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試行錯誤する2人

前回は、中途半端に終わらせたので、キリがいいところで終了させているので、前回の話を見てから読むことをお勧めします。


以下Q&A

Q

ソフィさんたちは傍観者しすぎだろ。

A

ソフィさんが口を開くよりも前にキオリが喋るのが何度かあり、キオリに任せています。いざというときは頼りになる。チームリーダーです。

毛布は毛布、敷布団は敷布団、枕は枕という順番で押し入れに入れこんで溢れかえっていた23枚をすべて入れ込んだ後、毛布を7枚取り出そうとする前に、ドロシーが

「あ。あたしは、温度調整ができるから、毛布はいらないよ。敷布団さえあればいいし。万が一オイル漏れがあって被害拡大したら困るからさ」

 ということこで、毛布は6枚だけとりだして敷布団3枚は綺麗にした押し入れに仕舞い込んだ


 翌日。

 2番目の小屋を綺麗に掃除してから2番目の小屋を後にしたのだが、2番目の小屋の間と3番目の小屋の間にある村に向かっていた。レグルスにその村の名前を訊いたら

「フォレスト・ティータイムだよ。シュレディンガー向かう際になくなってしまった備蓄を買い足すのには持って来いの場所なんだ」

 とレグルスは嬉しそうに語った。

 フォレスト・ティータイムは、観葉植物などの販売を主にしている、人口330人前後の村で民宿のほかに、旅の備蓄に必要なものまで売っている。日本でいう所の100円ショップが、これに代用する。これの他に、レストラン、牧場まである。

 レグルスは楽しそうにフォレスト・ティータイムについて嬉しそうに語った。

「名前の由来は、村長の名前はフォレストなんだ。そこから来ているみたいだよ。実際に森に囲まれているし、紅茶のにおいがするからあながち間違ってはいない名前なんだ」

 と話しているうちに、フォレスト・ティータイムについた。


 フォレスト・ティータイムは、レグルスの言う通り森に囲まれており、紅茶のいい香りが広がっていた。

「おやおや。レグルス。もう戻ってきたのかい。いったい誰を…………」

 レグルスに気づいたふくよかな女性は、俺たちを見ると、驚愕しつつ

「そ、村長を呼んでくるからそこで待っててくださいね!」

 そう言って全速力でその場を後にした。走り込みを毎日していたかのような華麗なスタートであった。

「あの人は、走るのが好きみたいなんだ」

 とレグルスは小声で教えてくれた。

 10分か20分ぐらいして、さっきの女性の人と白いひげを蓄えたおじいさんがやってきた。女性に連れられて怪訝そうな顔をしていたおじいさんが、俺たちを見ると驚愕し、その視線を俺の隣にいるレグルスに向けたのだが、その視線は怒りの視線である。その視線のままレグルスの腕を掴んで、

「レグルス。ちょっと来なさい」

 グイっと強引に連れ出すように引っ張り出した。

「おいおい。ちょっと待ってくれよおじいさん。あんた、レグルスに何を言うつもりだ?」

 それを見た俺は、そういえば、村長はレグルスをさらににらみつけるように腕を引っ張る。

「アンタたちは4日前に観葉植物が育たないからというくだらない理由でレグルスを追い出したらしいな? 俺たちがあったのは昨日だが、その時のレグルスは、お腹を空かせていたんだぞ。いくら魔法や魔術が使えるからって植物が育たないという理由でレグルスを追い出すのは、どうかと思うぞ」

 さらにそういえば、村長はレグルスの腕を話せば、レグルスは俺の後ろへと隠れた。

「勇者の貴様らには関係ない話じゃろ」

「いいや、関係あるな。俺たちはレグルスと出会って、この村のことをレグルスは、嬉しそうに語ったっているのを俺たちは訊いているんだ。それなのに、あんたたちは育たないってだけでレグルスを追い出した。それは卑怯者がやる手じゃないのかよ?」

 俺がそういえば、村長のフォレストおじいさんが黙ったあと

「なら! どうすればよかったんじゃ!? どうすれば観葉植物は育つんじゃ!?」

「なら、最初からそう言えよ! 言えずにため込んでいるから、周りに迷惑が被って関係ないレグルスに罪を擦り付けることになるんだ。南の方面は冬の地域だろ? それなら冬に合う観葉植物と土と育成方針しっかりとしていれば枯れることはなかったはずだぞ。肥料は与えたか? 水は与えたか? 無駄な枝は切ったのか?」

