2016/12/10 いいことを思い付くのんのん
いいこと思いついた!と、のんのんは最近よく言います。微笑ましい事から、え?それ??みたいな苦笑いものまで色々ですが。内容はともかく、自分で何かを思い付く事が素晴らしい!と言う訳で、この言葉を聞く度にニヤニヤしてしまう、とお母ちゃんは喜んでいます。
「いいこと思い付いた」それは創造性の芽生え。創造性、それは人生を切り開く上で極めて重要な能力です。これを生み育てるには、その為の環境と指導が絶対に必要です。ここがよくある勘違いなんですが、全く何も無い所に乳幼児を置いて放っておけば自然と身に付く訳ではありません。と、お母ちゃんが解説してくれます。
何を隠そうお父ちゃんもその勘違い組でした。お母ちゃんに突っ込まれるんですが…しかしここへ至ってよくよく振り返ってみれば、お父ちゃんにもよくわかります。IT技術者として心と脳をコンピュータのアナロジーで捉えるお父ちゃんは、よくよく考えれば自分にもわかったはずなのに…と反省する事しきり。
心には部品があり、発達には段階がある、という事です。脳がコンピュータであるなら、そのプログラムの投入=心の育成は、乳幼児期に親を観察して真似をする、という所に技術的な鍵があります。生まれて最初の数年が勝負という事になります。まさに今!ですね。
創造とは何か?そこには2つの種類がある、というのがお父ちゃんの持論です。1.普通では思い付かないような異分野のネタを融合する。2.小さな飛躍を何度も繰り返す事で、誰も思い付かないような新しいネタに至る。重要な事は、既にある何かを踏まえて考える、という点にあります。文字通りに無から有を生み出す訳ではありません。これを育児に当てはめると、遊び方すなわち玩具とその使い方をまず親が教えてやる事こそが、創造の出発点という事になります。
付け加えるならば、創造には自由が必要です。制約の存在は、期待される結果への誘導を意味しますから。言い方を変えれば、予想通りの結果を出してくれ、と。そんなものは創造でも何でもありません。だから、親の都合を無闇に押し付けてはいけません。
更にもう一点。絶対に否定してはいけません。提案の否定は、暗黙の制約の存在を示唆します。否定が重なると、腹の内を探る事しか出来なくなります。これは交渉ではあるかも知れませんが、創造ではありませんね。結局こちらの期待する結果へ誘導している事に他なりません。だから荒唐無稽な発想でも否定してはいけないのです。とにかく発想して、現実へのすり合わせはその後でいい。
この辺は、親は子に振り回されなさいと言っているに等しいですから、まぁ親の負担は大きいでしょう。しかも相手は大人ではありませんからね。しかしこの最初の数年が一生を左右するでしょう。三つ子の魂百までとはよく言ったものです。
のんのんの場合、ひとまずここまで、3歳になるまではいい感じに育ってくれていると思います。お母ちゃんの尽力の賜物です。