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ドラゴン姿のソフィさん

いつもは、パソコンの方で書いているわけなんですが、パソコンの不調により携帯の方で書いてます。


読みにくいかかも

 翌日。テントを片付けてから、俺たちは、東の街に向けて歩き出した。

 中間地点には、どうやら地図があったらしく、中間地点から、2番目の小屋に着くまでの間に、村があるらしく、そこで食糧やらの買い物をするのがいいとソフィさんが、地図上に書かれてあった内容を教えてくれた。

 1週間ぐらい掛かるであろう東の街の到着に俺たちは、ある程度の覚悟とやらをしてきたのだが、現在地を示す地図は、目的地である東の街より程遠いところにあった。だからと言って、落胆するわけでもなく、まだまだ歩かなきゃ行けないなって言う感想と、脚がむくまないかなどの心配をするほど、楽観的な考えが俺たちには……特に平和組がそうだった。

 ドラゴンであるソフィさんは、基本的にドラゴン界では、飛ぶことは非常事態のみと決まっており、歩くという行為に慣れていたし、人間形態の状態で歩くのも訓練の1つである為、苦にはならないらしい。

 獣人のラーシュは、200年に1度の引っ越しがあるのと常に戦闘の明け暮れの日々を送っていた為、歩く行為は、慣れていた。

 ロボットのドロシーは、基本的に若干ながら、浮遊飛行状態のため、歩く行為はしていないのだが、エネルギーを使うため、基本的に歩く事は必然的に必要になるようで、その際に関節油を使用しないと直ぐに動かなくなるのが難点であると教えてくれた。


 中間地点から出発して2時間は経過したのではないかな思いながらも、歩いていると、1人の男が仁王立ちして、

「おい。そこのお前」

 と言う。顔がかなり不機嫌そうだと俺は思いつつ、

「えーっと、何ですか?」

 チームの会話代表になりつつある俺が、そう言えば、男は不機嫌な顔のまま

「お前、確かキオリって名前だったな?」

 何故俺の名前を知っているか後で訊くとして俺は頷くと男はズンズンと俺の方に向かってい歩きながら、人一人分ぐらいのペースを開けたのち、

「握手しろ」

 いや、何で?

 口には出さなかった。断る理由もないから、握手に応じれば、男は眉間に眉を寄せつつ顔が赤くなった。こいつ、顔は不機嫌だが内心はいい奴なのだろうと思っていれば、

「またな」

 用件はそれだけのようで、手を名残惜しそうに離してから別れを告げて去っていった。

 それを見送りつつ

「………あの人なんだったんだろう?」

 スズカの言葉に俺は肩を竦めながら尋ねた。

「知らん。というか、またって。またどこかで会うつもりなのか?」

 俺の疑問にだれも答えなかった。


 金貨3枚で購入した最近になって新しくなった地図を広げながら、東の街へと進んでいると、大きな看板があった。

「えーっと、この先道が崩落しているため、東の街『シュレティンガー』に向かうなら、飛翔魔術を使用する事と書いてあるね」

 ソフィさんの翻訳により俺たちは納得したのだが、ここで問題が発生した。

「飛翔魔術を習得していない」

 という事だ。

 エルナトさんは、俺の魔術の量に関心をしていたのだが、飛翔魔術は、他の魔法とは違い、跳躍魔法より難易度が高く多くの魔術を消費してしまうのである。つまり、俺の魔術量は飛翔魔術に必要な消費力より足りないのだという。

 俺の魔術量をバケツ1杯分あるとしよう。飛翔魔術は、その約38倍。しかも場所を把握しないと行えない難易度がある。

「ふむ。そういう事なら、僕がドラゴンの姿になろうか」

 この場に居座るのもあれだし、通りがかりの人に頼むにしても人数の多さに考えるかもしれないと悩んでいると、ソフィさんは、そんなことを言い出した。

「え!? いや、ソフィさん。ドラゴンの姿に慣れるんですか!?」

 カズキは、驚愕しつつ尋ねれば、ソフィさんはあっさりと頷いてから

「君たちの役に立ちたいからね。問題ないよ」


 ソフィさんのドラゴンの姿は、蛇のような感じだった細長く、そして、翼が中央にある。そして、服が消失しているのだが、ソフィさんによれば変形の過程で消失してしまうらしい。

「えっと、失礼します」

 断りを入れつつ背中に乗れば鱗のような滑[なめ]らかさがある。ラーシュは爪を立てないように乗りドロシーさんは、鱗が離れないように慎重に乗った。

 ソフィさんは、全員が乗ったのを確認しつつ大きい翼を羽ばたかせる。周りの名も知らぬ草花が揺れる。そのまま俺たちを乗せたソフィさんの身体がふわりと浮いた。ありきたりな感想しか持てない。これは、凄い。ソフィさんは尻尾を器用に揺らしながら進む翼を羽ばたかせながら崩落した崖をゆうに通り越えて、向こう側に着いた。

 お、今。そのまま東の街に行けば良くないかと思った人物もいるかもしれないが、この世界は緊急時以外は、ドラゴン形態になるのは禁止令なのだ。


 俺たちがソフィさんから降りると同時にソフィさんはドラゴン形態から、人間形態に戻る。

「ふぅ……。さぁ、先に進もうか」

 ソフィさんの言葉に俺たちは、頷いた。

【男】

キオリに握手を求めた男。

彼の正体は、後に判明する。


【シュレティンガー】

東の街への正式名称。


【飛翔魔術】

魔法の上位互換。魔法が基礎だとすれば、魔術は応用+基礎知識+科学のようなもの。つまり難しい。

東の街に行くなら、現在地の場所の把握+東の街入り口付近の座標計算+飛翔した人数分の着陸の軽減がいる。それを唱える時間が3秒以内な為その間にそれらを行わなければならない。


【ドラゴン形態のソフィ】

蛇のような細長さがある。元ネタにしているドラゴンは、羽が生えていないのだが、特殊体質だと思ってください。

服が消えるのは、魔法少女が変身する際に服が消失するのと同じ原理である。


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