 俺の言葉に、フォレストおじいさん村長は、その原因について考えるらしく、反論してくれた俺たちというか俺の助言も一応視野に入れておくようで

「前に来た勇者は、素通りしたんだがのぉ…………」

 と言っていたので

「俺たちは、困っている人を助ける勇者だからな。この問題も放っておけない」

 と返せば、まだ近くにいた女性と村長のフォレストおじいさんは驚愕した。

「そうか。君たちが、噂の平和組だったのか…………」

 何の噂ですかとは聞かなかった。後が怖いし。

「何の噂は知らないが、平和組とドラゴン+獣人+ロボットで活動してるな」

 敬語がないって? 最初の時に敬語を使えばよかったんだが、感情が先に動いたんだ、許してくれ…………。


 一応旅人が来たという証として証明書がいるらしい。それは、どこの街でもそうだったが例外としてスモール・スモール・パークは証明書を書いていない。それを書き終えてから、ようやくフォレスト・ティータイムに入ることができた。

 フォレスト・ティータイムは、文字通り森に囲まれていて少し薄暗い印象を与えるが、村の雰囲気というかなんというか、そういうのが明るくさせる。どう説明すればいいのか、俺にも分からないぐらい明るいということだ。俺の視野の範囲から見える牧場は、どうやら牛と鶏を飼育しているらしく、時折、牛と鶏の鳴き声が合唱のように聞こえてきた。

 フォレスト村長おじいさんは、俺たちを民宿に案内したのち、レグルスを見てから

「すまない! レグルス! この村に昔からいたというのに、ワシは…………」

「フォレストおじいさん。気にしないで。僕も、不満があれば口にだせばよかったんだ。なのに、僕はフォレストおじいさんを傷つけるような発言をして、本当にごめんなさい」

 フォレスト村長おじいさんは、レグルスに向かって頭を下げれば、レグルスもフォレスト村長おじいさんに頭を下げた。数十分も、お互い謝ってばっかりでキリが無かった為、ソフィさんが場を収めててくれた。ここで、レグルスとはお別れだ。

「君たちのおかげだよ。どうもありがとう」

 そう言って笑顔で去っていた。俺たちはそれを見届けてから民宿に入った。


 民宿もやはり、料理屋を兼任していた。この世界での宿屋は料理と兼任することが決まっているらしいと、民宿兼料理屋を営む若い女性はそう教えてくれた。

 俺たちは宿帳に名前を書いた後、3泊ほどこの民宿に泊まることになった。そんなに急ぐ必要はないし、ゆっくり観光でもしながらこの村の問題の解決を考えるとしよう。

 いつも通り2部屋に分かれていつも通りのベッドで座ると同時に部屋がノックされて返事をすれば、入ってきたのはスズカたちだ。

「どうしたんだ?」

 俺はそう言えば、

「レグルスくんと別れる前にね、話がしたいって呼び出されたんだ。カズキくんと一緒なんだけどね。あたし、大丈夫かな?」

 相談事のようだ。ドロシーとラーシュは部屋を出るべきか悩んだが、スズカが一緒にいてほしいと言われてこの部屋にいるようだ。

 スズカとカズキはレグルスの地雷原をタップダンスして怒らせたことを未だにきにしているようだった。

「大丈夫だ。レグルスも頭では理解しているはずだ。それにレグルスもスズカとカズキに言い過ぎたから謝りたいってここに来る前に言っていたからな。安心しろ。俺が保証する」

「…………うん! あたし頑張ってみるね」

「僕も頑張るよ。ありがとうキオリ」

 スズカとカズキは、笑顔でそう言った。

 

 大丈夫だ。2人がレグルスと仲良くなることは、この俺が保証する。


【フォレストティータイム】

2番目の小屋から3番目の小屋の間にある村。人口は330人前後。

王宮にある観葉植物を販売していることで有名な村で、民宿、牧場の他にレストラン100円ショップなどがある。

名前の由来は、村長の名前から


【フォレスト】

フォレスト・ティータイムの村長。

このフォレストは襲名制で、このおじいさんは19代目のフォレスト。

レグルスを追い出したことを後悔していたが、観葉植物が育たないのにどうすればよかったんだという板挟み状態だったのをキオリが説得? をしたおかげで村の人たちと話し合うことにした。

噂は、聞いていたけど、彼らが平和組だとは知らなかった模様。


【証明書】

入国許可書のようなもの。各村にいる門番から誰が来たかを記録するための証明書でそれを1年後に王宮に渡す手立てとなっている。

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