数字って時に残酷だけど、こうやって示してくれると有難いもんだ。



ちなみに走ったりジャンプしたことで加速と跳躍がついた。

―――――――――――――――――

加速:走るのが早くなる。


跳躍:ジャンプ力があがる。

―――――――――――――――――


どちらもかなり有用なスキルで、【加速】はLv.5ですでに100メートル5秒きるぐらいのスピードがでているじゃないかと思う。100Mの金メダリストもビックリのスピードだ。


楽しくて忍者走りしたのもいい思い出だ。



ただ体力消費が激しく、一回の【加速】で10秒ぐらい効果が持続するが、体力も10ぐらい消費した。ハイリスクハイリターンといったところかな。



【跳躍】は一回のジャンプで4~5メートルぐらいジャンプできるようになった。楽しかったが下を見た瞬間に滅茶苦茶怖くなったので、できれば使わないようにしておきたい。



そんなこんなで順調に強くなりながら俺は歩みを進めていった。


2~3時間もすると日も暮れてきたが、その間にゴブリンを5匹と角ウサギというモンスター3匹と遭遇した。


―――――――――――――――――

種族名:角ウサギ

角兎族。可愛い見た目に反して獰猛な性格をしている。高い跳躍力と加速で角を突き刺そうとするが、目が悪く命中率が悪い。角は固く、多少の利用価値がある。肉は美味しく食べられる。

体力:2

魔力:0

筋力:2

防御:1

敏捷:3

知力:1

【共有スキル】跳躍Lv.2、加速Lv.1

―――――――――――――――――


角ウサギは可愛かったので倒すのをためらったが、こいつもゴブリン同様に殺意に満ちた目でこちらを睨み、角を突き刺そうとしてきたからぶん殴った。


【鑑定】によればゴブリンとは違い食べられるようで、皮をはいで旨そうな肉だけ取り出した。


2匹分行ったことで【解体】スキルを取得、Lv.が一気に6まであがった。このスキルの補正のおかげが旨い部分を綺麗に取り出すことができた。



そして今の俺はそこら辺からかき集めた木の枝に【火魔法】で火を点け、たき火をしている。



そろそろ暗くなってきたのとウサギ肉を焼くためだ。ついでにリンゴもどきも焼いてしまおう。



しかしたき火の火は落ち着くな。



前の世界ではテレビやSNSで、一人キャンプでたき火を楽しんでいる奴を見ながら「生きるのに疲れてんのかな……」とか心配していたが、はまるのも分かるわ。なんかいいわたき火。


別に生きるのに疲れているわけじゃないけど。やっぱり火って人の気持ちを落ち着かせるんだな。




なんて素敵なことを考えながら、俺はこの夜をどう過ごすか考えていた。


寝るところも、行く方向も、何をすればいいのかもわからない。


それ以上に夜という視界の悪い状況でモンスターに怯えながら俺は一人森の中で過ごさなければならないのだ。




はぁ。やっぱりステータス上げるよりも前に旅立っときゃ良かったのかな。



でもしょうがないよな。あんな楽しそうなもんを目の前にして、止まれねぇよ。



しかも、なんだかんだ今日一日かけてかなりステータスが上がっている。


俺は改めてステータスを確認する。



―――――――――――――――――

名前:ハルヤ・セガワ

性別:男

年齢:22

職業:なし

状態:正常

称号:異世界からの救世主

レベル:30

体力:242

魔力:226

筋力:112

防御:83

敏捷:117

知力:119


スキル:

【共通スキル】


棒術Lv.4、格闘術Lv.5、剣術Lv.6


水魔法Lv.6、火魔法Lv.6、風魔法Lv.7、土魔法Lv.6、光魔法Lv.6

闇魔法Lv.6、無魔法Lv.6、回復魔法Lv.6

雷魔法Lv.5、氷魔法Lv.5、重力魔法Lv.6、召喚魔法Lv.1、

体力回復速度上昇Lv.6、魔法操作Lv.8、魔力回復速度上昇Lv.7、瞑想Lv,8、溜め時間省略Lv.7


隠密Lv.7、忍び足Lv.7、気配察知Lv.8、観察Lv.8、視力補正Lv.6、聴力補正Lv.6、回避Lv.5、加速Lv.6、跳躍Lv.5、暗視Lv.5


投擲Lv.4、採取Lv.MAX、解体Lv.6、調理Lv.1


【固有スキル】チートパック

―――――――――――――――――



新たに雷魔法、氷魔法、重力魔法、召喚魔法、暗視、解体、調理を手に入れた。


つっても【調理】は今さっき手に入れたんだが。焼くのも立派な調理だもんな。



【雷魔法】はLv.1じゃ静電気程度だったが、Lv.5では一本の木を燃やすぐらいの雷を撃てた。ただ、すぐに【水魔法】で消す必要があり、怖くてレベル上げはそこまでしていない。



【氷魔法】はLv.1で葉っぱ一枚を凍らせるぐらいだったが、Lv.5で木一本を見事に凍らせた。対象に触れなければならないという厄介さはあるものの、威力としては中々だろう。ただ問題は寒くなるという事だ。アサノフクという暖房性能0の服じゃLv.5が限度だった。



【重力魔法】も最初は草1本倒す程度だったが、Lv.5では太い木の枝でも折れるのだから中々の威力だろう。まだ範囲はそこまで広くないが。こちらは上げやすかったのでLv.6まで上げている。


雷魔法、氷魔法、重力魔法はLv.1の魔法を使うだけで消費魔力が10も必要だった。


10→20→40→80→160と上がっていったから、Lv.10の魔法ではもしかしたら5120も使うのかもしれん。そうなったら使えるのはしばらく先になるのだろう。



いずれは環境破壊もいいところの魔法が放てるのかもしれん。ただ、そこまで攻撃力の高い魔法を使わないと戦えない相手がいないことを願うばかりだ。




特筆すべきは【召喚魔法】だ。この魔法は本当に厄介な魔法だった。魔力も増えたのでいけるかもと思い使ってみたら覚えることができた。


手に入れられたはいいが、Lv.1で呼び出せたのはただの鳩だった。言う事は聞くが、こいつ1匹呼び出すのに魔力を30も消費するハメになった。かなり燃費が悪い。



しかもこいつ、何もしてなくても魔力を消費するし、命令を出すたびにさらに魔力を消費するのだ。

「飛べ」で魔力2。「着いてこい」で魔力2。「リンゴ取ってこい」では魔力4。しかもリンゴは重かったのか取ってこれなかった。なんという金食い虫。いや、魔力食いバトであることか。


流石に燃費が悪すぎて邪魔になったので「戻れ」と念じたが、ここからがもっとも厄介なところだ。



なんとこいつは念じても戻らないのだ。



しょうがないのでその場でじっとさせて、次の召喚魔法を使おうとしたら、何とこの鳩がいるせいか召喚魔法が使えなかった。


一度に2匹は生み出せないか、同じスキルレベルのものは生み出せないのか。その辺もわからなかった。ただ、この時点でまだLv.1だったので詰んでしまったのだ。



もはや呪いの装備のように見えてきた鳩を、だからと言って連れていくのも邪魔だし魔力も消費する。しばらく待ってみたが当然のように消えない。



しょうがないので泣く泣く倒すことにした。放っておくのも寝覚めが悪いからな。



一思いに目をそらしながら火魔法を使ったら、鳩は体力がなくなったのか消えた。



体が残らなかったのは不幸中の幸いだったが俺の心に出来た傷は深かった。


なのでそれ以来召喚魔法は練習していない。




とまぁそんなことをしながら歩いていたからか、多分あの原っぱから大して進んでいない。



【地図】で確認したが、色のつく部分がごくごくわずかに増えたような気がするだけで、距離は全く分からなかった。拡大機能もついていないというとんでもないポンコツである。なんかシミみたいなのもある気がするし。


一体これからどうすれば良いのか。途方にくれながら段々焼けてきたウサギ肉とリンゴもどきを食べることにした。



ウサギ肉は感触としては鶏肉っぽい。意外と旨かった。ただ残念なことに、調味料がないので素材の味勝負である。それでも十分に旨いと思えたので、相当に味が良いのだろう。



でもせめて塩が欲しいなぁ。



【塩生成】とか【塩魔法】とかないのかな。

一応念じてみたが何も出てこなかった。



創造魔法とか時空魔法なんかはいくら試しても使えない。魔力が足りないのか、そもそもないのか。チートの醍醐味なんだがなぁ。いつか使えるといいな。




さて、とりあえずウサギ肉と焼きリンゴもどきで空腹は満たせたものの、この夜をどうやって過ごすかが問題である。



幸い【暗視】と【気配察知】のおかげで周囲の状況は思ったよりもよく分かる。



ただ、だからと言って心から安心とは思えない。前世での経験からか、夜の方が危険であるということが心に刻まれているのだ。全く心が落ち着かない。



ちょっとだけ、【召喚術】のLv.をあげて召喚したやつに任せるのも手かと思ったが、正直あの鳩の苦行をもう一回やる気はしない。思いの外あの鳩が可愛かったせいである。



考えてもしょうがないので覚悟を決めた。



俺は四方に石壁を張りそこで一晩過ごすことにした。



なんだかんだ朝から活動していたからか既に眠くなってきている。もうこれ以上何かをしたくはない。



石壁であれば多少の敵は追い払えるはずだ。


天上からくるモンスターには何も対策できていないがしょうがない。天上生成なんてものは覚えてないのだ。それに夜空を見上げながら寝るのも乙なものだ。



今のレベルであれば、この辺で出るモンスターぐらいなら何発か攻撃を受けても耐えられるのではないかと思っている。


だからこの天上のない半安息地で眠ることにした。

ベッドなんかもない。草の上だ。それでも草のおかげでちょっとだけフカフカするから多少はマシ。



目を覚ましたら、体が痛くなっているかもしれないが、もう疲れた。このまま寝よう。



神様、どうか守っていてください。


最悪モンスターは来てもいいですから、雨だけは、雨だけは勘弁してください。




こうして俺の異世界一日目が終わった。


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